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チーム医療でかなえる
患者や家族の思いに寄り添う訪問診療

阿部内科医院

(神戸市須磨区/名谷駅)

最終更新日:2024/12/13

阿部内科医院 チーム医療でかなえる 患者や家族の思いに寄り添う訪問診療 阿部内科医院 チーム医療でかなえる 患者や家族の思いに寄り添う訪問診療
  • 保険診療

訪問診療とは、医師や看護師が患者のもとを定期的に訪れ、治療や看護、健康管理などを行う医療サービスのこと。高齢者や症状が重い人にとって通院上のリスクを避けられる、生活状況に応じたケアが受けられるといった利点がある。一方で、急変した時にどのようなサポートが受けられるのかと不安に感じる患者やその家族も多いだろう。「阿部内科医院」の阿部泰尚院長は、多職種との連携のもと、その不安に全力で応えてきた。自らが育った北須磨エリアに住む人々の「長く過ごした家で最期まで過ごしたい」という思いに寄り添う阿部院長。同院の訪問診療の特徴や大切にしていることの他、訪問診療を利用する前に準備しておくことなどを聞いた。

(取材日2024年11月20日)

24時間365日対応できる診療体制を確立。自らが育った北須磨エリアの人々の日常を支える訪問診療

Qこちらで行っている訪問診療の特徴を教えてください。
A
阿部内科医院 24時間365日医療を届けられるよう体制を整えている

▲24時間365日医療を届けられるよう体制を整えている

総合内科と糖尿病内科を中心に幅広い疾患の診療に長年携わってきたので、訪問診療においても、どんな疾患もできる限り受け入れたいと考えています。胃ろう造設やカテーテル挿入など在宅では難しい処置が必要なケース以外は、基本的に断りません。がんや認知症末期の方、呼吸器疾患で酸素吸入が必要な方、経口摂取が困難な方など、重症患者さんの訪問診療にも対応しています。訪問時には診察・治療の他、尿や血液の検査、在宅酸素療法指導、胃ろうの管理などを行います。私の専門である糖尿病では薬の調整も可能です。当院は機能強化型在宅療養支援診療所でもあり、他院の先生方とも連携し、24時間365日医療を届けられる体制を整えています。

Q訪問診療もチーム医療で行っていると聞きました。
A
阿部内科医院 患者の状態を共有し、チーム医療で支える

▲患者の状態を共有し、チーム医療で支える

在宅患者さんに適切かつ迅速な対応を行うには、院内・院外のスタッフときめ細かく連携しチームであたることが重要です。ケアマネジャーや訪問看護師、高齢者施設のスタッフ、薬剤師など、院外スタッフとの連携には、リアルタイムで情報を共有できるシステムを活用しています。病状や検査結果を文字で残せて、患者さんの今の全体像をみんなで把握できるんですよ。また院内スタッフには、変化のあった在宅患者さんがいれば、毎朝のミーティングで共有してもらうようにしています。今後は管理栄養士の訪問も検討中です。栄養状態の改善が必要な患者さんも多いので、管理栄養士からご自宅の台所でできる病状に応じた調理法などをお伝えしたいですね。

Q院長が訪問診療の際に大切にしていることは?
A
阿部内科医院 普段の生活の様子を確認し、寄り添った医療を提供

▲普段の生活の様子を確認し、寄り添った医療を提供

患者さんに声かけをしっかりすること、苦痛なく快適に過ごせているか表情などから確認することですね。声かけは患者さんのモチベーションの維持にも大事なので、お話することが困難な方にも、必ずします。また、訪問時に生活状況を把握することも重視しています。薬の管理状況や室内の清掃状況を確認する他、きちんと食べられているかを把握するために冷蔵庫の中を見させていただくこともあります。転倒しそうな場所がないかもチェックし、必要があれば改築などのアドバイスもします。外来診療ではなかなかつかみづらい普段の生活の様子を確認できるのは、訪問診療の良さ。その良さを生かして、患者さんの生活に寄り添う診療を提供していきます。

Qご家族に対してのケアについてお聞かせください。
A
阿部内科医院 患者の家族の状態も確認し、フォローも欠かさない

▲患者の家族の状態も確認し、フォローも欠かさない

訪問診療時に、ご家族の様子も必ず確認します。患者さんの状態だけでなく、ご家族がおうちで患者さんを支えられる状況が整っているかが在宅医療では大切ですから。ご家族とお話ししたり表情を見たりして、とても疲れていそうだと感じた場合は、ショートステイやホームヘルパーの利用頻度を増やすことを提案します。それが無理そうな場合は、ケアマネジャーさんや訪問看護師さんにも今の状況をお伝えして、フォローをお願いします。ご家族が遠方にお住まいの場合は、訪問看護ステーションの用意したノートに、必要に応じてメッセージを残すこともしていますね。今後、環境が整ったら、離れて住むご家族とのオンライン面談もしたいと考えています。

Q訪問診療を利用するには、どのようなことが必要ですか?
A
阿部内科医院 患者やその家族の希望に寄り添った訪問診療を行う

▲患者やその家族の希望に寄り添った訪問診療を行う

訪問診療を利用するには、面談に一度来院していただく必要があります。その際に今まで通院していた所があれば紹介状を持ってきていただく、可能ならご本人に来ていただくなどして、病状の確認をさせていただきます。併せて、今後訪問診療でどのような対応を希望されるかをお伺いします。病状が悪化した際に最期まで家で頑張りたいか、それとも入院したいか、心臓マッサージや経管栄養などの延命・救命措置を希望されるのか、在宅療養後方支援病院は緩和型と療養型のどちらが良いのかなどですね。患者さんが在宅でその方らしく生きて最期を迎えることに寄り添うために、それらの希望について、しっかりお話しさせていただきます。

ドクターからのメッセージ

阿部 泰尚院長

「長く過ごしてきた家で最期まで過ごさせてあげたい」という思いから訪問診療をスタートし、6年がたちました。新型コロナウイルス感染症がはやり始めた際には、感染症対策に精通する医師として、罹患した患者さんのご自宅や施設への訪問診療にも早くから取り組みました。訪問診療は、病状が重い方以外にも足腰が弱ってお一人で通院すること自体がリスクだと感じられる方にも利用いただけます。今、北須磨エリアにお住まいでそろそろ通院がつらくなってきた方、ご家族が高齢になり今後の通院に不安を感じる方は、お気軽にご相談ください。ご希望に応じて、お看取りにも対応しています。

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