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堀 浩太郎 院長の独自取材記事

堀内科・胃腸科医院

(松江市/松江駅)

最終更新日:2023/12/25

堀浩太郎院長 堀内科・胃腸科医院 main

松江駅南口から徒歩1分。「堀内科・胃腸科医院」は、駅前の通りから少し入った静かな街並みの一角にある。院長の堀浩太郎先生は、父が開業した医院を2000年に継承した。専門である消化器内科の疾患はもちろん、日本内科学会総合内科専門医として生活習慣病の治療や健診などにも幅広く対応する。患者の主訴は、内科全般や腹部の不調などが多いが、最近では新型コロナウイルス感染症の罹患後症状に悩む患者からの相談もあるそう。堀院長は同院での診療の傍ら、医師会の活動にも尽力する。胃や大腸のがん検診を推進するほか、地元の消化器内科の医師たちと「膵がんプロジェクト」を立ち上げ、難症例になりがちな膵がんの早期発見のための啓発にも力を入れる。そんな堀院長に、これまでの道のりや同院の診療内容、地域医療への想いについて話を聞いた。

(取材日2023年10月5日)

内視鏡を得意とし、ピロリ菌除菌の経験を積む

医師をめざしたきっかけと、消化器内科を選んだ理由を教えてください。

堀浩太郎院長 堀内科・胃腸科医院1

父が医師で、この地で消化器内科のクリニックを開業していたので、子どもの頃から後を継ぐことを考えていたと思います。大学院を出た後、松江市立病院の消化器内科での勤務を経て、2000年にクリニックを継承しました。消化器内科を専門にした理由は、父と同じ診療科であったことだけではなく、「内視鏡の扱いが自分には合っている」と思ったからというのもあります。内視鏡を操作するには、左右両方の手を使うわけなんですけれども、学生の頃からギターを弾いてきたので、両手をそれぞれ自由に動かすことは得意なんです。医師としてそういった強みが必要だとも思い、胃や大腸の検査や治療などで内視鏡を用いる機会の多い、この診療科を専門に決めました。

大学院と松江市立病院では、どのようなことに携わっていましたか?

大学院時代に、胃潰瘍について研究していました。その頃、ちょうどピロリ菌の存在が注目され始めていまして。ピロリ菌感染の有無と、それらと胃潰瘍や胃がんなどの発症との関連性、さらに胃潰瘍と胃がんそれぞれの回復過程の違いについてなど、じっくり勉強する機会を得ました。胃潰瘍は自然治癒も期待できるのですが、胃がんは放っておいても治りません。そのときにどういった増殖因子が関連しているのかを調べると、タンパク質などいろいろな物質があることがわかってきて。それぞれにどういう違いがあるのかを調べていくのは、たいへん興味深かったですね。発がんのメカニズムについても、少しではありますが学ぶことができました。当時、ピロリ菌除菌の治験が始まっていましたので、松江市立病院に移ってからも多くの治験をさせていただいて、ピロリ菌の除菌についても経験をしっかり積むことができました。当時学んだことは、今の診療の糧になっています。

こちらの医院は松江駅からすぐ近く、アクセスの良さも特徴ですね。

堀浩太郎院長 堀内科・胃腸科医院2

父が1970年にこの地に建てた医院を、僕が継承して2000年に建て替えました。ここは松江駅から歩いて1分程度と、電車やバスなどの公共交通機関で通いやすい上に、さらに車での利便性を考えてクリニック専用の駐車場も13台分ご用意しています。そうした交通の便の良さもあるのか、松江市内をはじめ周辺地域からも患者さんがいらっしゃいますね。遠いところでは、隠岐の島から通院されている患者さんもいます。ほか、車いすの方にも来ていただきやすいように、院内のバリアフリー化にもこだわりましたね。

胃や腸の悩みから感染症まで、幅広く対応

患者さんの主訴はどういったものですか?

堀浩太郎院長 堀内科・胃腸科医院3

患者さんは、場所柄、若い方から年配の方まで幅広い年齢層の方々がいらっしゃいます。僕が消化器内科を専門としていることもあり、腹部の不調を訴えて来られる方も多いですね。もちろん、それ以外の症状についても、日本内科学会総合内科専門医として幅広く診療を行っています。生活習慣病にも力を入れており、血圧やコレステロール、血糖値などの数値も診ながら「まずは運動や食事の習慣を見直してみましょう」とお声がけしています。糖尿病をはじめ、発症するとさまざまな合併症を引き起こしたり、日常生活に大きな支障を来す病気もあるので、気をつけていきたいですね。日常生活の中には予防や改善につながるポイントがたくさんありますので、日頃から心がけていただきたいなと思います。また、新型コロナウイルス感染者の診療も行ってきましたが、最近は長引く罹患後の症状に悩んでいる方もいらっしゃるようです。そういった方々の相談にも対応しています。

こちらではどういった検査を行われていますか?

消化器内科についていうと、ピロリ菌除菌や大腸がん検診を希望される患者さんが増えてきている印象があります。大腸がんは早期発見・早期治療によって、治癒が期待できる疾患と考えられています。早期で見つかるほど改善が期待できますので、便潜血の検査と大腸内視鏡検査に力を入れています。胃と大腸内視鏡の機器は先進のものをそろえ、適切な診断ができるように心がけています。特に胃カメラ、上部消化管の検査に関しては、経鼻でも経口でも皆さんが思っているよりかなり楽に受けることができると思います。また、検査に時間がかかると、検査時の体の負担はもちろん、受診自体へのハードルにつながってしまうので、5分程度を目安に手際良く行うことを心がけています。

社会に向けて、健康に関する啓発活動にも力を入れていらっしゃると伺いました。

堀浩太郎院長 堀内科・胃腸科医院4

松江市医師会の副会長を務めていまして、医師会では今胃がん内視鏡検診、大腸がん検診、特定検診、健診に力を入れております。そうした活動の一環として、消化器内科の医師らと「松江市膵がんプロジェクト」を立ち上げて活動しています。膵臓は胃の裏側にあり、胃や大腸に比べて奥まった場所にあるため発見が難しい上に、がんの進行も速いといわれています。そんな膵がんをできるだけ早期に見つけようと、クリニックでのスクリーニングの体制を強化しようという目的で始めました。疑わしい場合には、すぐに病院のMRIやCTの検査が受けられるよう、松江市内の病院とクリニックが密に連携しています。そうした早期発見、早期治療に向けた体制の整備を行っていますが、まずは、地域の皆さんの意識を高めていくことが重要だと思っています。そうした場として、医師会では公開市民講座を催しておりますので、多くの方々にぜひ見に来ていただきたいですね。

自分の家族に行いたい治療をすべての患者に

診療のモットーをお聞かせください。

堀浩太郎院長 堀内科・胃腸科医院5

「自分の家族だったらこういう治療をする」ということを念頭に置いて、患者さんを診療していきたいですね。事務や看護師のスタッフも、経験値の豊富なメンバーがそろっていて、同じ思いを持って患者さんに向き合っています。そういう信頼できるスタッフとともに、仕事ができるのはうれしいですね。

ご多忙の中かと思いますが、休日にはどんなことをして過ごされていますか?

先ほども少し話しましたが、学生の頃からロックバンドをやっていまして。今でも定期的にライブハウスでライブを行っています。僕はギターボーカルを担当しています。もう一つ、マラソンもやっています。SNSでつながった仲間とランニングクラブをつくり、みんなで情報共有しながら、地元のマラソン大会はもちろん、東京や大阪の大会にも出向いて参加しています。仲間がいることはいいですね。音楽でもマラソンでも友達がたくさんいて、オフの時間も充実していると思います。そうした仲間から、新しい知識や情報をもらったり、反対に健康や医療の話で相談に乗ったりして、互いに刺激を受け合っていますよ。

今後の展望を教えてください。

堀浩太郎院長 堀内科・胃腸科医院6

クリニックの医師、そして松江市医師会としての仕事の中で、もっともっと親身にいろいろな情報を提供していきたいと思っています。コロナ禍も、だんだん収束に向かっていると思いますので、その先にもう一度、自分の健康について考えてみてほしいです。特に、健診を受けた方で異常が見つかっても、二次検診を受けていないという方が多いので、そういった方々にも、気軽に来院していただきたいと思います。

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