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白濱 彰彦 院長の独自取材記事

白濱医院

(天理市/前栽駅)

最終更新日:2024/04/15

白濱彰彦院長 白濱医院 main

近鉄天理線の前栽駅から歩いてすぐ。モダンな建物が目を引く「医療法人宣仁会 白濱医院」は、地域密着のクリニックだ。もともとは透析専門であったクリニックを、2代目となる白濱彰彦院長の継承をきっかけに、2013年、整形外科クリニックとしてリニューアルオープン。一般整形外科疾患の診療から外科処置、手術、リハビリテーションまで幅広く展開している。「当たり前に治療できる疾患を、当たり前に治療できるクリニックにしていきたい」と話す白濱院長。今回は同院で注力しているリハビリについてや診療で大切にしているポイントなど、白濱院長にさまざまな話を聞いた。

(取材日2024年2月26日)

幅広い悩みに対し、地域に根差した医療を提供

医師になろうと思ったきっかけや開業の経緯を教えてください。

白濱彰彦院長 白濱医院1

医師になろうと思ったきっかけは父親でした。父は長年この地域で透析専門のクリニックをしていたんです。ですが、父のクリニックを継ぐつもりは当初ありませんでした。大学卒業後は日本医科大学で救命救急、整形外科の医師として勤めてきました。交通事故によるケガや夜中の突然の病気など、さまざまな患者さんが訪れますから、たいへん忙しく、腕を磨くことにもつながったと感じています。その後、継承するにあたり、やはり専門である整形外科一本でやっていこうと決めて、新しくクリニックをオープンしたのが2013年です。開業してすでに10年以上ですが、まだ白濱医院が整形外科のクリニックだと認知している人は少ないのかもしれませんね。地元に根差した医療をこれからも地道に提供し、父のように地域へ貢献していきたいと思っています。

患者層について教えてください。整形外科ではどのような症状に対応されるのですか?

患者さんは高齢の方が多いです。四十肩や五十肩と呼ばれる肩関節周囲炎、変形性膝関節症といった、肩や膝、腰などの痛みやしびれに対する訴えなどにお応えします。また部活やスポーツに打ち込む学生さんも来ますので、ケガなどへの対応も必要ですね。院内には手術室もあり、少しケガで切ったといったときや、腱鞘炎、ばね指など局所麻酔で対応できるような手術は行います。ですが、全身麻酔が必要な手術に関しては、近隣の高井病院や天理よろづ相談所病院などを迅速にご紹介するようにしています。

院内の設備の充実にもこだわられたとか。

白濱彰彦院長 白濱医院2

エコー検査装置は3台備えています。エコー検査は低侵襲で患者さんへの負担も少ないですし、スムーズな診療のためにも診察室それぞれに用意したかったんですよ。ほかに、こだわったところはイメージ室でしょうか。イメージ室とはエックス線画像を撮影・確認しながら診察できる部屋のことです。自分も放射線を浴びてしまうことにはなるのですが、丁度良いところでギプスを巻きやすいので、難しい骨折などの治療の際に役立ちます。また体の筋肉構造を物理的に刺激・マッサージする目的の拡散型の体外衝撃波治療器や骨の形成を促す目的の超音波治療器など、先進の機器もリハビリの一環として導入しています。

動いて改善をめざす、運動器リハビリに注力

こちらでは、リハビリに注力されているそうですね。

白濱彰彦院長 白濱医院3

当院では薬の処方や注射だけではなく、患者さんに動いてもらって改善をめざすリハビリに注力しています。広々としたリハビリ室を設け、肩関節周囲炎や変形性股関節症、変形性膝関節症のほか、術後のリハビリにも力を注いでいます。最近は術後リハビリを目的に病院からのご紹介でこちらに来る患者さんも増えました。大学病院や総合病院で数多くの患者さんを診察していて私が思ったのは、術後の早期リハビリの大切さです。術後にどれだけ体の回復が期待できるかはリハビリによるところが大きいんですよ。退院してからも、ご自宅の近くにリハビリ施設があるということは、患者さんにとってメリットだといえます。ぜひ地域の皆さんに、有効に利用してもらえたらと考えています。

運動器リハビリはどのように進めていくのですか?

医師が診断し、理学療法士と連携して一人ひとりに合わせたメニューをつくり、治療と平行してリハビリを行っていきます。通院のペースは週に1~2回が一般的です。ですが、実際にリハビリを始めてみると、思ったように動かなかったり、ほかの部分に痛みが出ることも考えられます。そういった場合には治療で注力する箇所を変えるなど、メニューを変更して対応します。また治療メニューは必ず定期的に見直しを行っています。1ヵ月に1回のペースで行うリハビリミーティングでは、理学療法士とともに治療の進捗の報告をし、治療がうまく進んでいないと感じる場合にはみんなで改善案を話し合います。理学療法士からは患者さんの回復状態やモチベーションについてフィードバックを受け取り、私も医師として検討している今後の治療について話すなど、カルテだけではわからないことを伝え合えるので、みんなでのミーティングはとても大事ですね。

理学療法士さんは担当制だとか。

白濱彰彦院長 白濱医院4

これは私見ですが、患者さんは「できたらずっと同じ人に担当してほしい」という思いがあるのではないでしょうか。いつも同じ人であれば、それだけ信頼関係もでき、ちょっとした気がかりや悩み、不安なども打ち明けやすくなるでしょう。また理学療法士のほうも、リハビリのつらさや患者さんの孤独に寄り添うよう努めています。もちろん、理学療法士の変更はいつでも可能です。当院には現在5人の理学療法士が在職していますが、女性の理学療法士もいます。女性の患者さんの中には男性に体を触られることに抵抗がある方もいるでしょうから、女性の理学療法士が良いという場合にはいつでも相談してほしいと思います。

チームの力で、地域の人々の健康を支えていく

先生が診療で大切にしていることは何ですか?

白濱彰彦院長 白濱医院5

常にニュートラルな感情でいるように心がけています。昨日は元気だったけど、今日は沈んでいる、なんてことがあったら、その日たまたま来ていた患者さんに申し訳が立ちません。ですので、できるだけ毎日同じように過ごすことを心がけています。平日も休日も同じ時間に起きるとか、生活リズムを変えないようにしているんですよ。また、患者さんは不安があってクリニックに来ていますから、患部は必ず触るようにしています。触診という意味もありますが、それだけでなく安心感や共感など、手から伝わるものがあると思って診察しています。

診療のために、何か取り組んでいることはありますか?

当院では、シュライバーを配置し、スムーズな診療に取り組んでいます。シュライバーとは、医師に代わって電子カルテなどに患者さんの情報を入力する役割を持つ人のことです。うちのクリニックでは3つの診察室、それぞれにシュライバーがいるので、診療がスピーディーになり待ち時間の短縮にもつながっていますし、また私がパソコンに向かわなくていいので、その分患者さんの目を見て話す時間が取れます。シュライバーは専門用語を覚えるなど、専門知識が必要な仕事です。クリニックとしてシュライバーの育成にも取り組んでいます。

今後の展望や地域の皆さんへメッセージをお願いします。

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これまで少しずつスタッフを増やしながら、クリニックを成長させてきました。リハビリを中心とした整形外科診療には、マンパワーを含めたチーム力が必要不可欠です。理学療法士も5人となり、私としてはやっと体制が整い、スタートラインに立てたという気持ちです。これからは一つのチームとして、成熟していきたいと思っています。患者さんの年齢に応じて、お悩みの症状はさまざまですが、しっかりとすくい上げることをめざし、スタッフとともに頑張っていきます。リハビリは面倒だと思う人もいるかもしれませんが、しっかりとエビデンスに基づいたアプローチを行えば、きっとゴールは見えてくるはずです。「白濱医院に行けば、大丈夫」と信頼してもらえるようなクリニックをめざしていきたいと思っています。いつでもご相談にお越しください。

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