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本多 麻里子 院長の独自取材記事

松田耳鼻咽喉科医院

(神戸市東灘区/甲南山手駅)

最終更新日:2025/01/31

本多麻里子院長 松田耳鼻咽喉科医院 main

甲南山手駅から徒歩3分、ショッピングセンターの1階にある「松田耳鼻咽喉科医院」。30年以上地域に根差してきたクリニックだ。2023年に前院長の娘である本多麻里子先生がクリニックを継承。温厚で親しみやすい雰囲気の本多院長は、前院長である父が大切にしてきた「温かみのある診療」を守りながら診療を続ける。耳鼻咽喉科の一般診療のほか、睡眠時無呼吸症候群の治療にも対応している。また、本多院長も子を持つ母親のため、育児中の親の相談にも乗っている。院内はベビーカーなどでも通いやすいバリアフリー設計だ。前院長のポリシーを守りながら新しい治療を取り入れる本多院長に、治療の特徴や地域患者への思いを聞いた。

(取材日2024年12月12日)

受け継いだクリニックを子育て世代も通いやすい場所に

こちらのクリニックは前院長のお父さまから継承されたそうですね。

本多麻里子院長 松田耳鼻咽喉科医院1

はい。1994年に父が開業して30年以上になります。父はこのクリニックと医師の仕事が大好きでした。父が病気で入院した頃から私も診療を手伝うようになり、私がクリニックを継ぐ形になりました。私が子育て中なので、今は診療時間を制限していますが、それでも変わらず松田耳鼻咽喉科医院を愛してくださる患者さんがいることは、本当にありがたいと思います。私自身も生まれ育ったこの土地で、父が大切にしてきたものを守りながら、地域の皆さんに寄り添い診療できることにやりがいを感じています。

どういった患者さんが多いですか。

私は幅広く耳鼻咽喉科疾患を診てきたので、患者さんの主訴もさまざまです。多いのは慢性的なアレルギー性鼻炎ですね。あとは急性期の風邪症状の方もよく来られます。前院長の代から長く通院してくださっている方、親子三世代家族ぐるみで来てくれる方もいてうれしいです。私が子を持つ母親なので子育ての相談を受けることもありますよ。鼻が悪いと勉強や仕事に集中できなかったり、耳も詰まりやすくなってお困りの方が多いです。耳鼻咽喉科疾患は生活の質に直結することが多いので、症状がある場合は気軽に相談してほしいと思います。

小さな子どもと一緒に受診できますか?

本多麻里子院長 松田耳鼻咽喉科医院2

もちろん大丈夫です。院内はベビーカーでも通院しやすいバリアフリー設計になっていますし、お子さんの具合が悪い場合や、お子さん同伴で来て親御さんが診てほしい場合も気兼ねなく来院してもらえると思います。小さなお子さんは具合が悪くて不機嫌になることがありますよね。鼻や咳がつらくて寝不足になると、親御さんも夜中に起こされて眠れません。お子さんも親御さんも少しでも楽になるように、つらくなってしまう前に何でも相談してくださいね。あとは「クリニックで子どもに泣かれたらどうしよう」という親御さんも多いと思います。お気持ちはよくわかります。でも、お子さんが泣くのは自然なことですし、スタッフも優しく接してくれるので大丈夫ですよ。同じ母親として患者さんに寄り添っていきたいと思います。

幅広い耳鼻咽喉科領域に対応

力を入れている治療について教えてください。

本多麻里子院長 松田耳鼻咽喉科医院3

鼻炎の患者さんには、しっかり鼻水の吸引を行います。この処置を目当てに、通ってくださる患者さんも多くいらっしゃり、スッキリしたと喜んでいただくことが多く、当院の得意な治療です。痛みを感じる場合もあるため、表情を見ながら慎重に対応しています。他にも血液検査の結果、スギ花粉やダニアレルギーの患者さんには舌下免疫療法にも対応しています。比較的新しい治療で、体質にアプローチして根本的な症状の改善をめざすものなのでお勧めしています。

他に取り組んでいくことはありますか。

私の代から始めた取り組みでいうと、睡眠時無呼吸症候群の治療でしょうか。無呼吸症候群の治療は特に診療科が決まっていないのですが、この病気は鼻や喉といった耳鼻咽喉科領域と関連が深いですし、私自身は耳鼻咽喉科で治療するメリットがあると考えています。勤務医時代に睡眠時無呼吸の専門の外来を担当し、たくさんの患者さんを診てきました。多くの患者さんは鼻や喉の気道が狭いと睡眠時無呼吸症候群になりやすいです。治療の際には睡眠時に専用の装置を鼻につけるのですが、鼻炎や鼻詰まりがあると苦しくなって、途中で外したり治療から離脱してしまうことも。ですから、鼻の調子が悪い方は、耳鼻咽喉科で鼻の治療と並行して睡眠時無呼吸症候群の治療を受けるのがいいと思います。

睡眠時無呼吸症候群は男性に多いイメージがあります。

本多麻里子院長 松田耳鼻咽喉科医院4

いびきや「睡眠時無呼吸症候群」は男性の病気と思われがちですが、女性特有の事情で発症することもあります。例えば、更年期に女性ホルモンの分泌が低下することで、いびきがひどくなったり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしたりする可能性があります。いびきは毎晩のことなので「ただの習慣」と見過ごされがちですが、実はその裏に潜在的なリスクが隠れています。無呼吸症状によって睡眠の質が低下すると、日中の眠気が強くなり、運転中の事故リスクが高まるほか、脳梗塞や心筋梗塞、高血圧症などの深刻な病気を引き起こすこともあります。早めに治療を始めれば、それだけ早く生活の質を向上させることができるため、未病の段階から改善をめざすことが非常に大切です。私は女性医師として診療にあたっていますので、女性特有の事情を含めて気軽に相談しやすいと感じていただければうれしいです。一人で悩まず、ぜひ気軽にご相談ください。

医師としての歩みと地域医療への思い

診療で気をつけていることは何でしょうか。

本多麻里子院長 松田耳鼻咽喉科医院5

患者さんとのコミュニケーションをよく取るようにしています。患者さんはつらい症状を抱えて受診されるわけですから、その苦しみを理解し少しでも和らげたいという思いで向き合っています。家族が困っているときに真剣に耳を傾けるのと同じように、患者さんにも寄り添う姿勢を大切にしています。たとえ患者さんがお子さんであっても、必ず本人の目を見て話を聞くようにしています。親御さんとだけ話をしてしまうと、お子さんは安心して治療を受けられないと感じるからです。また、患者さんと密な関係を築けると、耳鼻咽喉科とは直接関係のないお悩みを相談されることもあります。「最近腰が痛くて」など、体全体の不調を打ち明けていただけるのは、私を信頼してくださっている証拠だと思うので、本当にうれしく思います。

医師をめざしたきっかけやこれまでの経験について教えてください。

医師という仕事は私にとってとても身近なものでした。小さい頃から父が診療に携わる姿を見て育ち、自然と医師になりたいという気持ちが芽生えました。診療科を選ぶ時も父のクリニックを継ぎ、地域の患者さんに広く貢献したいという思いから耳鼻咽喉科を選びました。医師としての診療姿勢で最も大切だと思うのは、患者さんが安心して治療を受けられるよう、丁寧な説明を心がけ、気軽に相談できる環境を整えるよう努めています。この姿勢を軸に、今後も診療を続けていきたいと考えています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

本多麻里子院長 松田耳鼻咽喉科医院6

当クリニックは30年以上にわたり、多くの患者さんとともに歩んできました。院内には父が趣味で撮った飛行機の写真がそのまま飾られており、ご来院いただいた患者さんにも、どこか温かい雰囲気を感じていただけたらうれしいです。これからも、これまで大切にしてきた良さを守りつつ、新しい治療法や取り組みにも積極的に挑戦し、一人でも多くの患者さんに「ここに来て良かった」と思っていただけるよう努力していきたいと思っています。現在は子育て中のため診療時間が限られていることもありますが、状況に合わせて診療時間を柔軟に調整しながら、より多くの患者さんに寄り添えるクリニックをめざしていきます。

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