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水谷 洋子 院長の独自取材記事

水谷クリニック

(守口市/大日駅)

最終更新日:2024/05/15

水谷洋子院長 水谷クリニック main

大阪メトロ谷町線・大日駅を出て、徒歩18分ほど。閑静な住宅街にたたずむ「水谷クリニック」は、院長の水谷洋子先生が1988年に開業した。長年この地域に根差して診療を行っている同院は、内科・腎臓内科・循環器内科・皮膚科・透析内科・心臓内科を標榜し、他に呼吸器内科・整形外科・泌尿器科を専門とする医師が幅広い診療に予約制で対応をしている。透析治療を専門とする水谷院長の他にも、それぞれ専門性の異なる医師による診察を受けられる。地域のかかりつけ医として患者に向き合ってきた水谷院長の診療には、常に「患者に寄り添いたい」という思いが根底にある。穏やかな語り口の中に患者への誠意がにじむ水谷院長に、診療や患者に対する思いなどについて詳しく聞いた。

(取材日2024年3月7日)

地域に根差し、患者にとって必要な診療を提供する場所

1988年に開業されたそうですね。このエリアを選んだ理由を教えていただけますか?

水谷洋子院長 水谷クリニック1

そうですね。開業した当初は、すぐそばに大きなガラス工場があったんです。また、このエリアは交通の便があまり良くないので、地域にお住まいの方やお勤めの方がちょっと医療機関にかかりたいと思っても少し不便な土地でした。私が専門としている透析治療は継続して行うことが必要です。この辺りには当時あまりクリニックがなく、地域のかかりつけ医としてのニーズがあると考えました。おかげさまで、開業してからあっという間に36年がたちました。長らく地域の皆さんに支えられてきたからこそ、今があると感じています。

どんなクリニックをめざして開業されたのでしょうか?

駅から離れており、バスでクリニックに来られる患者さんもいるエリアになるので、当院で地域の患者さんのニーズにできる限り幅広く応えたいという気持ちがありました。開業当初はバスの運行が1時間に数本ほどでしたので、ちょっと出かけるにも大変だったんです。ですので、内科・腎臓内科以外にも、泌尿器科・循環器内科・整形外科・呼吸器内科の医師に来てもらって、地域の患者さんの悩みを一通り診られる環境を整えていきました。一日に何度も違う病院に行ったり、どの診療科にかかればいいのかわからず受診に足踏みしたりすることがないように、包括的な診療ができるクリニックづくりを行ってきました。

現在の患者層について教えてください。

水谷洋子院長 水谷クリニック2

透析治療の患者さんは少し離れた場所からもいらっしゃいますが、外来患者さんは、やはり地元の高齢者が圧倒的に多いですね。中には、私が前に勤めていた病院の時から引き続き通ってくださる患者さんもいます。もう開業して30年以上になりますから、中には3世代続けて通ってくださるご家族もいますよ。そのためか、家族のように親しく接してくれる患者さんもいます。何でも気さくに話してくれたり、時には「そんなことまで?」と思ってしまうくらい、遠慮がなかったりする患者さんも。それだけ患者さんにとって身近な存在になれているのかな、とうれしく思っています。患者さんの主訴として多いのは、生活習慣病や泌尿器科の症状です。

一番にめざすのは、患者に寄り添い向き合うこと

先生の診療方針について教えてください。

水谷洋子院長 水谷クリニック3

性格的なものもあるかもしれませんが、私はできるだけ患者さんに寄り添ってあげたいと考えています。医師になりたての頃から、自分の患者さんにはできる限りのことを尽くしたいという気持ちはずっと変わっていませんね。クリニックには診療時間を設けていますが、かといって診療時間が終わった5分後に来たからといって、不調を抱えた患者さんを放っておくことはできません。クリニックの負担についても考えなくてはという考えもあるのですが、医師というものは患者さんに寄り添うために存在すると思うんです。何時になったからきっちり診療は終わりますよと四角四面に対応するのではなく、自分が手がけた患者さんは時間外であろうが何だろうが診てあげたいですし、そうした時に事務員も看護師も検査スタッフもみんなで患者さんを支えられるクリニックでありたい。必要な時に頼れるのがクリニックの役割だと考えていますので、その点はずっと大事にしています。

先生が思う、クリニックの強みとは何でしょう?

透析治療ですね。以前勤めていたのが大阪府の透析治療の基幹病院だったこともあり、当院は規模の小さいクリニックではありながら、先進の治療を提供できるよう努めています。当院では、透析治療として一般的なHDのほか、透析中の血圧低下に配慮しながら行うIHDF、透析液を多く用いることで、HDよりも多くの老廃物の濾過を図ることができ、合併症の予防も見込めるオンラインHDF、患者さん自身の腹膜を使って透析を行うPDや、寝ている間に効率的に透析を行えるAPDを選択可能です。また、離れた地域にお住まいの方や、車いす生活などで通院が難しい方には、送迎を行っています。ご要望に応じて、栄養バランスに配慮したお弁当を用意することも可能です。当院には透析治療を専門とする臨床工学技士や看護師もいますので、近隣地域にお住まいで透析治療を受けたいと悩んでいる方には、ぜひ頼りにしていただきたいですね。

訪問診療やターミナルケアにも対応しているそうですね。

水谷洋子院長 水谷クリニック4

はい。「自分が手がけた患者さんは最後まで診る」が、医師としての私のコンセプトです。開業して30年以上もたてば、開業当時60歳だった患者さんも90歳になり、ご自身での通院が難しい方も増えてきます。そうした患者さんのニーズに応えるために、訪問診療やターミナルケアを始めました。現在も複数の患者さんのご自宅に伺っています。基本的には、これまで診てきた患者さんを引き続き診るために行っています。時には、「患者さんに寄り添うと言っているけれど、本当に寄り添えているんだろうか」と自分自身思い悩むことがあります。ですが、やはり手の届く範囲でできることはきちんと対応したい。そうした思いで、患者さんに向き合っています。

地域のためにも、今に合わせた診療を提供したい

お忙しいと思いますが、お休みの日の過ごし方を教えてください。

水谷洋子院長 水谷クリニック5

休日は、寝ているかゴルフしているかですね。足を痛めてからは少し距離を置いていたのですが、今年から再びゴルフをするようになりました。ゴルフは歩くので健康にもいいですし、医師仲間との情報交換の場でもあります。コミュニケーションを取りながら、いろいろな意見を交換できるのはゴルフのメリットですね。後は食べることが好きなので、どこそこにおいしいお店があると聞いたら、ジャンルを問わず食べに行っています。仕事の他には、ゴルフとおいしい食事が日々の張り合いになっていると思いますね。

これから地域にとって、どんなクリニックでありたいですか?

そうですね。クリニックには対応できる範囲がありますが、その中で可能な限り力を尽くしていきたいと考えています。それというのも、年々今までの医療だけでは行き詰まってしまうという危機感を感じているからです。医療は日々進歩するものですから、立ち止まってしまえば置いていかれてしまいます。今よりも、もっと幅広い年齢層の方から頼りにしていただけるよう、医療の質を高めることは忘れないようにしたいですね。ゆくゆくは継承も予定していますが、患者さんに寄り添う場所であることも含めて、引き継いでいけたらと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

水谷洋子院長 水谷クリニック6

当院では、それぞれの診療科の医師が連携し合い、患者さんの悩みに真摯に向き合っています。「何となく体が不調だけれど、どの診療科にかかればいいのかわからない」という方には、まず私が診療して各診療科に振り分けます。もし当クリニックでは対応できない高度な治療が必要な症状であれば、近隣の病院に紹介しますので、ご安心ください。地域の小さなクリニックですが、中でも透析治療には自信を持っています。これまで当院は30年以上にわたって地域の皆さんに支えられてきました。これからも引き続き、地域の方が気軽に相談できて、安心して通える場所でありたいと思っています。何か気になるお悩みがあれば、ぜひお気軽にお越しください。

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