「地域密着型の医院であればこそ整形外科疾患の患者さんは増えますが、一方でなんでも診られる体制も必要です」と穏やかな笑顔で語るのは、池田市鉢塚にある「前川外科整形外科」の前川徹院長。消化器外科が専門の先代が50年前に開業した同院は、整形外科でリウマチ診療の経験を積んだ前川院長が2008年に継承。整形外科、外科に加えて内科疾患も受け入れ、50年にわたり地域住民の健康を守っている。最近力を入れているのは、骨粗しょう症の早期発見と治療。骨粗しょう症に伴う骨折は女性の健康寿命を大きく損なうので、より早期に発見して治療を始めてほしいという。また池田警察署の警察医を務める院長は、在宅での看取りへの関心も高い。さまざまな立場から地域医療を支える院長に、現在の思いを聞いた。

（取材日2017年11月17日）