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芦名 謙介 院長の独自取材記事

芦名医院

(神戸市兵庫区/新開地駅)

最終更新日:2026/02/13

芦名謙介院長 芦名医院 main

神戸高速鉄道東西線・新開地駅から徒歩約7分の「芦名医院」。現在、多くのクリニックがインターネット上にホームページを開設しているが、芦名医院はホームページを持っていない。それでも毎日、風邪をはじめとしたさまざまな症状を訴えて次々と患者が訪れる。ほとんどの患者が、初回は知人からの紹介やクチコミでやって来るという。「特に宣伝していないのに、行列のできる飲食店と同じですよ」と、芦名謙介院長は自信をのぞかせる。その自信の源は、「基本的にすべての患者に検査を実施し、その結果をもとに診断、治療を行う」という確固たる診療方針。そして「無駄のない診療で、現役世代の一日も早い社会復帰を応援したい」という患者への強い思いだ。芦名院長の信条や経歴について、詳しく話を聞いた。

(取材日2025年12月18日)

血液検査などの客観的データが鍵となる

まず、先生の診療方針について教えてください。

芦名謙介院長 芦名医院1

時に例外もありますが、「まず検査をする」ということが当院の最大の特徴です。検査を行い、客観的なデータから診断し治療にあたるのが基本方針です。一般的な心電図やエコーなどの設備を備えていることはもちろん、特に血液検査に関しては、感染症、炎症、貧血などの評価まで短時間でできる全自動血球計数器や、炎症反応のCRP数値を測る機器を複数台導入しています。血液の採取は、患者さんの指先に少し針を刺すだけで一瞬で終わり、ほとんど痛みがなく、お子さんでも嫌がりません。当院では、毎日全自動血球計数器を使用しています。ただ、この装置はメンテナンスにコストがかかり、微量な採血サンプルを素早くセットする必要があるため、導入しているクリニックは少ないでしょう。また、当院はアレルギー検査の装置も備えています。こちらも指先からの採血で検査でき、30分でさまざまなアレルゲンの結果が出るため、希望される方が多いです。

検査に力を入れるようになったのはなぜですか?

私の経歴によるところが大きいですね。私は1986年に大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)を卒業し、1995年まで大阪医科大学附属病院(現・大阪医科薬科大学病院)に勤務していたのですが、専門は放射線科でした。IVR、日本語では画像下治療といって、エックス線検査やCTなどの画像で体内を見ながら、カテーテルや針を使って行う治療に携わっていたんです。そうした経験を通して、「画像診断やデータに基づいて治療する」という姿勢をたたき込まれました。「まず検査」という、今の診療方針もそこからきたものです。逆に、問診や視診、触診などから臨床症状を知るだけでは、不安になって治療に進めないほどです。

それだけ、客観的データを大切にされているのですね。

芦名謙介院長 芦名医院2

検査から得られるデータはごまかしが利きませんからね。でも、たまに「あの先生は体も触らない、喉も見ない」と言う人がいるようで……。そういうことをされないと、診てもらったという実感が湧かずに安心できないのかもしれませんが、検査ですべて明らかになるから必要ない場合が多いんですよ。私は医師になって40年近くたちますが、いくら経験を積んでも、医師の勘は当てにならないと考えています。そして、日本では感染症の検査が非常におろそかにされているとも感じています。適切な治療法を選び、まん延を防ぐためにも、感染症こそ検査が大事。私は、放射線科出身の医師らしく「検査のプロ」でありたいと思っていますし、人からもそう言われるとうれしいですね。

社会で活躍する現役世代を応援したい

患者層としては比較的、若い人が多いと聞きました。

芦名謙介院長 芦名医院3

私の中で、「患者さんの一日も早い社会復帰を応援したい」という思いがあります。お子さんには学校へ、働いている人は会社へ、あるいは家事や育児にできるだけ早く戻っていただきたい。必ず血液検査を行うのも、症状の原因をはっきり説明し、なるべく最短の治療法を選択するためです。そのような思いが伝わって、現役世代の方から支持されているのだと思います。また、当院は建物の造りとしても、玄関に入るまでに階段を上る必要があり、待合と診察室も上下階に分かれています。エレベーターは備えていますが、ほかにも段差があり……。身体機能が低下したご高齢の方などには、ご負担をかけてしまうため、申し訳ないのですが比較的お若い患者さんが多くなっています。

内科・小児科の経験はどのようにして積まれたのですか?

内科・小児科はメジャーな診療科ですので、放射線科と同時に内科・小児科の修練もしていました。大学病院に勤務していた時代から、週に1度は大阪の開業医のもとで内科・小児科診療に携わっていましたし、1995年からは兵庫区の脳神経外科、吉田病院へ。吉田病院の内科部長として勤務していました。大阪の開業医と吉田病院を合わせると、通算14年間は内科・小児科経験を積みましたね。今はたくさんの生活習慣病の患者さんもお越しくださっています。私が患者さんにいつも言うのは、「健康は見た目から」。やはり、肥満よりもスッとしたスタイルのほうが生活習慣病にかかりにくく、長生きしやすいでしょう。患者さんに言う以上、私自身もランニングやウォーキングを欠かさず、若々しくいられるように気をつけていますよ。

ほかにも消化器科、小児科、皮膚科と幅広く診療しているのですね。

芦名謙介院長 芦名医院4

消化器科については、勤務医時代から胃内視鏡も扱うことが多く、これまでに多くの患者さんを検査してきました。医師の経験則は信じないほうですが、胃内視鏡検査のような手技に関しては経験がものをいいますね(笑)。小児科や皮膚科は、先代である父の時代からの流れです。皮膚科は見た目に症状が現れるので、放射線科の画像診断と似たところがあるんです。もとは放射線の専門家ですが、ほかの診療科でも専門家に負けない診療をしたいと思っています。

継承して25年。クチコミで訪れる患者に支えられる

先代の時から、この地で開業していたのですか?

芦名謙介院長 芦名医院5

芦名医院は、私の母方の祖父が今とは別の場所で開業した医院です。ですので、厳密にいうと私は3代目になります。2代目の私の父は、1965年に今の場所で開業。2階が家族の住まいになっていて、私はここで生まれ育ちました。ところが2000年5月、父が病で倒れまして……。当時、私は吉田病院の内科に勤めていたのですが、急きょ芦名医院を継ぐことになったのです。しばらくは吉田病院での勤務が終わってから、夜だけここで診療するなどして大変でした。その後は隣のビルの1階をお借りして仮住まい的に診療しながら、院内をリフォーム。2001年の1月、正式に開業となりました。

クチコミで来てくださる患者さんが多いそうですね。

そうなんです。とてもありがたいことですね。血液検査をはじめとして、速く精密な診断にこだわっていることが広まっているならうれしいです。血液検査は、小さなお子さんでも「プッチンするよ」と言えば痛みもほとんどありませんし、頑張ってくれたお子さんにはご褒美のシールも用意しています。お子さんに人気のキャラクターがそろっていて、好きなシールを選んでもらうんですよ。クチコミで患者さんが絶えないので、ホームページの必要性を感じることなくここまで来たのですが、あまりにもホームページについて聞かれるものですから、今はつくってもいいのかなと思い始めています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

芦名謙介院長 芦名医院6

検査してからの診断、治療が当院の基本です。無駄のない合理的な診療で現役世代を応援したい、という私の考え方に賛同してくださる方には、相性の良いクリニックであると自負しています。また、近隣の病院とのつながりも強いため、より詳しい診療が必要になった場合などもご安心ください。特に川崎病院や西市民病院、兵庫県立こども病院とは、電話1本ですぐに診てもらえる連携体制を敷いています。当院も私の代になって25年がたち、私自身も年齢を重ねてきましたが、末永く地域医療に貢献し続けますので、芦名医院をよろしくお願いいたします。

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