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田丸 卓弥 院長の独自取材記事

田丸整形外科

(広島市中区/日赤病院前駅)

最終更新日:2021/10/12

田丸卓弥院長 田丸整形外科 main

扉を開け、中に入ると吹き抜けから優しく差し込む光が患者を迎える「田丸整形外科」。先代より続く55年の歴史を見守ってきた大きな柱時計が、今も時を刻み続けている。理学療法士による専門的なリハビリテーションを受けることができる大きなリハビリ室も、心地の良い雰囲気だ。院長の田丸卓弥先生は運動器の専門家として、小さな子どもから高齢者まで幅広く、丁寧で適切な診療を行う。先代からこの地に根を下ろし診察を続けているため、数世代にわたって家族ぐるみでかかりつけにしている患者も少なくない。地域住民の健康寿命を延ばすことに心血を注ぐ田丸院長に、今の想いを聞いた。

(取材日2021年4月21日)

体のケアを通して地域住民の健康寿命を支え続けたい

先生が医師の道を志したきっかけを教えてください。

田丸卓弥院長 田丸整形外科1

父親も整形外科医でしたので、父の姿を見ていて、いつの間にか自然に医師を志していたように思います。中でも整形外科を選んだのは、父が整形外科医だったからということ以上に、私自身、体を動かすことが好きで、テニスをずっと続けてきたことの影響が大きいように思います。スポーツ選手などスポーツに打ち込む人のケガを治してあげたい、いつまでも健康で、自分が思うように体を動かせるようにしてあげたい、そんな思いから整形外科を選びました。

開業にあたり、この地域を選ばれたのはなぜですか?

もともと、ここに父が開業しており、多くの患者さんが通ってくださっていましたので、この場所以外には考えませんでしたね。2000年に建て替えをして以降、私がここで診療に携わっています。おばあちゃんの代からお孫さんまで、数世代にまたがって長いお付き合いをさせていただいているご家族も多くいらっしゃいます。地域の皆さんが人生の最期の時まで、元気にご自宅で過ごすことのできるように整形外科的な面からサポートしていけたらと思っています。

クリニックの内装や設備について教えてください。

田丸卓弥院長 田丸整形外科2

天井の吹き抜けから光が差し込むようにして、明るく温かな雰囲気が出るよう心がけました。ゆったりとしたリハビリ室で、理学療法が受けられるようにしています。

診療、リハビリ、デイケアの3本柱で運動器を守る

デイケアもやっていらっしゃるんですよね。

田丸卓弥院長 田丸整形外科3

はい、そうなんです。この地域に住んでいる住民の皆さんが最期まで自宅で暮らせるようにお手伝いするのが当院のモットーです。デイケアには送迎サービスもあり、体の自由が利かず外出しにくい方にも安心してご利用いただけます。診療・リハビリテーション・デイケアの3本柱を掲げ、お子さんから、高齢者まで幅広い世代の運動器の病気に対応しています。「運動器」とは少し耳慣れない言葉かもしれませんね。「運動器」とは、身体運動に関わる骨・筋肉・関節・神経などの総称です。運動器はそれぞれが連携して働いており、いずれか一つが悪くても体はうまく動きません。そこを診るのが、私たち整形外科に関わる者の仕事です。当院はリハビリが充実しているからこそ、外来で対応可能な治療はすべて行うことができます。

どのような患者さんが多く来院されますか?

当院ではさまざまな運動器にまつわる「体の痛み」を診ていますが、一番多いのは腰の痛み、次に肩凝りと膝の痛みと続きます。若年層の方で最も多いのは、捻挫や突き指、骨折などの突発的なケガ、スポーツ障害や肉離れ。その後40代頃からいろいろな痛みで来院される方が増えてきますね。子どもからご高齢の方まで、満遍なく来院されています。

新型コロナウイルスの流行による生活様式の変化で、患者さんに診られる変化はありますか?

田丸卓弥院長 田丸整形外科4

リモートワークやステイホームなどで家から出ないことが多くなり、筋力などが落ちているように思われます。やはり、毎日の通勤で歩いていた分がなくなることの影響は大きいのでしょう。急激にたくさん負荷をかけるのではなく、日々コンスタントに体を動かすということが体にとっては大切です。主婦の方は家事にまつわる動作で、1日ご自宅にいても3000歩ぐらいは歩いています。できれば1日8000歩程度をめざしてほしいですし、在宅勤務の人も毎日30分ほどは歩く時間をとっていただきたいですね。また、外出せずに自宅に引きこもるようになって運動器の機能が低下すると、精神的な部分にも影響が出てきますので、心身両面の健康を守るためにも、体を動かす習慣が大切であるということをもっと意識してもらえたらと思っています。

毎日少しでも体を動かす大切さをもっと知ってほしい

印象に残る患者さんのエピソードはありますか?

田丸卓弥院長 田丸整形外科5

勤務医だった頃、腰の痛みが強く、手術をすればある程度痛みが取れると思うけれど、手術は嫌だと筋力トレーニングなどの努力を重ねて回復につながった患者さんが印象的に残っています。整形外科の病気を克服するには「絶対に治したい」とか、「また歩きたい」という、ご本人の強い意思が大きく影響します。それはこの患者さんだけでなく、これまで診療を担当した多くの患者さんたちを見ていても感じますね。

お休みの日のリフレッシュ方法を教えてください。

晴れていれば、たいがいは外で体を動かしています。休みの時のリフレッシュ方法はテニスとゴルフです。テニスは大学時代から続けているので、かれこれ30年。ゴルフは3年ほど前から始めました。スポーツを長く楽しもうと思うと、やはり日頃から鍛えていないとできませんね。鍛えていないとケガをするリスクも高まってしまうので、私自身も、毎日トレーニングを行っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

田丸卓弥院長 田丸整形外科6

ここのところの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、家に閉じこもりがちな人が増えていますが、大切なのはやはり日々少しずつでも体を動かすということ。歩くことの大切さにもっと気づいてほしいです。在宅勤務になったとしても、ずっと家に閉じこもることなく、1日の中で少しでも歩く時間をとるなど、積極的に動きましょう。人生100年と言われている今の時代、長生きしようと思うなら体を継続的にケアしておくことが大切になってきます。体を動かす習慣をつけ、そしてそれを続けてください。運動器の専門家として、地域に根差した整形外科医院として、この地に住まう人がいつまでも、ご自宅で暮らせるようにこれからもサポートしてまいります。何かお困りのことや、気がかりなことがあればお気軽にご来院、ご相談ください。

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