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石崎 英介 院長の独自取材記事

石崎眼科医院

(奈良市/近鉄奈良駅)

最終更新日:2023/06/12

石崎英介院長 石崎眼科医院 main

近鉄奈良駅徒歩1分の利便性の高い場所に位置し、100年以上の歴史を持つ「石崎眼科医院」。2014年、父である先代院長の後を継いだ石崎英介先生は4代目にあたる。地域住民にもよく知られたクリニックであり、「認知度がある分、レベルの高い医療を提供する責任を感じます」と石崎先生。継承以来、「最新の眼科治療と、親しみやすさの追求」をコンセプトにクリニックづくりに取り組み、先進の検査機器や設備を整えて白内障・硝子体日帰り手術や、小児の検査などをスタートさせた。インタビューではユーモアを交えながら、「最終的に、患者さんの利益となるように」という言葉がたびたび登場し、言葉の端々から患者を第一に考える石崎先生の想いが感じ取れた。

(取材日2022年5月16日)

古くから地域住民に親しまれている眼科クリニック

100年以上の歴史があるクリニックだそうですね。

石崎英介院長 石崎眼科医院1

明治時代の曽祖父の代に開業して、私で4代目になります。開業以来、ほとんど場所は変わっておらず、今の建物は1980年頃に父が建てたものです。昔からある医院なので地域の方からの知名度は高く、代替わりしてもきちんとした良質な医療を提供しなければ、という責任を感じています。ただし医療は日々進歩していますから、一世代違うだけで内容はまったく異なります。医院名を受け継ぎながら、手術などの新しい知識や技術を積極的に取り入れて、最終的に患者さんの利益となる医療を提供していくことをめざしています。

先生ご自身は、眼科の医師をずっとめざされていたのですか?

そうですね。代々続く眼科医院という環境で育ちましたから、さまざまな職業の中から医師を選んだというより、医師になるかならないか、眼科を選ぶか選ばないか、といった"or not"の2択で眼科の医師になりました。とはいえ、両親から強制されたわけではないんですよ。子どもの頃、父と歩いていると近所の人が「先生、この間はありがとうございました」と声をかけてくれて、子どもながらに「こんなに感謝される仕事っていいな」と思ったものです。実際に医師になって、本当に良い仕事だと感じますし、幸運なことに眼科の分野が自分には合っていて、プライドを持って楽しく仕事をしています。私自身、小学生の息子がいるのですが、何か息子に言うとすれば「良い仕事だよ」とは伝えたいですね。

地域性について教えてください。

石崎英介院長 石崎眼科医院2

奈良は大阪・京都という大きな都市に隣接しているので、困った時や、何か欲しいものがあれば大阪や京都に頼りがちです。これは医療でも同じ傾向が見られるので、医師としては、他県に医療を求めずとも生活圏内で治療を完結できるようにしたいと思っています。特に当院は駅前にあって立地に恵まれていますから、この場所で治療を完結できるかできないかは重要。当院を継承してから、「最新の眼科治療と、親しみやすさの追求」をコンセプトに手術や検査など、新しい技術や機器は積極的に取り入れて、スタッフの勉強会なども盛んに行い、接遇研修なども取り入れてきました。また県内の同年代の医師たちも同じような思いを持つ人が多く、眼科や他科の先生方との連携も深めています。奈良県は医師の横のつながりが強くて、特に眼科はまとまりがあるんですよ。

日帰り手術や小児の検査に注力

クリニックの特色をお聞かせください。

石崎英介院長 石崎眼科医院3

ひとつは白内障・硝子体の日帰り手術ができることです。もともと勤務医時代の専門が硝子体手術だったので、医院の継承のタイミングで設備を整えて手術に対応できるようにしました。硝子体手術は白内障手術と比べて症例自体が少なく、対応している医院は少ないかと思います。また白内障の手術では、経年変化による人工レンズのズレといった術後のトラブルにも対処できる設備を整えています。手術は1ヵ月以内に行いますが、事前に看護師が説明をしっかりと行うほか、恐怖心の強い患者さんにはリラックスする作用が期待できる笑気麻酔を提案することも。安心して手術を受けていただけるように、手術は麻酔科の医師が血圧や心電図などをチェックして全身管理を行います。

その他に力を入れていることはありますか?

せっかく利便性の良い場所にあるので、なるべく幅広く対応できるように小児の検査にも力を入れています。お子さんの眼鏡や弱視などの検査では、視能訓練士のスタッフを中心に取り組みがなされていることが、当院のもう一つの特色。また診察では、患者さんの目の不調の原因をひもといて整理し、わかりやすいようにモニターをお見せして解説をしながら、患者さんの目を見てご説明しています。自覚症状がなかったり、治療に時間がかかったりするものもありますから、患者さんが納得できるかどうかで治療に対する姿勢も異なります。最初の診察で患者さんの不調の原因を捉えて、前向きに治療に取り組めるように道筋をつけてあげることが大切です。

スタッフとの連携はいかがですか?

石崎英介院長 石崎眼科医院4

看護師や受付に良い人材が集まってくれて、限られた診察時間内でスムーズに診察が進むように、みんながよくやってくれています。受付でしっかり問診をして情報を集めた上で検査をしてくれているので、診察室であとは診断を下すだけということも。医師は私一人なのですが、情報共有や意思疎通をしっかり行って治療の方針なども統一されているので、ある程度のことは各部署に判断を任せられます。また研修や勉強会にも積極的に取り組んでくれていて、医療のことはもちろん、接遇研修も受講しています。スムーズに治療を進める上で接遇はやはり大事。患者さんが治療に後ろ向きになってしまうと、結局不利益を被るのは患者さんですから、そうならないように患者さんの満足度を高める努力を重ねています。

立ち止まることなく、常にアップデートしていきたい

患者さんとの印象に残るエピソードを教えてください。

石崎英介院長 石崎眼科医院5

いろいろな患者さんとの出会いがありますが、家族の目の手術を担当したことは印象深かったですね。同様に眼科の医師なのですが、患者目線の意見をもらえたことが参考になりました。医療の世界では、患者さんを自分の親や家族と思って手術や治療を行うようにと教わるのですが、だからこそ自分の家族に対しても特別扱いをすることなく、他の患者さんと同じように待合で待ってもらい、同じように検査や診察、手術を行いました。結果として自分のやり方に自身を持つことができましたし、後から振り返って「やって良かった」と思えるできごとでした。

休日はどのように過ごされていますか?

継承した当時、偶然同級生と再会して、誘われるままにマラソンをスタートして以来、奈良マラソンや大阪マラソンに毎年出場してきました。ただ子どもが小学生ですし、コロナ禍であまり外出できないこともあって、最近は家族と過ごすことがほとんどですね。マラソンは沿道の観客とのふれ合いも楽しみなのですが、それも当面難しそうなのでしばらく出場は見合わせることになりそう。その代わりというわけではないですが、今興味があるのはテニスですね。中学・高校時代にテニス部だったのですが、久しぶりに同級生としてみたら楽しくて。子どもと一緒にプレーできますし、久々に再開してみようかと考えています。デスクワークで普段運動をしないので、何か体を動かすことは心がけたいですね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

石崎英介院長 石崎眼科医院6

父から医院を継承して8年、自分がやりたいことをいかに実現させるか試行錯誤して、ようやく形になってきました。つくり上げる段階がひと段落して、今は次のステップを踏み出そうとしているところ。客観的に見てもスタッフはよくやってくれていて、おおいに助けられています。医療は常に進化していますから、立ち止まることは後退を意味します。よりハイレベルで良質な医療を追求して、提供する中身の部分を拡充させていきたいですね。今後も勉強会などで積極的に新しい技術を吸収し、患者さんの声にも真摯に耳を傾けて、地域の皆さんの利益となることを常に頭に置きながら、スタッフとともに歩んでまいります。

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