南海高野線の堺東駅からすぐの場所に、「ミミハナノドイソノ」とカタカナ書きの特徴的な看板がかかる医院がある。まだ耳鼻咽喉科の開業医が関西に数軒だった頃から、診療を続けてきた「磯野耳鼻咽喉科」だ。3代目院長の磯野道夫先生は、1999年に同院を引き継ぎ、大学病院で実践してきた先進の医療と、祖父、父から代々引き継がれてきた治療とをバランス良くミックスさせながら、地域のかかりつけ医としてさまざまな症状に対応してきた。院長の専門とする耳の鼓膜形成術や、副鼻腔炎の日帰り手術も行っている。大学病院での豊富な経験を生かしながら治療に尽力する院長の姿勢に、患者への温かい思いやりの心を感じた。

（取材日2019年7月16日）