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大山 寛毅 院長の独自取材記事

おおやま耳鼻咽喉科

(奈良市/近鉄奈良駅)

最終更新日:2025/07/15

大山寛毅院長 おおやま耳鼻咽喉科 main

奈良市南部、県道沿いにある円形のモダンな建物が印象的な「おおやま耳鼻咽喉科」。この地で30年診療してきた「つるはら耳鼻科」を大山寛毅先生が引き継ぎ、2024年に開業した。大山院長は多くの基幹病院でめまい治療やがん診断、手術の経験を豊富に持つドクターだ。その経験を生かしながら、地域のかかりつけ医として患者の訴えに耳を傾け、適切な診断、治療へと導く姿勢を大切にしている。アレルギー性鼻炎や咳、喉の痛み、耳鳴りなどの症状はもちろん、頭痛やめまいなどの症状で何科にかかればいいのか困っている患者の助けになりたいという。「お子さんからお年寄りまで誰もが安心できる場所をめざしたい」という大山院長に、これまでの経歴や診療に対する姿勢について聞いた。

(取材日2025年6月17日)

歴史を受け継ぎ、地域に愛されるクリニックをめざして

初めにクリニックを継承された経緯についてお聞かせください。

大山寛毅院長 おおやま耳鼻咽喉科1

当院の前身は、鶴原敬三先生が院長を務めていた「つるはら耳鼻科」で、この町で30年診療を続けてきたクリニックです。私は奈良県立医科大学を卒業後、市立奈良病院などを経て2018年から非常勤医師としてつるはら耳鼻科での勤務を始め、主にめまいの外来を担当していました。いずれは独立して開業したいと考えていたのですが、前院長から「実は引き継いでくれる人を探そうと思っているのだが、やってみないか」というお話をいただいて、このタイミングでお声がけいただいたのも縁かなと思い、2024年にクリニックを引き継ぎ「おおやま耳鼻咽喉科」として開業しました。

「つるはら耳鼻科」での診療で印象に残っていることは?

前院長はアレルギー症状に対するレーザー治療をはじめ、喉と鼻の間に薬液を直接塗るBスポット療法など、当時奈良県で行っているクリニックは少なかった多種多様な検査や治療を取り入れていたので、ここで勉強したいと思って勤務することにしたんです。大学病院や総合病院では紹介されてきた難治例や重症例の治療・手術を主に行ってきましたが、クリニックだと患者さんの訴えを聞き、検査によって診断、治療をすることが基本になります。より専門的な検査や治療が必要な症状を見逃さず、適切な医療機関につなぐという役割は大学病院にいた頃とは違う経験とスキルが必要です。つるはら耳鼻科では地域のクリニックだからできること、やるべきことを学びました。ここで得たものは大きかったと思っています。

先生が医師をめざしたきっかけ、また耳鼻咽喉科を専門にされた理由をお聞かせください。

大山寛毅院長 おおやま耳鼻咽喉科2

私の父が歯科医院を開業していたので、子どもの頃から何となく医療の道に進みたいなと思っていました。最初は同じように歯学部に進もうかと考えていたのですが、父の「医療の世界をめざすなら全身を診ることができる医科のほうがいい」というアドバイスがきっかけで、医学部を選びました。耳鼻咽喉科に進んだのは、私自身が長年アレルギー性鼻炎を患っていたことで興味を持ったことが大きいですね。あとは父の歯科医院の隣が耳鼻咽喉科のクリニックで、子どもの頃から中耳炎や鼻炎の治療で何度もお世話になっていたため、印象が強かったのもあるかもしれません。実際に耳鼻咽喉科の医師になり、頭頸部がんなどの診療も数多く経験しました。そんな中で、重篤な症状になる前にできるだけ早く病気を発見し、地域の患者さんの力になりたいという思いが強くなっていったのも、開業を決めた理由の一つですね。

年齢を問わず多い「めまい」の治療に注力

どのような患者さんが多いでしょうか。

大山寛毅院長 おおやま耳鼻咽喉科3

やはり花粉症をはじめとするアレルギーは多いですね。今や日本人の2人に1人がかかる国民病ともいえると思います。当院では患者さんの症状やライフスタイルをお聞きしながら治療法を提案しています。点鼻薬や眠気が少ない薬もありますし、スギ花粉エキスを含んだ薬を舌下に入れて行う舌下免疫療法、場合によってはレーザー治療も行っています。治療の選択肢はかなり広がっていますので、花粉症に悩んでいる方は一度ご相談ください。一人ひとりに最適な治療を一緒に考えていきたいと思います。また、アレルギー性鼻炎の増加に伴って副鼻腔炎や咳喘息を発症する方も増えている印象があります。高齢の方は難聴を訴える方も多いのですが補聴器に抵抗があるという方もいらっしゃいます。ただ、最近は目立たないものやスタイリッシュなデザインのものもありますので、眼鏡と同じ感覚で補聴器を取り入れてみることもお勧めしています。

めまいの治療をご専門にされていると伺いました。

めまいは、くるくる回る感じやフワフワとふらつく感じ、立ちくらみがするなど症状によってある程度原因は推測できます。内耳の三半規管に原因があることが多いですが、脳や内科疾患、自律神経が原因の場合もありますので聴力検査や眼振、平衡機能検査、自律神経の検査などを行って原因を特定していきます。めまいはさまざまな要因が重なっていることもあるので、適切な診断ができるよう検査に力を入れています。めまいの症状が続いていても、どこの診療科に行けばいいのかわからない方も多いと思いますが、当院ではどこに原因があるのかも含めて詳細な検査を行い総合的な診断を行いますので、悩んでいる方は一度いらしてください。

メニエール病の治療についてはどうでしょうか。

大山寛毅院長 おおやま耳鼻咽喉科4

メニエール病は内耳のリンパ液が過剰にたまることで起こります。ストレスや疲労、睡眠不足などが原因となることもあり、40代から50代の患者さんが多いですが、高齢者にも増えてきています。治療は生活習慣指導と薬物治療が主ですが、当院では内耳にたまった内リンパ液の排出を促すための中耳加圧療法も取り入れています。また、メニエール病難治例や前庭神経炎などによって常にふらつきがある、歩く時にバランスが取れないという症状が見られる方には、理学療法士による「前庭機能リハビリテーション」と呼ばれるトレーニングも行っています。めまいの診断、治療に長く携わってきた経験を生かし、さまざまなアプローチからめまいの症状改善に努めていますので、安心して任せていただければと思います。

地域に密着した質の高い医療を提供していきたい

診療で大切にしていることは何でしょうか。

大山寛毅院長 おおやま耳鼻咽喉科5

とにかく悩んでいる患者さん、困っている患者さんの力になりたいという思いを大切にしています。私自身、子どもの頃からアレルギー性鼻炎や中耳炎などさまざまな耳や鼻のトラブルに悩んできた経験があります。ですから、患者さんの気持ちに寄り添い、一方的な説明や治療ではなく「患者さんに伝わる診療」を心がけています。特にめまいに関しては多くの病院や診療科を受診しても診断がつかずに悩んでいる方を多く見てきましたので、私の経験と知識を生かして少しでも助けになれればと思っています。当院にご相談いただき検査や診察を行った上で、より専門的な治療や手術が必要と判断した場合、適切な医療機関につなぐのが私の役目。そのためにも症状を見逃さず適切な診断ができるよう、今後も研鑽を積んでいきたいと思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

継承する前からの患者さんも大切にしながら、老若男女に愛されるクリニックに育っていけたらいいなと思っています。今も家族みんなで来てくださっている患者さんも多いんですよ。また、お仕事などで忙しい方も多いので、患者さんのライフスタイルも考慮してできる限り「何度も通わずにしっかりと良くなる」よう、一人ひとりに合わせた治療を行っていきたいですね。地域の皆さんに何かあったら「おおやま耳鼻咽喉科に行ってみよう」と思ってもらえる存在でありたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

大山寛毅院長 おおやま耳鼻咽喉科6

地域に密着した診療を続け「ここで診てもらえて良かった」と思っていただけるようなクリニックをめざしていきます。めまいに関しては、遠方から来ていただいても納得していただけるだけの専門性があると自負していますので、お困りの方は一度相談していただければと思います。めまいの原因が耳鼻咽喉科領域であれば当院でしっかりと治療を行いますし、他の原因が考えられる時は適切な医療機関を紹介します。耳・鼻・喉に関するさまざまな症状に対応しますので、気になることがあったら怖がらずに気軽にいらしてください。

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