全国のドクター13,609人の想いを取材
クリニック・病院 157,059件の情報を掲載(2025年4月27日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 兵庫県
  3. 姫路市
  4. 東觜崎駅
  5. 段医院
  6. 段 秀和 院長、段 美穂 副院長

段 秀和 院長、段 美穂 副院長の独自取材記事

段医院

(姫路市/東觜崎駅)

最終更新日:2025/01/14

段秀和院長、段美穂副院長 段医院 main

兵庫県姫路市林田町。閑静な住宅街の中にある「段医院」は、1924年の開院以来、親子3代にわたって地域の人々の健康を見守ってきた。2008年から3代目院長の段秀和先生が整形外科を担当し、妻の段美穂副院長が小児科・内科を診療。これらの診療科を軸に地域の人たちのさまざまな不調に対応するべく診療体制を整えている。段院長はスポーツ障害や外傷・予防に力を注ぐとともに、地域住民の整形外科疾患の治療を行っている。また、美穂副院長は患者に寄り添った丁寧な診療をモットーに幅広い医療を提供。「気軽に相談できる地域の保健室のようなクリニックでありたい」と話す段院長と美穂副院長に、同院の取り組みについて語ってもらった。

(取材日2024年12月26日)

整形外科医と内科医の2人体制でさまざまな不調に対応

長い歴史のあるクリニックだとお聞きしました。

段秀和院長、段美穂副院長 段医院1

【秀和院長】2024年に開業100周年を迎えました。大正時代に岡山大学の大学病院で内科医として勤務していた私の祖父が、出身地でもあるこの地域の世話役の方から「医療過疎地域のこの場所で医院を開院してほしい」と依頼されて開業したのが始まりです。その後、父が2代目を継承し、2008年には私と妻の美穂副院長が受け継ぎ、3世代にわたって開業時と同じこの場所で診療を続けています。祖父の時代から地域の皆さんと築いてきた深いつながりや関係性は、今も私たちの財産になっています。

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

【秀和院長】当院では整形外科と小児科・内科という診療科を軸にし、総合的かつ専門的な診療を行っています。私の専門は整形外科で、膝や肩の痛みといった日々の症状からリウマチなどの病変、スポーツ障害まで、子どもから高齢者まで年齢問わず幅広くカバーしています。その中でも特に力を入れているのがスポーツ整形です。
【美穂副院長】私は小児科と内科の診療を担当しています。当院で働く前は近畿大学医学部附属病院で小児科を担当し、その後は済生会中津病院の免疫アレルギー科で研鑽を積みました。その経験を生かし、小児科では風邪などの一般診療から発達障害や不登校の子どもたちに対する専門的なサポートまで対応しています。内科診療に関しては、当院には多様な症状を訴える患者さんが多く来られるので、できる限り診療にあたっていますが、基本はアレルギー疾患や生活習慣病を中心に診療しています。

美穂副院長が診療の際に心がけていることは何ですか?

段秀和院長、段美穂副院長 段医院2

【美穂副院長】患者さんの訴えを傾聴して、しっかりと診断して治療すること。そして、治療に難渋する患者さんは専門の医療機関につなぐなどして病診連携を図りながら適切な医療提供に努めています。また、近年は発達障害や不登校といったメンタルケアを必要とする子どもも多いので、そういった診療にも力を入れているんですよ。子どもたちに寄り添いながら丁寧にカウンセリングすることで、一人ひとりの思いをきちんとくみ取ることを大切にしています。そういった診療を行いながら、気になることがあれば気軽に相談できる懐の深い診療を心かげています。例えるなら“地域の保健室”のような存在になれたらうれしいですね。

豊富な経験を生かし、スポーツ整形に取り組む

秀和院長がスポーツ整形に注力されることになったきっかけを教えてください。

段秀和院長、段美穂副院長 段医院3

【秀和院長】私自身が高校時代は柔道、大学ではラグビーと、スポーツをやっていたことから整形外科と関わることが多く、そんな自然な流れから整形外科医を志しました。その上でスポーツ整形に興味を持ったのは、PL病院に勤務していた時にPL高校で活躍するアスリートの学生たちを多く診たことがきっかけです。当時のPL高等学校は野球をはじめ、あらゆる競技で優秀な成績を挙げる学生が大勢いたんですが、その分ケガで悩む人も多く、早期発見・早期治療、そしてリハビリテーションによる予防の大切さを痛感しました。そこで、スポーツ整形に本腰を入れて取り組もうと、信原病院でも経験を積み、当院に整形外科を開設しました。医師生活の中でスポーツ整形に取り組んでからは30年以上のキャリアになりますね。

こちらのスポーツ整形の特色を教えてください。

【秀和院長】院内に250平方メートル以上もある広々としたリハビリテーションルームを完備し、理学療法士らとともに、筋力強化やストレッチ、運動動作指導などの運動療法プログラムを組んで治療および再発防止にあたっています。また、取り組みの一環として成長期のスポーツ障害は特に注力しており、野球肘や腰椎分離症は定期的に検診も行っています。患者さんは遠方から来られる方も少なくなく、かつて当院に通われていたお父さんがお子さんを連れてくることも多いんですよ。そういう声を聞くと、長年続けてきたかいがあり、うれしいですね。

秀和院長が診療の際に心がけていることをお聞かせください。

段秀和院長、段美穂副院長 段医院4

【秀和院長】ひとまず診断をしてほしいのか、リハビリテーションを希望されているのか、もしくはトレーニングを教えてほしいのかなど、患者さんが何を望んでいるかをきちんと理解した上で治療を進めるよう心がけています。その上で、超音波(エコー)検査はじっくり時間をかけて丁寧に行う。これは徹底しています。腱や筋肉の障害や外傷がどの程度なのかは、患者さん自身はなかなか理解しにくいものです。そこで、当院では精度の高い検査をすることで、患者さんにご自身の病態を理解してもらって前向きに治療に取り組んでいただきたいと思っています。通常のエコー検査は医師がほんの数分で行ってしまう場合が多いのですが、当院では20〜30分はかけてしっかり行うので、ぜひ安心して来院してください。

整形外科と内科の連携できめ細かい医療を提供

整形外科では一般治療もしていただけるのでしょうか。

段秀和院長、段美穂副院長 段医院5

【秀和院長】スポーツ整形には注力していますが、患者さんの7割は一般整形で来院されるので、もちろん大歓迎です。首や肩が凝る、腕が上がらないといった一般的な症状から骨粗しょう症なども気軽にご相談ください。もちろん、専門的なリハビリテーション指導もしているので、治療して終わりではなく、院内の施設で運動を続けることでご自身の健康維持・向上に取り組んでもらえたらうれしいですね。リウマチに関しては、身体機能回復に向けたリハビリテーションも取り入れるなどしながら適した治療法を提供しています。また、大きな病院で手術した後の回復期のリハビリテーションも受け入れています。

整形外科と内科が同じ院内にあるメリットは何でしょうか?

【美穂副院長】例えば、ご相談が多い生活習慣病や肥満症は、運動習慣をつけることが大切です。そんな時に同じ院内に整形外科があることで、リハビリテーションによる運動療法が行えます。通常なら2つの病院に通うところが1ヵ所で済むので、通院の手間も減らせて患者さんも楽なのではないでしょうか。また、逆も然りで、整形外科に通う高齢者の患者さんは合併症をお持ちの方も多いので、内科的なフォローをすることも可能です。当院の担当医は私と院長の2人だけなので患者さんの情報も共有しやすく、看護師や理学療法士などスタッフを含めたクリニック全体で連携して、改善方法などをサポートすることができます。そこが大きな病院ではないコンパクトなクリニックならではのメリットだと思います。

読者へのメッセージをお願いします。

段秀和院長、段美穂副院長 段医院6

【秀和院長】地域の皆さんの身近な存在として、治療から予防、リハビリテーションまで、総合的に地域の方々の健康を支えることのできる医療機関でありたいと思っています。この思いは祖父の時代から変わらず、ずっと大切にしていきたいと思っています。
【美穂副院長】これまで私自身は3人の子どもたちを育て、介護も経験したことで、その喜びも失敗もすべて糧にして、患者さんやご家族に寄り添える医療を提供していきたいと思っています。私はよく患者さんに「別の病院に通われて、もし合わなければいつでも戻ってきてください」と伝えるんです。そんなふうに、地域の人たちにとって当院はいつでも気軽に来られるところ、相談できる場所でありたいと思っています。

Access