患者のトータルサポートをめざす
クリニックのさまざまな取り組み
寺川クリニック
(大東市/野崎駅)
最終更新日:2024/12/09


- 保険診療
学研都市線・野崎駅より徒歩16分。大東市の住宅街にある「寺川クリニック」は、旧医院の時代からから長きにわたって地域医療に貢献してきた。現在も「すべては患者さんのために」を合言葉に、充実の医療体制をめざし、検査・診断から、リハビリテーション、在宅医療まであらゆるライフステージを支える幅広いトータルサポートを実践している。2024年により多くの人が通いやすい場所に移転。先進機器の導入やデイケアを併設するなどパワーアップした。院長の藤永卓治先生に、地域から愛されるクリニックとなるための同院ならではのさまざまな取り組みについて詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2024年10月31日)
目次
検査、診療、在宅医療、リハビリ、デイケアなど、すべてのステージにおいて患者を多角度からサポート
- Q地域医療の実現のためにさまざまな取り組みをされていますね。
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A
▲すべての人を対象に往復送迎サービスも行っている
地域医療の実現のためには、ソフト面・ハード面の充実が不可欠です。まずソフト面では、当院は泌尿器科や消化器内科、総合内科など各専門分野を持つ常勤・非常勤合わせて4人の医師がチームを組み、セカンドオピニオン・サードオピニオンも可能な診療体制を敷いています。内視鏡検査やリハビリ、在宅医療なども実施し、あらゆるライフステージの方々に対して対応しています。ハード面では、皆さんがわかりやすい場所にと2024年に移転リニューアル。駐車場も広く設け、車でのアクセスもしやすくなりました。CT機器を導入し、デイケア施設も併設。若い方から高齢の方まですべての方を対象に、往復送迎サービスも行っています。
- QCT機器を導入されたきっかけや理由を教えてください。
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A
▲より迅速な診断や治療につなげていけるようにとCT機器も導入
これまで別の医療機関へ紹介していたCT検査を当院内で行い、より迅速な診断や治療につなげていけるようにと導入することになりました。エックス線やエコーの検査では検出できない病変が院内で発見できる環境を整備することで、肺がん、膵臓がん、腹膜がん、胆嚢がん、前立腺がん、肝臓がん、胃がん、大腸がんなどの早期発見・早期治療に役立て、オペが必要な場合も医療機関に紹介し、スムーズに次の処置につなぐことが可能となりました。また抵抗がある方も多い大腸内視鏡検査に対しても、CT検査で「大腸のここが分厚くなっています」といった説明ができることで、納得して進んでもらえるなどスムーズな検査の寄与にもなります。
- QCT検査の流れについて教えてください。
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A
▲「すべては患者さんのために」をモットーにしている
検査着に着替えてから検査機器の上で横になって検査開始です。検査にかかる時間は5分程度。寝転がっているだけで検査が終了するため、苦痛や負担を感じることはほとんどありません。また当院では、クリニックレベルでは珍しい高精度のCT機器を採用しました。全身を観察することができますので、多くの疾患を確認していくことが可能。超高精細な画像が撮影できるため、胸部エックス線画像では見つけることができなかった病変も確認できます。さらに3D画像で骨の状態や神経の走行などを詳細に診ることができるのもポイントです。被ばくを気にされる方もいらっしゃいますが、低被ばくのものを導入しており小児でも使用可能です。
- Qデイケア施設を併設しようと思った理由を教えてください。
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A
▲第2の家になるように落ち着いた空間のデイケア施設
皆さん、デイサービスはあちこち行かれていますが、知らない人と会うことで「気疲れする」「話が合わない」と言う声をたくさんお聞きしていました。このクリニックは20年以上通っている患者さんが多く、スタッフとは家族のような長い付き合いをしていますし、患者さん同士も知っている方が多いんです。そんな通い慣れた場所でデイケアも受け、「第2の青春を謳歌してほしい」という思いから、移転を機にデイケア施設を併設することとなりました。皆さんに喜んでいただけるような工夫を心がけイベントなども日々開催しています。
- Qクリニックにデイケア施設が併設されている利点は何でしょうか。
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A
▲デイケア施設内にもリハビリ機器も完備
一般的にデイケア施設の利用には各種書類の準備や手続きが必要ですが、そうした手間がないのは利用者さんやご家族にとってメリットではないでしょうか。「第2のお家」のように、またはちょっと寄り道する感じで、ぱっと来られる場所にしたいと思い、介護保険を持ってない人でも利用できるようにしています。すぐ隣にクリニックがあるので、万が一体調を崩しても当院で対応できるので、安心して利用できると思います。人生120年という目標を持ち、70代・80代はもう一度人生を楽しむべく、当院のデイケア施設にてコミュニケーションや学びの中から心のリハビリができる場所になれたらと思います。