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佐藤 慶一 院長の独自取材記事

佐藤クリニック

(松江市/松江しんじ湖温泉駅)

最終更新日:2026/01/21

佐藤慶一院長 佐藤クリニック main

松江市の城下町に位置する「佐藤クリニック」は、約50年前に先代が建てた診療所をリフォームし、長く地域に根づいてきたクリニックだ。佐藤慶一院長は、福岡大学医学部を卒業後、大学病院や松江赤十字病院で救命センター・外科・整形外科など幅広い診療経験を積み、2012年に父から同院を継承。現在は整形外科を軸に、生活習慣病など内科的な領域まで対応できる「整形外科を中心としたかかりつけ医」をめざしている。コミュニケーションを重視し、専門的な内容をわかりやすい言葉で説明する穏やかな人柄も印象的だ。小学生から始めたサッカーを今もなお継続し、松江市のシニアサッカーチームでプレーする姿勢は、地域を支える医師としてのエネルギーにも通じる。そんな佐藤院長に、クリニックの強みや診療体制、地域への思いを聞いた。

(取材日2025年12月2日)

幅広い患者に対応できるクリニックをめざして

ご経歴を教えてください。

佐藤慶一院長 佐藤クリニック1

福岡大学医学部を卒業後は同大学医学部に所属していました。途中、沖縄の病院に2年間勤務し、大学を離れてからは松江赤十字病院に約8年間勤務しました。福岡と沖縄での勤務医時代は外科診療がメインでしたが、とにかく救急疾患や外傷に関わることが多く、この頃の経験で医師としてかなり鍛えられたと感じていますし、今の診療に生きていると思います。また、父の診療所を継承する予定だったので、産業医学についても学び、松江赤十字病院では開業後に幅広く患者さんを診られるように、救命センター、外科、整形外科などで腕を磨いてきました。

ご実家を継がれるために医師になられたんですか?

子どもの頃から「医者になろう」と思っていたわけではなかったですが、父が医師で、小さい頃からそういう環境にいたんですね。長男でもありましたから、自然と「自分が継がないといけないかな」と思うようになりました。本格的にめざしたのは高校卒業後くらいで、いったん予備校に通って勉強し、医学部に進学しました。松江赤十字病院に勤めていた頃に、父の体調の問題もあり、「そろそろかな」というタイミングで引き継いだんです。父は原子力発電所の産業医もしていましたから、2〜3年ほど父と一緒に勤務し、仕事のことや地域のこと、患者さんのことを徐々に継承していきました。

主な診察内容を教えてください。

佐藤慶一院長 佐藤クリニック2

今は整形外科・リハビリ科を中心に、生活習慣病などの内科的な診療や検査、健診、予防接種なども行っています。時には、ケガなどで急に来院される方もいますから、外来診療をしながら、別室で迅速に処置を行っています。必要に応じて、市立病院や松江赤十字病院、玉造病院などへ紹介する場合もあります。当院は、大きな病院へ行かなくてもさまざまな検査に対応できるよう検査設備をそろえていて、開業医では少ないエックス線骨密度測定装置を設置し、院内で精密な骨密度の検査をしています。また、血液検査ができる機器も備えているんですよ。精密検査などは院外へ委託しますが、腎機能・肝機能・コレステロール・中性脂肪・尿酸値・糖尿病関連の値など、ある程度の項目は30分ほどで結果をお伝えすることができます。

院内で完結できる検査体制と幅広い診療対応

診療方針についてお聞かせください。

佐藤慶一院長 佐藤クリニック3

常に時代に合った診療方法にアップデートし、幅広く標準的な治療を行えるように心がけています。整形外科・リハビリ関連が6〜7割程度で、他に高血圧症・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病の診療も行っています。古い町なのでご高齢の方も多く、皆さんがよく通われる整形外科である程度の内科的疾患を併せて受診できると、あちこち通う必要がなく、患者さんにとって良いかなという想いで診療しています。注射やリハビリのついでに診てほしいという声も多いです。父の代から通われている方もいらっしゃいますからね。一方で、小学校や中学校も近く、子どもや働き盛りの方まで幅広く来院されます。

院内の環境づくりで意識されていることはありますか?

リハビリ室の日当たりを良くし、患者さんが気持ち良くリハビリを受けられるように、常にきれいに保っています。父の代から、清掃のスタッフを採用していて、昼間の患者さんがいらっしゃらない時間帯に院内の掃除などをしてもらっています。私がきれい好きなのもあって、院内は常に整った状態を保つように意識しています。建物自体は診療所として病床を持っていた頃の名残があり、現在のリハビリ室は、以前は病室だった場所を活用しています。

院内の雰囲気と診療体制について教えてください。

佐藤慶一院長 佐藤クリニック4

当院は、アットホームな雰囲気ですね。職員はみんな長く勤めてくれています。患者さんとも顔なじみになって、和気あいあいと関わってくれています。近所の患者さんが多く、ちょっとしたことでふらっと相談に来やすい場になっている印象です。診察は私1人でやっていますが、多い時は100人近い患者さんがいらっしゃいます。患者さんをお待たせしないように、理学療法士2人、看護師3人、診療放射線技師1人、受付2人の体制でフル回転して、時々診察時間を過ぎることもありますが、多くは時間内に診察が終わっています。

地域の「かかりつけ医」をめざして

現役でスポーツを続けておられるそうですね。

佐藤慶一院長 佐藤クリニック5

サッカーは小学校1年の時から50年近く続けていて、当時は高校卒業後に辞める人が多かったんですが、大学時代も医学部の愛好会でプレーしていました。今でもサッカー仲間がおり、子どもの指導に関わっている友人もいます。自分は教える側ではなくもっぱらプレーする側ですが、スポーツをしているからこそ、患者さんのケガの痛みやつらさがわかります。スポーツを頑張っている人たちもサポートしていけたらうれしいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

一般的には「かかりつけ医」というと内科医のイメージがあると思いますが、私は、整形外科を中心にしつつ、内科も含めて幅広く診る「かかりつけ医」でありたいと考えています。そうすると、患者さんは一度に両方診てもらえるから、効率的じゃないですか。当院だと、検査設備が整っているから、血液検査の結果をその日のうちに確認できる。何度も病院に通っていただく必要がないんですね。今思うと、ドラマの影響もあったのかな。若い頃は離島診療への憧れがあって、でも、結婚したり、子どもができたりしたらできなくて。だからこそ、1人でなんでも診れる医者になりたいって思いがあったんでしょうね。この松江の地で、ケガや整形外科疾患だけでなく、生活習慣病や風邪などでもまず相談してもらえる存在であり続けたいですね。

読者へのメッセージをお願いします。

佐藤慶一院長 佐藤クリニック6

佐藤クリニックは、整形外科を中心としつつ、内科的な不調や生活習慣病の管理まで、「一人の患者さんをトータルで診る」ことを大切にしているクリニックです。昔からの町で、長く通ってくださっている方も多く、スタッフも含めてアットホームな雰囲気だと思います。ちょっとしたケガ、関節の痛み、血圧や血糖のことなど、「これもここで相談していいのかな?」ということも、何でも気軽に相談してもらえたらうれしいです。整形外科を中心とした「かかりつけ医」として、これからも地域の皆さんの健康を支えていきたいと考えています。

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