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堀 理照 院長の独自取材記事

堀産婦人科

(西宮市/甲子園駅)

最終更新日:2024/12/17

堀理照院長 堀産婦人科 main

甲子園駅から徒歩6分の場所にある「堀産婦人科」は、約60年の歴史を持つ倉智産婦人科を、院長の堀理照先生が後継した形で開院したクリニック。そして、前倉智産婦人科院長の倉智治先生とともに、産科・婦人科の診療を提供している。堀院長は、20年以上大学病院や総合病院の産婦人科で培った経験を生かして、さまざまな婦人科疾患への診療に対応。婦人科疾患において患者への手術が必要と判断した場合は、提携先の病院を紹介している。また、同院の産科では、助産師が17人在籍し手厚く出産をサポートしているのが特徴だ。院内はゆったりとした空間が広がり、落ち着いて快適に過ごせる雰囲気を造っているが、緊急時の帝王切開となると一変して俊敏な対応を取られている。 穏やかで親しみやすい堀院長に、同院の特徴や診療方針について話を聞いた。

(取材日2024年11月7日)

長年培った経験を生かし歴史ある医院を引き継ぐ

院長就任の経緯を教えてください。

堀理照院長 堀産婦人科1

当院は、約60年の歴史を持つ倉智産婦人科を引き継ぎ、2021年の院長就任を機に堀産婦人科へと改称いたしました。倉智産婦人科は1962年に開業し、倉智治先生が引継ぎ地域医療に貢献してこられたクリニックです。また、私は以前明和病院で所属長をしていたのですが、年齢を考えた際に開業について考え始めていました。その際に、共通の知り合いを通じて倉智産婦人科での勤務のお話をいただき、2018年より副院長として着任し、診療を行ってきました。その後、倉智先生から後継のお話をいただき、院長に就任した流れです。現在も倉智先生に診療をご協力いただきながら、医療を提供しています。また、私はこれまで兵庫医科大学病院、西宮市立中央病院、明和病院では部長として25年間、西宮市内で産婦人科診療に携わってきました。そして積み重ねてきたキャリアと経験を生かし、地域の皆さまに貢献できるよう努めています。

医師になられたきっかけは何ですか?

祖父や父もともに医師だったこともあり、幼稚園の頃から将来医師になりたいと思っていました。医師をめざせる環境であったことには、祖父や父に感謝しています。実は、父は産婦人科医でしたが、私は学生の時は外科をめざしていたんです。当時の外科では、他院では難しいとされる症例にも患者さんの希望があれば積極的に取り組むスタンスで、その方針にとても共感していました。しかし、私が医師になる時期に教授が交代し方針が変わる可能性があると聞き、そうなると自分の理想とは合わないかもしれないと迷いが出たんです。その際に、父が産婦人科医であることも影響し、産婦人科でも帝王切開を通じて外科に関われることから、産婦人科の道に進みました。また、実際に医師として勤務していく中で、仕事がつらいと思ったことはなく、患者さんのためにという想いに突き動かされながら日々医療に向き合っています。

院長の得意分野やクリニックの強みを教えてください。

堀理照院長 堀産婦人科2

当院の強みは、産科と婦人科全般にわたる幅広い診療が可能なことです。よく耳にする疾患であれば子宮内膜症や子宮筋腫などがありますが、すべてに治療が必要とは限りません。他施設で治療が必要と言われたことが心配で相談のため来院されることがあります。もちろん治療をするほうが良い場合もありますが、絶対必要とはいえないケースもあります。必要な治療や、経過観察が可能な状況なのかを適切に判断をしていますので、安心して受診していただけるのではないかと思います。ただし当院では手術は行っておらず、提携している病院に紹介する形です。千船病院、兵庫医科大学病院、明和病院と提携しています。

幅広い年代の女性の悩みに寄り添う診療を提供

診療方針を教えてください。

堀理照院長 堀産婦人科3

患者さんがわざわざご来院されたからには、聞いてもらいたい症状と今後起こり得る不具合にすごく不安を抱かれているからだと思います。何を考えておられるのか、何を知りたいのか、何のために来ているのかをしっかりと傾聴し、最善策を考えることを大切にしています。患者さんは小学生から90代の方まで幅広い世代の方が来院されます。年齢や生活環境によっても抱える悩みはさまざまなので、それぞれの悩みに寄り添いながら診療をしていますよ。

患者さんが安心して通えるよう、心がけていることはありますか?

患者さんが喋りやすい雰囲気は、大切にしています。できるだけ顔を見て、笑顔で診療するように心がけていますね。患者さんの悩みを聞いてあげようという気持ちで診療にあたっています。もちろん、中にはあまり話したくないという患者さんもいると思いますので、実際に話しながらどういったタイプかを見極めながらお話しするようにしています。

各年代、どのような悩みで受診される方が多いですか?

堀理照院長 堀産婦人科4

中学生では、生理不順や生理痛がひどい子が多いです。小学校や中学生は、お母さんが当院に来院されたことがあり、連れて来られることがほとんどですね。学生さんから20代の方は、生理不順での来院が多いです。30代以降ではさまざまな婦人科疾患が見られるようになり、年齢を重ねると更年期のお悩みや高齢の女性特有の症状などの理由で来院されます。

更年期の悩みで来院される方は多いのでしょうか。

更年期症状は45歳から55歳の女性の約半数が経験する症状です。ただ、更年期は皆さんに訪れるものであり、更年期症状が出るかどうかは人それぞれで、更年期症状が出てもすべての方に治療する必要はないです。日常生活に影響するかどうかにより治療の必要性の判断をしています。 もし、日常生活に影響するのであれば、更年期障害と判断されますので、少しでも楽になれるようサポートしてあげたいですね。更年期障害では、発汗、ホットフラッシュやめまいなどの症状が出ますが、生活に支障はないぐらいでしたら、特に気にすることはありません。また、治療が必要な場合でも、さまざまなリスクが考えられるので継続するか考える必要性も出てくるでしょうし、治療を辞める場合でも一旦経過を見ていきます。

助産師体制を整え出産を手厚くサポート

産科では、助産師の体制が充実していると伺いました。

堀理照院長 堀産婦人科5

当院では、現在17人助産師がおり、充実した助産体制を整えているかと思います。妊婦さんへの指導にかける時間も十分に確保し、助産師と妊婦さんが二人三脚でお産に向き合える環境を整えました。 僕ら医師は、お産に積極的に介入するのではなく、出産の経過を見守りながら、必要な際に関わっていく役割ができたら一番いいと思っています。

陣痛室がないそうですね。

そうなんです。当院では、陣痛室という形式は設けておらず、陣痛が始まった時点から分娩室で過ごしていただきます。また、陣痛開始時から助産師が専属で付き添う体制を整えているのが、当院の大きな特徴です。このような手厚いケアを実現できるのは、17人もの助産師がいるからこそできることだと思います。また、助産師が妊婦さん一人ひとりにしっかり対応できるようにするために、優秀な助産師をそろえています。

クリニックの今後の展望や読者に向けてのメッセージをお願いします。

堀理照院長 堀産婦人科6

何か気になることがあれば、どんなことでもお気軽に相談してくださいということです。産婦人科っぽくない症状でもご来院される方もいますし、気軽に相談の入り口として利用してもらえたらと思います。もし、相談された内容が内科や外科の診療が適していれば、最適と思われる医療施設へ紹介いたします。日々診療を行っておりますと、若い方よりも高齢の方のほうが、恥ずかしさから受診を躊躇されるケースも多いんです。しかし、不正出血などの症状を放置してしまうと深刻な状態になることもありますので、何か気になることがあれば、早めに受診してほしいです。また、産科・婦人科というと若い女性が多く来院するイメージがあるかもしれませんが、実際には小学生から90代の方まで幅広い年代の患者さんがいます。100人患者さんがおられたら100種類の病気があるわけではありません。同じ悩みを抱えて来院される方も多いですのでどんどん相談してください。

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