大道 亮太郎 副院長の独自取材記事
おおみち耳鼻咽喉科医院
(岡山市東区/大多羅駅)
最終更新日:2026/02/25
1995年に開業し、地域の“耳・鼻・喉のかかりつけ医として長年親しまれてきた「おおみち耳鼻咽喉科医院」。病気の有無だけでなく、日常の小さな違和感や不安にも寄り添う診療を大切にし、地域の人々の暮らしを身近で支えてきた。2025年からは、大道亮太郎先生が副院長として診療に加わり、従来の一般耳鼻咽喉科診療に加えて、耳の専門性を生かした日帰り手術や補聴器の外来、めまい診療にも注力している。医療機関は決して「行きたくて行く場所」ではないからこそ、少しでも安心し、笑顔で帰ってもらえるような医療を提供したい――。同院が大切にしている理念と、これから地域に届けていきたい医療について、大道副院長に話を聞いた。
(取材日2026年1月16日)
「笑顔で帰れる」診療をめざして
まず、クリニックの理念を教えてください。

毎日を笑顔で心地良く過ごせるように、お悩みの症状にどう向き合っていくかをともに考えていくというのが当院の理念です。医療機関って、みんなが「行きたい」と思って行く場所ではないですよね。「痛い」とか「つらい」など、不安なお気持ちで来院されるわけですから、少しでもそんな気持ちが軽くなって「来てよ良かった」と思ってもらえたらうれしいですね。診療では、まずご自宅でごゆっくりウェブ問診に回答いただきながら、ご自身のお悩みの症状を振り返っていただき、何に困っているのかを整理していただくところから始めていただきます。それらの情報を踏まえた上で、さらに必要な事項を診察時に直接話し合っていきます。しっかりとエビデンスに基づいた治療を行うことももちろん大切ですが、納得して帰っていただくためには、できるだけ丁寧に説明をしたいですし、わからないことがあれば遠慮なく聞いてほしいと思っています。
患者さんはどのような症状で受診されることが多いですか?
風邪やアレルギー性鼻炎などの症状が中心になります。もちろん耳鼻咽喉科なので、耳が痛い、耳だれが出る、聞こえづらい、喉が痛いといった症状も多いです。その他の症状でもご相談いただくこともあり、ホームドクターとしての要素も大きくやりがいがあります。一方で「聞こえ」を専門に活動してきた中で、突発性難聴やメニエール病といった薬物療法を必要とする患者さんから、鼓膜が破れていたり、真珠腫という良性のできものがあって手術を必要としている方にも多くご来院いただいております。耳の聞こえづらさに関しては、「年のせいだろう」「そのうち良くなるかな」と様子を見てしまう方も少なくないので、違和感があれば早めにご相談ください。大学病院でしかできないような高度医療が必要な場合は適切にご紹介しますし、耳や鼻の手術も含めてクリニックでできることはここでしっかり対応する、という立ち位置で地域医療を支えていきたいと思っています。
診療で心がけていることはありますか?

来院された方が少しでも笑顔になって帰れるように、というのは常に意識しています。診察では、患者さんが感じていることを受け止めた上で、必要な検査や治療を整理して、専門的な知識がなくてもできるだけ理解していただけるようにお伝えするようにしています。特にお子さんは、痛いことや怖いことが苦手で、何をされるかわからないと不安で泣いたり暴れたりすることもあります。そういうときに押さえつけてしまうと、受診そのものが嫌になってしまうので、「今からこうするよ」とわかるように優しく説明して、できるだけ安心してもらえるようにしています。
専門医療をもっと身近に。「日帰り手術」という選択肢
日帰り手術に取り組まれている背景を教えてください。

私は岡山大学病院で患者さんにとって低侵襲でありながら、有用性の高い耳や鼻の内視鏡手術を中心に研鑽を積んでまいりました。その中で、事前の通院や入院に日数を要するために手術を選択肢から外さざるを得ない患者さんも多くお会いしてきました。そのような背景から適切に対象疾患を選んだ上で、お体への負担が最小限である低侵襲局所麻酔手術を日帰りで対応できるように環境を整えてきました。例えば慢性中耳炎で鼓膜に穴が開いている場合など、耳鼻科には局所麻酔でできる手術が多くあります。負担が少ない方法で必要な治療を提供できれば、患者さんにとって選択肢が増えると思っています。
先生が特に専門的に対応されている領域は?
「耳」を専門とし、これまで岡山大学病院において手術・診療に加え、基礎研究および臨床にも携わってきました。先天性難聴や中途失聴など、聞こえに関する悩みは年齢を問わず存在し、中には遺伝的要因が関与しているケースも少なくありません。私は日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として、正確な知識に基づいた情報提供を大切にしています。実際の診療では、「聞こえにくさ」を年齢や生活の変化として受け止め、知らず知らずのうちに慣れてしまっている方も多く、特にご高齢の患者さんほど周囲に気を遣い、ご自身の不調を後回しにされがちです。しかし、聴力の低下は生活の質にも大きく関わるため、早めに向き合うことが重要です。当院では専門的な視点から必要な検査を行い、補聴器診療など患者さん一人ひとりの状況に合わせた治療方針を、丁寧に提案していきたいです。
アレルギー検査についても力を入れているそうですね。

アレルギーに関しては、簡便に行える採血検査機器を導入しました。採血の困難なお子さんやご高齢の方を主な対象としており、必要な血液量が少なく、その場で結果を確認できる点が特徴です。花粉症やアレルギー性鼻炎は症状がつらくても、「毎年のことだから」と軽く考えてしまう方も少なくありません。アレルギー性鼻炎は仕事や勉強中の集中力の低下を招き、知らず知らずのうちに大きなデメリットを被っていると考えらえれています。だからこそ、原因をきちんと把握した上で、どのように対処していくか作戦を立てることが大切です。スギやダニなどの検査結果をもとに、舌下免疫療法といった体質の改善をめざす治療の選択肢を提案することも可能です。採血に不安を感じやすいお子さんに対しては、無理に進めるのではなく、安心して受けられるよう丁寧な説明を心がけています。
「少しでも気になったら」まず相談してほしい
どのようなタイミングで受診してほしいですか?

耳の聞こえに関しては、少しでも違和感があれば来ていただきたいですね。「最近耳が遠くなったかも」「テレビの音が大きいと言われる」といったことでも十分です。聞こえづらい状態が続くと、周囲の状況や会話を正確に把握しにくくなり、そのこと自体が知らず知らずのうちにいら立ちや負担につながってしまうこともあります。近年では、こうした状態が積み重なることで認知機能の低下に影響を及ぼす可能性があることもわかってきています。当院では専門的な立場からしっかりと診察を行い、必要に応じて補聴器の調整や治療まで一貫してつなげていきます。「年齢のせいかもしれない」と感じる段階でも構いませんので、気になることがあれば気軽にご相談ください。
今後の展望を教えてください。
今後は特に「聞こえ」と「鼻症状」の分野で、ここに来れば幅広く対応できると感じていただけるクリニックにしていきたいです。専門性の高い診療を、地域の中で無理なく受けられることが目標です。日帰り手術や補聴器の調整も含め、患者さんの通院や時間的な負担をできるだけ減らして、質の高い医療を提供していきたいですね。当院は、患者さんの多様なニーズに応えるために、常に進化し続けるクリニックでありたいです。その一環として、現在は岡山県内ではまだ数少ない、声のお悩みにお応えする「音声の外来」にも力を入れ始めました。声に関するお悩みも、お気軽にご相談いただければと思います。私は岡山大学で今も研究にも携わっているので、その経験を日々の診療に生かし、症状や不安を多面的に整理してわかりやすく説明することを大切にしたいです。
最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

私たち「おおみち耳鼻咽喉科医院」は、大切な人に世界で一番紹介したい病院をめざしています。こんなことで受診していいのかな、と思うくらいの小さな違和感でも、まず相談していただけたらと思います。耳の聞こえはもちろん、鼻や喉の症状、アレルギーの検査、めまい、声の不調など幅広く診ています。病院は行きたい場所ではないからこそ、ここに来て少しでも笑顔になって帰ってもらえるように、スタッフ一同、真心を込めて診療にあたっています。気になることがあれば、遠慮なく頼ってください。

