全国のドクター14,264人の想いを取材
クリニック・病院 157,135件の情報を掲載(2026年4月16日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 泉佐野市
  4. 鶴原駅
  5. 長澤医院
  6. 長澤 新 院長

長澤 新 院長の独自取材記事

長澤医院

(泉佐野市/鶴原駅)

最終更新日:2026/04/03

長澤新院長 長澤医院 main

南海本線・鶴原駅から徒歩13分。府道沿いにたたずむれんが造りの「長澤医院」は、1960年に先代が開業して以来、地域の健康を見守り続けてきた。白を基調とした院内には畳のスペースも設けられ、子どもから高齢者まで安心してくつろげる温かな雰囲気が漂う。2代目院長の長澤新(ながさわ・あらた)先生は、奈良県立医科大学卒業後に名古屋大学医学部神経内科へ国内留学し、急性期からリハビリまで幅広い臨床経験を重ねた神経内科の専門家だ。「検査する前に診察が一番大事」と語り、手の震えやしびれ、難治性の頭痛など、近隣では対応が難しい症状を抱えた患者も数多く受け入れている。穏やかな語り口で一人ひとりの話に丁寧に耳を傾ける診療姿勢や、地域医療への思いについて、長澤院長にじっくりと話を聞いた。

(取材日2026年3月12日)

父から受け継いだ地域医療に神経内科の専門性を重ねて

まず、こちらの医院の成り立ちについてお聞かせください。

長澤新院長 長澤医院1

父がこの地に診療所を構えたのは1960年のことです。すぐ近くに母の実家があった縁でこの場所を選び、地域の皆さんの健康を支える医院として開業しました。私自身は幼い頃から父の背中を見て育ちましたので、特別なきっかけがあったわけではなく、ごく自然に医師の道を志すようになりました。1993年に父が亡くなったことを受け、すぐにこちらへ戻って医院を引き継いだのが現在に至る経緯です。開業医というのは地域密着が基本であり、父の代から長い年月をかけて根づいてきた医療を途絶えさせるのはあまりにもったいない。地元に貢献し続けたいという思いが、継承の原動力でした。

先生のご経歴についても伺えますか?

奈良県立医科大学を卒業した後、まず京都の病院で2年間の臨床研修を受けました。その後、国内留学というかたちで名古屋大学医学部の神経内科に進み、脊髄小脳変性症や多発性神経炎といった、根本的な治療法が確立されていない幅広い神経疾患を数多く経験しました。さらに名古屋第二赤十字病院(現・日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院)では、救急搬送されてくる脳梗塞の患者さんを中心に、急性期の治療からリハビリテーションまで一貫して携わりましたが、この経験も大きな財産です。神経内科を選んだのは、丁寧に診察すれば病変の部位をおおよそ推測できるところに面白さを感じたからです。問題の所在は小脳なのか、大脳なのか脊髄なのか、検査に入る前の段階で見当がつく。まず診察が一番大事だという考え方は、今の診療にも生きています。

ゆったりとした院内が印象的ですが、工夫されている点はありますか?

長澤新院長 長澤医院2

とにかく広く、患者さんが院内を動きやすいのが一番の特徴です。車いすの方でもスムーズに移動でき、看護学校の実習で車いすの学生さんを受け入れた際にも問題なく対応できました。待合には壁際の長椅子に加えて畳のスペースを設けていて、高齢の方がゆったりくつろいだり小さなお子さんが遊んだりしています。おむつ替え用のベビーベッドも用意していますし、お子さんには診察後におもちゃを1つプレゼントするようにしています。すると、泣いていた子も次から自分で来たがるようになるんです。また、当院は院内処方を基本とし、発熱の方は別の入り口からご案内する体制も整えています。子どもの頃から通い続けて今はご家族で来てくださる方もおり、3世代にわたって診ているご家庭もあります。

手の震えやしびれを見極め一人ひとりの声に耳を傾ける

どのような疾患の方を多く診ていらっしゃいますか?

長澤新院長 長澤医院3

高齢の患者さんが多く、高血圧症や高脂血症、糖尿病といった慢性疾患の管理が日々の診療の大きな柱です。循環器の分野では狭心症や不整脈に加えて、心不全の方も診ています。社会の高齢化に伴い心不全の患者さんは今後さらに増えると見込まれていて、大きな病院だけでは対応しきれなくなるため、私たち開業医もしっかり受け持っていく必要があると考えています。脳梗塞後の慢性期の経過観察も継続して行っています。一方で小児科も標榜しておりますので、お子さんの受診も多いですね。小さなお子さんはほとんどが風邪で、若い世代では頭痛にお悩みの方もよくいらっしゃいます。年齢層も疾患も幅広いですが、内科一般を軸に、お一人お一人の状態に合わせた診療を心がけています。

神経内科のご専門を生かした診療について詳しくお聞かせください。

脳の健康に関する相談として多いのが、認知症とパーキンソン病です。認知症はご本人やご家族からのご相談に加え、日頃の診療でお薬の管理に乱れが見えた場合にも注意しています。確定診断は専門の病院にお願いし、その後は当院で継続管理する流れです。パーキンソン病もまた、高齢化に伴い今後さらに増加が見込まれている疾患です。症状の一つである手の震えには特徴があり、丸薬を丸めるような特徴的な動きが見られます。これは姿勢を保った時に現れる震えとは性質が異なりますが、専門知識がなければ「年のせい」として見過ごされてしまうことがあります。しびれの鑑別も私の専門で、多くは首の骨に由来し、原因不明の場合は専門病院へ紹介します。片頭痛にはトリプタン系の薬を中心に処方しており、他院で鎮痛薬のみでは改善しなかったという方の相談もお受けしています。

日々の診療で大切にしていることは何ですか?

長澤新院長 長澤医院4

一番大切にしているのは、患者さんと話すこと。一通り血圧や脈を診て、胸と背中の音を聞いた上で、気になることがあればさらにお話を伺います。特にお一人暮らしの高齢の方は話したいことが多いですから、丁寧に耳を傾けるようにしています。世間話の中から「最近歩きにくい」といった困り事が見つかることもあり、転倒の危険があれば介護保険を使った手すりの設置や訪問看護の導入をご案内しています。食事や運動の助言も一人ひとりに合わせていて、膝が痛い方には「テレビを見ながらでいいから足上げ運動をしましょう」とお伝えしたりします。複数の医療機関を回って来られた方にも、じっくり話を聞くことを心がけており、傾聴は大切な診療の一部だと感じています。

頼れるスタッフとともに、地域の健康を幅広く支える

スタッフさんについてお聞かせください。

長澤新院長 長澤医院5

受付のスタッフが患者さんの訴えのポイントをしっかり押さえてくれるので、とても助かっています。症状の要点をきちんとまとめた上で伝えてくれますから、スムーズに診療に入れるのです。看護師も患者さんの顔色や様子を細かく観察していて、診察前に「先生、この方はちょっと気になります」と教えてくれます。顔色から貧血の可能性をいち早く察知するなど、ちょっとした体調の変化を見逃さない観察力を備えていて、速やかな対応につなげてくれています。スタッフはもともと神経内科の専門知識を持っていたのではなく、日々の経験を通じて力をつけてくれました。こうしたチームの支えがあってこそ、安心して診療に臨めています。

院外活動や、先生ご自身の健康づくりについても伺いたいです。

院外で取り組んでいることとして、1歳6ヵ月と3歳6ヵ月の乳幼児健診を行っているほか、校医として小学校と医師会の看護学校の2ヵ所を担当しています。3つの保育園の園医も務めていますね。さらに就学支援委員会の専門委員として、自閉症や発達障害のあるお子さんの就学先を判定する場にも参加し、主に疾患の解説を担当しています。介護保険の審査にも関わっていますので、結果的に乳幼児から高齢の方まで幅広い年代と医療を通じて関わっているかたちです。私自身の健康づくりとしては、やはり体を動かすことも大切にしていて、近隣でスロージョギングを続けています。以前はジムで泳いでいたこともありますが、今は自宅の近くを走るのが日課です。患者さんに運動を勧めている以上、自分でも実践しているんですよ。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

長澤新院長 長澤医院6

今後も変わらず、この地域の方々の健康を守ることが私の務めだと思っています。体のことで何か気になることがあれば、どうぞ気軽にご相談ください。この近辺には神経内科を専門とする医師が少ないこともあり、手の震えやしびれ、頭痛といった症状で他院では対応が難しかったという方も来られます。そうした場合にもしっかり診察し、必要に応じて専門の病院への紹介状を書いて予約の手配まで行います。実際にインターネットで調べて少し離れた地域から足を運んでくださる方もいますし、患者さん同士で「あそこに相談してみたら」と紹介し合ってくださっていると聞くことも。何かあったときにまず相談できる場所として、地域の皆さんのお役に立ち続けたいと考えています。