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勝谷 友宏 院長の独自取材記事

勝谷医院

(尼崎市/立花駅)

最終更新日:2025/11/17

勝谷友宏院長 勝谷医院 main

目の前に大きな公園が広がる「勝谷医院」は、立花駅から徒歩約7分。勝谷友宏院長は、大阪大学で20年間、老年・高血圧内科の外来、病棟の診療に携わり、高血圧の原因遺伝子などの研究も続けてきた。2009年に父から医院を継承。先代と変わらぬ、「地元に根づいた何でも相談できる内科医院」を信条としている。日本高血圧学会の理事、兵庫県内科医会会長などを兼任。地域の医療啓発活動のけん引役でもある。地域のため、患者のために多彩な活動をしている勝谷院長に、同院の特徴や今後注力したいことなどについて、詳しく話を聞いた。

(取材日2025年10月24日)

地域に根差した何でも相談できる内科医院を受け継いで

初めにクリニックの特徴やご経歴などを教えていただけますか?

勝谷友宏院長 勝谷医院1

地域密着型の、健康よろず相談所でありたいと思っています。身近な街のかかりつけ医院として、何でも気軽に相談でき、必要に応じて専門家につなぐことが私の役目だと考えています。2009年に父から当院を継承しましたが、そうした思いも受け継いできました。病気の診療だけでなく、介護・ケアのご相談、地域の医療啓発活動なども行っています。父の後を継ぐまでは大阪大学で20年間、高血圧、家族性アルツハイマー病、早老症などの原因を遺伝子から探る研究と、老年・高血圧内科の外来、病棟の診療に携わっていました。

どのような患者さんが多く訪れていますか?

患者さんは近隣の方々が中心です。私が専門としてきた高血圧症は高齢者を中心とした生活習慣病ですが、小児科も診療しているので、0~100歳まで幅広い年齢の方が来院されます。訪問診療は行っていませんが、長年通院されている患者さんが通うのが困難になったときなどは往診も行っています。当院は院内処方も行っているので、薬に関する疑問・質問にも答えることができます。さまざまな医療スタッフの皆さんと連携しながら、可能な範囲で患者さんを診療しています。

専門とされている高血圧症の診療について教えてください。

勝谷友宏院長 勝谷医院2

高血圧症は、血圧測定や血液検査の結果と生活習慣を伺って診断します。診療は、薬を正しく服用することと減塩指導が中心です。高血圧や循環器系疾患の療養について専門的な勉強をし、減塩や薬に関する生活のアドバイスができるスタッフもいます。高血圧症では、血圧が高い時だけ薬を飲めばいいと考える患者さんもいますが、脳梗塞を発症するリスクを高めることがわかってきています。薬は指示どおりに飲み、心配なことがあれば気軽に尋ねてくださいとお伝えしています。家庭血圧の数値も参考にしながら処方薬の調整も行っています。お薬は初診を経て、家での血圧が落ち着いたと確認できれば基本的に4週間分を処方します。患者さんのご希望に合わせて院内・院外両方の処方を行っています。

認知症の診断も行っているとお聞きしました。

画像診断は外部機関に依頼しますが、簡単な機能検査は当院で受けることができます。受診の時には普段の様子を把握するため、ご家族に必ず付き添ってもらうようお願いしています。治療では認知症の進行を抑えるための薬を飲んでもらうのですが、重症で服薬が困難な方は、介護スタッフか同居のご家族か、誰が担当するのか決める段取りをするのも私の仕事の一つです。現在は、薬を飲んでも認知症の症状が劇的に改善することはありません。しかし、何もしないと数年で今までどおりの日常生活が送れなくなると考えられるので、それを少しでも遅らせるための治療を行っています。

患者の言葉に耳を傾け、アドバイスは具体的に

医療機器についてお聞かせください。

勝谷友宏院長 勝谷医院3

高血圧症を専門としているので血管に関する検査機械が多いです。一般的な心電図、エックス線検査装置や腹部・心部超音波検査装置、血管の硬さがわかる血圧脈波測定器などがあります。血液の炎症反応を調べることもできるので、病気が細菌性かウイルス性かすぐに判断することが可能です。血管の機能を検査する機器も新たに導入しました。血圧計のように腕を通して自己測定でき、少ない負担で行えます。高血圧症の初期は血管の内側の壁の機能が低下してきていますが、血管の拡張率と硬さを同時に測定でき、血管のしなやかさがわかります。認知症の診療では、大阪大学の後輩が開発した、タブレットの画面を眺めるだけで目の動きをチェックできるアプリを導入しました。モニターの質問に答えてもらいながら5分で行うことができ、耳の悪い方でも使うことができます。

日々の診察で大切にされていることは何ですか?

心がけているのは、患者さんご本人の言葉をよく伺ってから主訴を判断することですね。患者さんの話したことをできるだけそのまま電子カルテに記録するようにしており、後で見直した時の気づきに役立てています。また、通院が途絶えたり薬の管理ができなくなるなど、患者さんの変化にも注意を払っています。認知症が疑われるときは、処方薬を全部持ってきてもらい残数を確認しています。院内処方の際には薬袋に次回の来院日を記すなど、継続通院のための工夫をしています。

高齢の患者さんが多く来院されると思いますが、どんなことをアドバイスされていますか?

勝谷友宏院長 勝谷医院4

栄養面の指導に力を入れています。特にタンパク質が不足しないようにすることが大切で、筋力を維持するためにはどうすれば良いか、食べられないときにはどうすれば良いかなどを伝えています。スーパーでどんな物が売られているか、上手な選び方など、具体的に指導するようにしています。休み時間によく、患者さんが買い物をする近隣のスーパーに妻と一緒に買い物に行くので、どこに何が売っているか知っているんです(笑)。高齢になると筋力が低下し、体が動かなくなってきて頭も弱ります。運動習慣を含め生活状況を詳しくお聞きして、患者さんに応じた「できること」を見つけ、安全に行うための指導をしながら励まし、声かけをしています。

「依頼は受けよ」の教えを信条に、多くの役職も務める

日本高血圧学会の理事をはじめ、多くの役職に就かれています。

勝谷友宏院長 勝谷医院5

妻から引き受けすぎだと言われますが(笑)、恩師から教えられた「依頼があれば断るな」が信条です。日本高血圧学会の理事を務める他、大阪大学大学院の招聘教授、大阪医科薬科大学の教育教授として、後進の育成にもあたっています。地域の園医・学校医も務めています。父を見て育ったので、開業医がどんな仕事でどのように地域を支えているか理解しています。そして研究にも携わり、先進の研究がどのように進んでいるかもわかっています。自分の仕事はこの2つをつなぐことでもあると考えながら、さまざまな依頼をお受けしています。

注力されている活動について教えてください。

尼崎市では適塩や減塩の取り組みを長く行っていて、私もアドバイザーとして関わっています。市が予算をつけてくれて市民祭りに合わせてイベントも開催しています。もともと地域の先生方と適塩化推進のチームをつくっていて、歯科医師会、薬剤師会、栄養士会、協会健保など、業者さんも巻き込んで、多職種でイベントをやろうと尽力しています。市の施設で「食育・適塩フェア」と名づけて開催、健康に関心ある方だけでなくお子さんも楽しめるよう、スタンプラリーを取り入れるなど工夫をしています。ほかにも、オンライン講座を主催したり、広報誌を作製したりと頑張っています。今は、大阪で開催する総合学術集会の準備をしているところです。

今後の展望や注力していきたいことについてお聞かせください。

勝谷友宏院長 勝谷医院6

現在、長く診てきた患者さんや他からの依頼などで、看取りや在宅医療を行っていて、終末期の患者さんに対してどう多職種連携して看取りをするかについて取り組んでいます。すべてを家で行うのは難しく、患者さんの状態を見極めながら誰が何をしていくか、みんなが納得でき、開業医も現場で動きやすいようにさらに考えていきたいです。日本老年医学会の代議員として、地域の方に還元できることがあると思っています。将来、高血圧症をはじめとする生活習慣病に役立つ日を思いながら、高血圧の原因遺伝子研究も変わらず続けていきたいです。

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