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津間本 裕一 院長の独自取材記事

つまもと眼科

(東広島市/西条駅)

最終更新日:2024/12/25

津間本裕一院長 つまもと眼科 main

緑内障の手術と聞くと、大きな病院での治療を思い浮かべる人もいるかもしれない。そんな中、クリニックで手術が受けられるのがJR山陽本線西条駅すぐの「つまもと眼科」だ。大学院で緑内障の研究に勤しみ、緑内障や白内障の手術でも実績を積んだ津間本裕一院長が、2004年に前院長から継承開業した。ファミリー層や学生が多い地域柄、身近な眼科疾患をはじめ、緑内障や加齢黄斑変性症、また、コンタクトレンズや眼鏡の処方などさまざまな目の悩みに対応する。集団が苦手で1人で治療を完結しやすい眼科を選んだと話しつつも、同志たちと毎月交わす情報交換を財産と語り、仲間との強い絆をのぞかせる院長。インタビューからはストイックに治療に臨む一面と、患者に対する誠実な思いが見えてきた。

(取材日2024年11月26日)

薬を出すだけがゴールではない。診療にも科学的視点を

まずは眼科医になられた経緯をお聞かせください。

津間本裕一院長 つまもと眼科1

実は最初から眼科医をめざしていたわけではないんです。内科にも興味があったのですが、頑張って内科の医師になっても、手術となれば外科に任せることになるわけで、そこにジレンマを感じていて……。実習で外科も回りましたが、遠くから見る学生の立場では手術の様子がほとんど見えません。一方で眼科の手術は顕微鏡を通して行い、学生もモニター画面でクリアに見られるので、興味をそそられました。また、外科手術はチームで行いますが、あまり集団行動が得意でない僕は、1人で治療を完結できたらという思いがありました。眼科の手術も当時は3人ぐらいで行っていましたが、学生ながら「これは1人でできるようになるのでは?」と考えたこともあり、診察から診断、薬物治療、最後は手術まで自分でできる眼科のほうが向いているのかなと思ってこの道を選びました。

学生時代に印象に残っていることはありますか?

大学院時代の教授の教えです。「医者の仕事はサイエンス、アート、ヒューマニティー(人間性)だ」と言われ、最初はどういうことだろうと思いましたが、考えてみると確かにそのとおりなんです。つまり、手術はアートの要素もあるし、医療全般はヒューマニティーだし、その中でもまず一番重視すべきはサイエンスなのではないかと。その教授の専門が緑内障で、研究テーマの内容は与えられず、すべて自分で考えなさいと言われていたんです。学費もかかるし給料もなく、朝から晩まで研究の日々に脱落する人もいましたし、正直辞めたいなと思うこともありました。でも何年かするといろいろなことが見えてくるようになり、その苦労のおかげで、自分でゼロから考えて疑問を解き明かす思考が身についたと思います。当時の経験を糧に、単に患者さんを診て薬を出して終わりではなく、科学的なエビデンスをもとに診療することを意識しています。

緑内障や白内障の手術でも研鑽を積まれたそうですね。

津間本裕一院長 つまもと眼科2

大学院での研究が終わった後、たまたま先輩方がいなくなってしまった時期があって、緑内障チームのチーフに抜擢されました。またそこから勉強の日々です。ほかの大学や病院の先生にも教えを乞い、手術を見せてもらうこともしました。当時は大変でしたが、その中で培われたことが今に生きていると思います。当時、白内障の方の手術を受け持ったことがありました。その後すぐに奥さんが亡くなってしまったのですが、「きちんと送ることができました」と泣いておっしゃっていただいて、お役に立てたなら良かったなと感じたことは今でも覚えていますね。

身近な症状から緑内障手術まで、1つのクリニックで

こちらのクリニックについて教えてください。

津間本裕一院長 つまもと眼科3

もともとは、眼科医だった義理の父から「院長を代わってくれないか」と言われたことがきっかけで後を継ぎました。当時は在籍する大学で留学の話も出ていたのですが、先述したとおり、もともと1人でやりたいという気持ちがあったので、「では継ぎましょう」となったのが今から20年前のことです。この辺りは広島でも人口増加率が高い地域で、ファミリー層も多い場所です。眼科は基本的に高齢の患者さんが多いのですが、駅前で大学が近いという立地からコンタクトレンズを希望される若い人も多く、幅広い年齢層の患者さんが来られています。

緑内障の手術もできるクリニックは珍しいのではないでしょうか?

緑内障の手術は大学病院に任せる先生が多いですね。当院は大学病院から少し離れた場所ということもあり、患者さんからの要望が多いのと僕が手術もできることから対応しています。緑内障は手術そのものより、むしろ手術後のケアのほうが重要です。入院して手術となるとかなり長期間になりますし、入院を短くしてもその後通わないといけません。その点、行きつけのクリニックで手術できれば、術後に通院する観点からいっても患者さんにとって良いのではないかと思います。緑内障の治療では、眼圧を下げて進行を遅らせるために投薬か手術で対応します。基本的にいきなり手術をするわけではなく、薬を使っていても進行してしまうといった場合に手術を選ぶことになります。ただ残念ながら手術をしたからといって治るわけではありません。緑内障は知らぬ間に進行し、症状の改善が難しい病気なので、発症率が高くなる40歳以降の方は年に一度、検診をお勧めします。

コンタクトレンズにも力を入れていらっしゃるのですか?

津間本裕一院長 つまもと眼科4

はい。最近は、コンタクトレンズの取り扱いに消極的な眼科が少なくありません。その影響で診察を受けずにインターネットで購入される方も増えています。今は製品の性能も良くなり、使い捨ても多いので昔より病気は起きにくくなってきましたが、やはり基本的には購入前に受診していただきたいですね。当院にはコンタクトレンズの専門知識を持つスタッフがそろっています。また、医師が眼鏡をチェックする活動を推進し、当院で眼鏡選びをサポートさせていただく取り組みもしています。眼鏡屋に行く手間も省けるよう、ある程度レンズの種類もそろえて紹介できるようにしているので、ぜひ一度ご覧いただけたらと思います。

何度でも聞ける、聞いて納得してもらえる眼科に

診療の際、心がけていることは?

津間本裕一院長 つまもと眼科5

言葉と伝え方ですね。同じ内容を伝えるにしても、客観的な事実だけでなく、落ち着いた声で話したり笑顔を意識したり、患者さんに安心してもらえるように心がけています。今の医療では治療に限界もある分、「すべて僕に任せてください!」とは言えませんが、それでも僕の立ち居振る舞いによってだけでも安心してもらえたらいいですね。それと同時に、謙虚さも忘れてはいけないと思っています。働いているスタッフがみんな非常に優しくて温かいし、人懐っこいところがあることにも助けられています。僕が無愛想に見られがちなので(笑)、スタッフについて患者さんからお褒めの言葉をいただけるのはうれしいですね。

地域の眼科の医師と交流などはありますか?

大学病院時代に同じ釜の飯を食べた仲間とは、毎月情報交換しています。こんな新しい手術があるというのを教えたり、教えてもらったりの関係です。そこで勉強していることが今かなり生きていると感じます。これってすごい財産だなと思いますし、集まってくれるメンバーにはとても感謝しているんです。例えば眼瞼下垂症の手術は、大きく皮膚を切って筋肉を出して縫うので傷が大きくなりやすいのですが、できるだけ患者さんの負担を減らすための術式についてヒントをもらったこともありました。

眼科選びにお悩みの方や地域の方にメッセージをお願いします。

津間本裕一院長 つまもと眼科6

説明をきちんとしてくれるところへ行く。これに尽きると思います。何回でも聞いてくれるし、何回聞いても説明してくれる、場合によってはスタッフも説明してくれる所を選んで、納得して治療していただくことが大切でしょう。手術ですと言われ、慌てて言われるがままやったけれど、何をされたかよくわからないということもありますので、まずは落ち着いていただきたいです。僕は不愛想に見られがちですし、もしかしたら聞きにくいかもしれませんが、きちんと答えますので安心して質問していただきたいですね。「他ではこう言われたのですがどうでしょう?」という質問でも構いません。自分自身が患者さんの立場になって、診療にあたらせていただきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを用いた白内障手術/片目15万700円~、オルソケラトロジー/15万円~

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