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個々に合った治療法を提案
更年期障害は我慢せず、早めに受診を

荻野レディースクリニック

(大阪市北区/北新地駅)

最終更新日:2024/05/27

荻野レディースクリニック 個々に合った治療法を提案 更年期障害は我慢せず、早めに受診を 荻野レディースクリニック 個々に合った治療法を提案 更年期障害は我慢せず、早めに受診を
  • 保険診療
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更年期障害はつらいもの、と知ってはいても「自分はまだ大丈夫」、「これぐらいなら、我慢できる」と放置している人はいないだろうか。「しかし、イライラも我慢し続けると、精神科のお薬が必要となることもあるんです」と話すのは「荻野レディースクリニック」の荻野舞副院長。女性ホルモンの減少で不調が起きる更年期障害は、保険適用の治療法がいくつもある。中でも最近、注目を集めるプラセンタ注射は、体の不調とメンタルの不調、両方にアプローチできるという。「女性にはもっと、自分のことを気にかけてもらいたい」と話す荻野副院長に、クリニックで行っている更年期障害の治療について教えてもらった。

(取材日2024年5月8日)

早めの治療開始が望ましい更年期障害。「これくらいなら大丈夫」とやり過ごさず専門の医療機関へ

Q更年期障害とはどのようなものですか?
A
荻野レディースクリニック 女性には自分のことを気にかけてもらいたい、と話す荻野舞副院長

▲女性には自分のことを気にかけてもらいたい、と話す荻野舞副院長

更年期とは、女性の閉経前の5年と閉経後の5年を合わせたおよそ10年間を指します。日本人の平均閉経年齢が約50歳ですから、45〜55歳が更年期に該当します。そして、この間に起こるさまざまな不調が更年期障害で、日常生活も困難になるような不調を感じる人もいれば、ごく軽い症状の人もいます。問題は、更年期の代表的な症状であるほてりやイライラが、糖尿病や高血圧のように数値化できない点にあります。人によって感じ方が異なるため、「汗がぽたぽた落ちるほどじゃないから大丈夫」とか、「人と比べたらまだ軽いほう」と、やり過ごしたり我慢したりして、適切に治療が行われていないケースがとても多いのです。

Q不調を感じても我慢できる程度であれば、治療は不要ですか?
A
荻野レディースクリニック 骨密度の測定器

▲骨密度の測定器

日常生活が普通に送れていれば治療はいらないでしょう。けれどちょっとしたことでイライラするとか、眠れない、毎日だるくて仕事に行けない、家事もできない、となればご本人もつらいですし、周りに困る人も出てきますから、早めに専門の医療機関に相談しましょう。つらさを我慢した結果、「最近、ママ怖い」と家庭内で孤立したり、職場で疎外感を感じたりして、挙げ句には外出もしたくなくなるなど悪循環に陥る恐れもあります。閉経後は女性ホルモンのエストロゲンが減少するため、高脂血症や高コレステロールになるリスクがあります。エストロゲンを足すためのお薬もありますが、その他の選択肢があるということもぜひ知っておいてほしいです。

Qこちらのクリニックでは、どのような治療を行っていますか?
A
荻野レディースクリニック 注射はすべて先生が行ってくれる

▲注射はすべて先生が行ってくれる

更年期になるとエストロゲンという女性ホルモンが減少していきますので、それを足してあげるためのホルモン補充療法がまず一つ。ただ、良い治療なのですが、自然に減少するものを人工的に足そうとすることで、子宮体がんや乳がんのリスクが若干上がります。当院では定期的な検診でリスクを最小限に回避するようにしています。2つ目は漢方療法です。じっくりゆっくり治療したいという方が希望されるケースが多いですね。そして3番目がプラセンタ注射です。当院では、この3つの治療の長所・短所を説明して患者さんに選択していただきます。女性の更年期障害は、45歳から59歳まで保険適用で治療を受けることができます。

Q3つの治療法の中でも、特に力を入れているものはありますか?
A
荻野レディースクリニック プラセンタについての資料も充実

▲プラセンタについての資料も充実

プラセンタ注射です。プラセンタは胎盤抽出物を主成分とした製剤で、治療では保険適用となる1ヵ月の注射の本数が決められており、週に数回、皮下へ注射で投与します。プラセンタ注射を使用することで、ホルモンバランスの改善につながり、体の不調が良くなることが期待されます。治療を行うにあたっては通院できることが条件となりますが、時間も1~2分で済むので、お仕事帰りに寄って注射して帰る、ということも可能ですよ。ただ、プラセンタ注射は保険適用外の年齢の方や男性は、自由診療となります。

Q更年期障害の治療中に気をつけたほうが良いことはありますか?
A
荻野レディースクリニック かかりつけの産婦人科の存在は大切、と話す荻野舞副院長

▲かかりつけの産婦人科の存在は大切、と話す荻野舞副院長

定期的に病院やクリニックで血液検査を行い、高脂血症やコレステロール値のチェックをしていただきたいですね。さらに女性は閉経で女性ホルモンが減少するので、骨密度の低下も心配したほうが良いでしょう。年に1回ずつ測定すればご自身の状況を把握できますし、治療開始時期を見極めることもできます。食事面では、植物性のエストロゲンである大豆イソフラボンの摂取をお勧めしています。あとは、なるべくストレスをためない生活を心がけていただくこと、かかりつけの婦人科クリニックなどちょっとした体の変化を相談できる場所を持つことも大事です。

ドクターからのメッセージ

荻野 舞副院長

出産前はあんなに通ったのに、最近全然、婦人科へ足が向かないという女性は多いと思います。ですが、生理周期やホルモン値を他の診療科で把握してもらうことは、難しいと思います。更年期障害を我慢し続けることはつらいですし、体にも、周りにも良いことはありません。女性はぜひ、自分で自分を気にかけてあげてください。年齢問わず始められる漢方薬や、経皮のホルモン補充療法、さらにプラセンタ注射など、選択肢も広がりました。生理周期で落ち込む期間がわかっている方や、汗・イライラを我慢している方は、症状が軽度なうちに婦人科に相談してみてください。きっとあなたに合う治療方法が見つかると思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

プラセンタ注射(自費診療の場合)/1500円

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