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柴田 憲司 院長の独自取材記事

柴田脳神経外科

(松江市/松江しんじ湖温泉駅)

最終更新日:2021/10/12

柴田憲司院長 柴田脳神経外科 main

国宝松江城から徒歩5分。城下町の趣を今に伝える住宅街に、円形のモダンな外観が目を引く「柴田脳神経外科」がある。地方では珍しい脳神経外科の個人クリニックとして、「安全・確実・丁寧」をモットーに、CTやMRIなどの医療設備を備え、地域住民の健康増進に貢献している。院内はすべてバリアフリー設計で、受ける人の負担の少ないオープン型のMRIを導入するなど、子どもから高齢者まで、障害の有無に関わらず幅広い人が訪れやすいクリニックを心がける。脳神経外科と聞くと敷居を高く感じる人も多そうだが、「頭痛やめまい、手足のしびれなどの軽い症状でも、『これくらいなら大丈夫』と思わずに、気軽に受診してほしい」と話す柴田憲司院長に話を聞いた。

(取材日2020年12月23日)

地方では珍しいとされる脳神経外科の個人クリニック

脳神経外科を専門にされた理由を教えてください。

柴田憲司院長 柴田脳神経外科1

世のため人のためになることをしたいという気持ちと、「かっこいい職業」だと思ったので医師を志しました。私が大学生だった頃、脳神経外科は新しい領域で、脳神経系についてまだよくわかってない部分がいろいろありました。もともと解剖実習の際に、脳神経系にとても興味を持っていたので、臨床の専攻を選ぶ時に、新しい分野である脳神経外科をやってみようと思ったのです。

脳神経科外科はどういう科ですか?

「脳神経外科」と聞くと「なんか怖い」と思われる人も多いと思います。脳神経外科は文字どおり、脳と脊髄、神経を専門とし、脳の働きや、人が生きていく上での体の働きなどに異常があるかないかなどを診断する科目です。手術などの外科的な治療を行うのが脳神経外科で、手術を行わず内科的な治療を行うのが脳神経内科です。地方では今も珍しいとされていますが、都会では、脳神経外科の個人クリニックはたくさんありますから、私も1993年に松江市でクリニックを開業しました。

どういった症状がある人が来られますか?

柴田憲司院長 柴田脳神経外科2

一番多いのは頭痛ですね。頭痛、めまい、手足のしびれなどの症状の他、頭を打ったなどの外傷で来院される人もいます。あとは、物忘れや認知症、てんかん発作の患者さんも来られます。脳や神経に関わるいろいろな症状のある人を受け入れています。

オープン型のMRIで負担の少ない検査を実施

受診の流れを教えてください。

柴田憲司院長 柴田脳神経外科3

まず問診をして、患者さんの訴えを聞きます。いつ頃からどういう症状があったのか、過去にどういった病気をしたか、家族はどんな病気をされているか、そういう情報を会話の中でコミュニケーションを取りながら提供してもらいます。中には、記憶障害がある人や言葉が不自由な人もいますので、そういう場合にはご家族などの第三者の意見を聞いて情報を収集します。問診の後は診察です。その人の体にどういった兆候が出ているか、専門的な視点から脳神経系の機能的な障害があるかどうかをチェックしていきます。例えば、意識レベルはどうか、言葉をちゃんと話せるか、時間や場所のことをわかっているか。眼球の運動や手足の異常の有無を確認して、本人の訴えと実際の所見が一致するかを確認し、検査の必要があるかどうかを判断します。

どのような検査を行いますか?

頭の中は外から見えませんので、高度な医療設備を使って画像を撮り、異常がないかどうか診ていきます。また、てんかんの疑いのある人は脳波をとるなど、それぞれの症状に応じた検査を行います。画像診断を行うために、当院ではCTとMRIを導入しています。当院は「安全・確実・丁寧」をモットーにしています。安全で確実に丁寧な診断を行うために、この2つの機械はとても重要です。当院で使用しているMRIは、病院などにあるドーム型のMRIと違い、サイズの小さいオープン型です。ドーム型に比べてオープン型は閉塞感や圧迫感が少なく、検査時の音の響きも小さいので、患者さんの負担は軽減されるといわれています。たまに、ドーム型のMRIに苦手意識があって検査ができないという患者さんが、病院からの紹介で来られます。小さいお子さんがお母さんと手をつないだまま受けられるという利点もあります。

地域のクリニックや病院との連携は?

柴田憲司院長 柴田脳神経外科4

先ほどお話ししたように、大型のMRIでの検査が難しい人が病院から来られたり、他のクリニックから「頭を詳しく診てほしい」と紹介を受けたり、地域の医療機関と連携しながら住民の皆さんの健康増進に真摯に取り組んでいます。また、当院でCTやMRIを受けていただいた際、その読影の結果、手術が必要と判断した場合は、入院して手術ができる病院を紹介しています。

小さなことでも気軽に専門の医療機関を受診して

どういう時に行けばいいのかわからないという患者さんも多いのでは?

柴田憲司院長 柴田脳神経外科5

そうですね。脳神経外科専門の医師としては、過去に脳や神経系の病気になったことがない人でも、頭が痛い、手足にしびれがある、口が動きにくいなど、それまで経験したことがないような症状が起こった場合は、早めに来院されたほうがいいと思っております。脳神経に関わる病気、特に脳血管障害や脳卒中は早期発見が大事ですから。頭痛、めまい、ふらつき、手足のしびれなどの軽い症状でも、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの前兆であったり、本当は脳腫瘍であったりすることがあります。このくらいの症状なら大丈夫と思わずに、一度検査を受けてみてほしいです。また、普段から頭痛に悩まされている人も、ぜひ一度来院してほしいです。

頭痛の症状のある人は、脳神経外科を受診したほうがいいのですね。

はい、頭痛の症状のある人は、内科より脳神経外科を受診されたほうがいいと思います。日頃から片頭痛に悩まされて、市販薬を飲んで一時しのぎをされている人は結構多いと思います。そういう人が来院されて、専門的な診断のもとで薬を処方し、「受診して良かった」と喜ばれるケースも多いです。また、転倒して頭を打つと、しばらくして脳の表面に血がたまることがありますが、この場合は手術をすることで改善が見込めます。頭痛は病気としてそれほど認知されていませんが、頭痛で悩んでいる人はたくさんいます。自分で判断せず、専門の医師に診てもらうことをお勧めします。

最後にメッセージをお願いします。

柴田憲司院長 柴田脳神経外科6

私は日々、患者さんの声に耳を傾け、真面目に診療しているだけですので、特別に訴えたいというものはございません。ただ、首から上に発症する病気が世の中に多くあるということはお伝えしたいです。脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの「脳卒中」は突然発症する恐ろしい病気です。これらの病気は、予防と検診がたいへん重要になってきます。皆さんも胸やおなかの症状は内科、骨のことは整形外科といったイメージはお持ちだと思います。同じように、首から上をはじめ、脳神経に関わる症状は、小さなことでもいいので、脳神経外科を専門とする医療機関を訪ねてほしいです。当院では「どなたでも堅苦しく考えずに来てください」という想いから、障害のある人や高齢者、車いすの人も入りやすいように、玄関や院内、トイレをバリアフリーに設計し、外観もやわらかな印象の円形にしています。何か気になることがあれば気軽にご相談ください。

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