斉藤 勝教 院長の独自取材記事
斉藤皮フ科クリニック
(西宮市/苦楽園口駅)
最終更新日:2022/03/29

阪急甲陽線苦楽園口駅からすぐ、「斉藤皮フ科クリニック」は苦楽園口通りに面したビルの2階にある。歴史ある洋館のような院内は、落ち着いた居心地の良い空間だ。開業から20年余り、斉藤勝教院長は地域のかかりつけ医として日常的な皮膚疾患を広く診療するほか、レーザーによる施術をはじめとする審美的な自由診療にも早くから注力してきた。多彩なメニューと質の高さにこだわった診療が特徴で、「美容皮膚科の患者さんはほとんどがご紹介かクチコミです」と院長は柔和な笑顔を見せる。さらに待ち時間や費用面でも患者目線での対応を心がけ、「見た目のケアをより身近なものにして、患者さんに人生の満足度を高めてほしい」と語る院長に、現在の診療内容や皮膚診療への思いをじっくりと語ってもらった。
(取材日2021年11月8日)
病気から見た目まで、皮膚の幅広いニーズに応える
最初に、これまでの歩みと診療内容をご紹介ください。

兵庫医科大学で学ぶ中で皮膚科を専門にすることを決め、卒業後は大学病院や東京のレーザー治療専門クリニックで経験を積み1999年に開業しました。見た目にお悩みを持つ方は、男女問わず少なくありません。それを改善するための新たな治療法として、レーザーには当時から大きなニーズと期待を感じていました。そこで、開業当初からレーザーによる施術に取り組み、目的に応じた複数のレーザーを用いるほか、先進の機器も積極的に導入しました。当初はほくろやしみの除去術といった施術が主でしたが、苦楽園という場所柄、見た目に対するさまざまなご要望に応えるうちに診療の幅も広がりました。専門家による医療機器を使った美容面のケアも行っております。もちろん、ニキビやアトピー性皮膚炎、水虫といった皮膚疾患の治療にも力を入れています。巻き爪や脱毛症も治療していますので、患者さんの年代は赤ちゃんからご高齢の方まで多岐にわたっています。
受診のしやすさも大きな魅力です。
そうですね、症状のある部位や審美的なご相談の内容によっては、「男性の医師に話すのは抵抗がある」という患者さんもいらっしゃいます。ですので女性医師の診療日を設け、患者さんご自身が選んで受診できるようにしています。また、開業当初から土日も診療を行っていて、平日の通院が難しい方にも喜んでもらっていますよ。それから何よりも「待ち時間の短い診療」、これを大事にしています。皮膚科というと、いつも混んでいて1時間待ちは当たり前、というイメージがありますよね。ですが、私は患者さんをなるべくお待たせしたくないと思っていますので、診察室では的確な診断とスピーディーな対応を心がけています。待合室が混み合うこともあまりないので、新型コロナウイルスの感染が拡大した時期にもこれまでどおり受診される患者さんが大半でした。
皮膚疾患では、どのような症状で受診される方が多いですか。

お子さんでは、ニキビやアトピー性皮膚炎のご相談が多いですね。アトピー性皮膚炎ではステロイドを用いる治療法がありますし、ステロイドで効果が得られない場合に使える新たな治療薬も登場しています。ステロイドの副作用に関してはさまざまな情報に悩む親御さんもいらっしゃいますが、食生活や日常生活へのアドバイスを含め、医師として責任を持って診療にあたっていますので、安心してご相談いただければと思います。また、小学校高学年ぐらいからはニキビのご相談も増えており、治療後は、ビタミン剤や漢方薬を処方して再発を防ぐようにしています。成人ではじんましんや急性湿疹、乾燥によるかゆみ・湿疹、各種のイボなども診ています。
気軽に始めて続けられる「見た目のケア」をめざす
美容皮膚科で、増えているご相談があれば教えてください。

「年齢を重ねても、いつまでも若々しくきれいな肌でいたい」と望む方が増えています。レーザーによるしみやほくろのご相談は以前からありましたが、最近では肌のたるみやしわに対するご相談も多いですね。しわのケアとしては、女性医師が中心となり、ヒアルロン酸を用いた注射による施術を行っています。男性型脱毛症(AGA)をはじめ、年齢を重ねた男性からの相談も多くなっています。
審美的な診療で、特に気をつけていることはありますか?
費用的な負担への配慮です。自由診療では多くの選択肢を用意していますが、保険診療でもできる治療はあります。自由診療は患者さんからのご希望に応じてご提案し、こちらから何かを無理に勧めるようなことは一切ありませんし、なるべく少ない負担で質の高い施術を受けていただけるような費用設定にしています。私が美容皮膚科に取り組むのは、患者さんに喜んでいただきたい、満足度の高い毎日を過ごしてもらいたいという思いからであり、高額の治療費を頂くのは何かが違うのですよね。幸いなことに、多くの患者さんがお知り合いに紹介してくださいますので、宣伝や広告に力を入れる必要がありません。その分を診療費に反映することで、お一人でも多くの方に、気軽にチャレンジしていただきたいと思っています。もちろん、先進機器の導入や技術力の向上には力を入れ、ニーズに応えられる診療環境を整えています。
やりがいを感じるのは、どのような時ですか?

目的が病気の治療であっても、審美的な診療であっても、「ここに来れて良かった」と言ってもらえたら何よりもうれしいですね。特に見た目に関わる施術の場合、その結果は心身や生活の満足度にもつながります。印象に残っているのは、60歳ぐらいでお子さんを持った70代の男性です。運動会や授業参観などで、お子さんが友達から「おじいちゃんが来ている」と言われたらかわいそうだと、少しでも若く見えるように、見た目のケアに熱心に取り組まれていました。見た目はご本人だけでなく周囲の方にも関係することがありますので、ご満足いただける対応ができるよう、精一杯取り組んでいきたいと思っています。
保湿と睡眠、さらに通院で輝く笑顔と人生を
肌の健康を守る上で、大事なことはありますか。

肌トラブルの多くは、肌の乾燥が原因やきっかけになりますので、診療後には保湿の重要性をお伝えし、保湿剤の使い方も詳しくご説明しています。中には一般的な保湿剤では肌荒れしてしまう敏感な肌の方もいますが、防腐剤無添加のものや、季節によって配合を変えた化粧品などもご紹介することができます。それから、ホルモンバランスの乱れも肌には良くないので、規則正しい生活を大事にしてほしい、特に睡眠の時間帯は一定にしてほしいとお伝えしています。睡眠時間自体は短くても、 毎日同じ時間帯に眠ることができれば、ホルモンバランスが一定になって全身の恒常性も保たれ、お肌の調子も整いやすいのです。保湿と睡眠、この2つはぜひ大事にしてほしいですね。
ところで、先生が健康のためにしていることがあれば教えてください。
もう10年以上になりますが、週3回ほど診察の合間にジムへ行ってトレーニングをしていますよ。食べ歩きが好きですが、妻の手料理も楽しんでいます。おいしいものを食べ、おいしいビールを飲むためには規則正しい生活が基本です。もちろん、睡眠もきっちりと取るように意識しています。
最後に、見た目のケアに関心のある方へメッセージをお願いします。

美容皮膚科に対しては自由診療というイメージが強く、費用面から二の足を踏まれる方も多いと思います。ですが、当クリニックでは保険適用の範囲でできる治療や、費用負担の軽い自由診療も大事にしながら、よりきれいになって満足度を高めていただけるように努めています。生まれつきのあざなどでは、レーザー治療を保険適用で行える場合もあります。また、患者さんの繊細な気持ちにふれることもありますので、スタッフは患者さんの立場に立った対応を大事にしています。審美的なケアは、皆さんの人生をより輝かせるためのものです。多くの患者さんが当クリニックを信頼し、繰り返し受診してくださる現状をしっかりと維持しながら、悩みを持つより多くの方に審美的なケアの良さを知っていただき、笑顔を増やしてもらえるクリニックでありたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはほくろ・しみの除去術/3300円~
※大きさ・個数・深さ また施術方法により金額の変動あり。場合により保険診療も対応可能。
脱毛症治療/1ヵ月1万円~
ヒアルロン酸を用いたしわのケア/6万円
上記について、詳しくはクリニックにお問い合わせください。