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小野 環 院長の独自取材記事

小野内科医院

(倉敷市/新倉敷駅)

最終更新日:2026/03/27

小野環院長 小野内科医院 main

新倉敷駅から車で約6分の場所にある「小野内科医院」は、1987年に小野要理事長が開業して以来、40年近くにわたり地域医療を支えてきたクリニックだ。2022年4月からは小野環院長が診療に加わり、内科全般に加えて循環器内科や心臓リハビリテーションにも力を注いでいる。家族性高コレステロール血症に専門性を持つだけでなく、ホームドクターとして世代を超えて家族を見守る姿勢も大切にしている。「地域の皆さんの健康寿命を延ばしたい」と語る環院長に、診療にかける思いや、注力する心臓リハビリテーションについて話を聞いた。

(取材日2026年2月18日)

循環器内科を強みに地域の健康を守るホームドクター

クリニックの沿革と、院長を継承された経緯を教えてください。

小野環院長 小野内科医院1

当院は1987年に父が開業し、地域の内科として長く診療を続けてきました。私は2022年4月から勤務しています。それまでは岡山市内の大学病院や市民病院などで循環器内科を中心に診療してきました。急性期の現場では、治療で状態が落ち着いた後に「これからの生活をどう過ごすか」「どのような運動をしたらいいのか」と迷われる方が少なくありません。そうした場面を多く見てきたので、退院後の生活まで見据えて支える医療の重要性を強く感じるようになりました。地元に戻る時期は最初から決めていたわけではありませんが、父から「帰ってくるなら、地域のためになる新しいことを考えてみたらどうか」と背中を押されたことも大きかったですね。循環器に強みを持つ内科として、心臓や血管の病気を専門的に診ながら、地域のかかりつけ医としての役割を果たしていければと考えています。

先生がクリニックを継承されて、変わった点はありますか?

私が戻ってきたタイミングで敷地内の駐車場側にクリニックを新しく建て替え、診療体制も見直しました。もともとは内科のみのクリニックでしたが、新たに循環器内科と心臓リハビリに取り組むため、専用のスペースを整備しました。心臓リハビリは大きな病院で行われることが多く、地域のクリニックで実施しているところは岡山県内でもそう多くはありません。大きな病院に行かなくても、身近な場所で継続して通える環境を整えることで、地域の方の通院の負担を少しでも軽減できればと考えました。循環器の専門的な検査や診療を地域で受けられる体制を整えつつ、これまで通ってくださっている患者さんにも変わらず安心していただけるよう、診療の質と身近さの両立を常に意識しています。

「0歳から100歳まで何でも相談できるホームドクター」の理念について教えてください。

小野環院長 小野内科医院2

これは父が開業当初から掲げてきた理念です。当院は開院から40年近くがたち、親子2代、3代にわたって通ってくださっているご家族も少なくありません。勤務医時代も循環器内科では一人の患者さんと長く関わってきましたが、小さなお子さんから親御さん、さらに祖父母世代まで、ご家族全体の健康を見守るという点は大きく異なります。まずは何でも相談できる身近な窓口であることを大切にし、その上で必要があれば専門の医療機関と連携し、適切な医療へとつなぐ。それがホームドクターとしての役割だと考えています。当院では、居宅介護支援事業所と通所リハビリテーションを併設して地域包括ケアに取り組んでいます。医療と介護サービスをスムーズに連携し、継続的に患者さんを診ることで体調の変化にもスピーディーに対応ができます。地域の皆さんが安心して長く通える存在でありたいと思っています。

再発を防いで日常を取り戻すための心臓リハビリ

心臓リハビリについて教えてください。

小野環院長 小野内科医院3

心臓リハビリは心筋梗塞や心不全などの心臓病、または心臓の手術を経験した患者さんが、低下した体力の回復を図り社会復帰をめざすとともに、再発を予防するためのプログラムです。入院中から始め、退院後も継続して運動や生活指導を行うことが重要ですが、外来で専門的に実施できる施設はまだ十分とはいえません。心臓リハビリは最初のうちは週に数回通う必要があり、遠方の大きな病院まで通院するとなると患者さんにとって継続すること自体が負担になることもあります。だからこそ、地域の中で継続できる環境を整えることに意味があると考えました。退院後の体力回復への不安や「どれくらい運動して良いのか」という戸惑いに寄り添いながら、安心して体力づくりに取り組める体制を整えています。

心臓リハビリでは具体的にどのようなことをするのですか?

当院では循環器内科の医師と理学療法士が連携し、一人ひとりに適した運動プログラムを提案しています。まず運動負荷試験などで心肺機能を評価し、その方の状態に応じた運動内容を組み立てます。内容は自転車による有酸素運動に加え、専用の機器を活用し体幹や筋力を無理なく鍛えられるよう工夫しています。年齢や体力、基礎疾患によって適切な運動量は異なりますので、無理のない範囲で継続できる内容を大切にしています。また毎回、血圧や体重の確認だけでなく、食事や日常生活の様子についても伺い、看護師や管理栄養士と情報を共有しながら生活指導を行います。運動と生活の両面から支え、再発予防と健康的な生活習慣の定着をめざしています。

心血管疾患のリスクは、遺伝的な要素も関係しているそうですね。

小野環院長 小野内科医院4

心血管疾患の背景には生活習慣だけでなく、遺伝的な要因が関係することもありますので注意が必要です。特に「家族性高コレステロール血症」は、生まれつきコレステロール値が高くなる体質で、若い頃から動脈硬化が進みやすいことが知られています。自覚症状がほとんどないため、会社や地域の健康診断で数値を指摘されて初めて気づくケースも少なくありません。ご家族に若くして心筋梗塞や脳梗塞などを発症された方がいる場合には、一度詳しく調べてみることが大切です。当院は家族性高コレステロール血症の相談も受けつけ、必要に応じて検査や治療のご提案を行っています。早い段階で気づき、対応していくことが将来のリスク軽減につながると考えています。

伴走者として患者一人ひとりに寄り添う

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

小野環院長 小野内科医院5

循環器内科は患者さんと長くお付き合いが続くことが多い診療科です。そのため、お互いを尊重し合うことを大切にしています。何でも相談していただける関係でありながら、医療者としての立場を忘れず、適度な距離を保つよう意識しています。また、心臓リハビリでは患者さんご自身が主体となって取り組むことが重要ですので、私たちは「治す人」というより「伴走者」でありたいと考えています。患者さんが抱える悩みや要望に寄り添いながら無理なく続けられる方法を一緒に考える姿勢を心がけています。診察室で椅子の代わりにバランスボールを使っているのも、リハビリをお伝えする立場として自分自身の姿勢や体幹を意識したいという思いからです。そうした積み重ねが、信頼関係につながればうれしいですね。

心臓リハビリを支えるチーム医療について教えてください。

心臓リハビリは一つの職種だけで支えられるものではありません。当院では医師、理学療法士、看護師、管理栄養士が連携し、それぞれの専門性を生かしながら患者さんを支えています。日々のリハビリでは理学療法士が運動の様子を細かく確認し、血圧や体重の変化、生活状況については看護師が丁寧に見守ります。食事面では管理栄養士が関わり無理のない改善策をご提案しています。さらに定期的にカンファレンスを行い、患者さんごとの課題や変化を共有しながら方針を確認しています。誰か一人だけが情報を持つのではなく、チーム全体で状況を理解することで、よりきめ細かな対応が可能になります。そうした積み重ねが、安心して続けていただける環境につながると考えています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

小野環院長 小野内科医院6

心臓の症状がある方や心臓病を経験して運動や生活に不安を感じている方には、ぜひ一度ご相談いただきたいと思います。また、健診で血圧やコレステロールを指摘されたもののどこに相談すれば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか。当院は循環器内科を専門としながら、内科全般の診療を行い、要理事長も現役で診療にあたっていますので、風邪や生活習慣病など日常的なお悩みにも対応しています。地域の中で、まずは気軽に相談できる窓口でありながら、心血管疾患については専門的に支えられる存在でありたいと考えています。倉敷市玉島周辺の皆さんが安心して長く暮らせるよう、健康寿命を少しでも延ばすお手伝いができればうれしいですね。