手外科専門の医師による
負担の少ない日帰り手術
長谷川整形外科医院
(大阪市平野区/出戸駅)
最終更新日:2025/12/16
- 保険診療
握る、つまむなど繊細な動きをする手は、外傷だけでなく、使いすぎやホルモンバランスの変化、病気などが原因で、痛みやしびれ、こわばりが現れることがある。改善を図るには薬物治療やリハビリなどの保存療法に加え、手術も選択肢となりますが、日常生活への影響を心配し踏みきれない人は少なくない。平野区にある「長谷川整形外科医院」は、そんな不安に向き合い、手外科を専門とする長谷川英雄院長による「負担の少ない日帰り手術」を提供しているクリニック。超音波検査装置を用いることで、数ミリの傷で済む低侵襲な手術が可能なのだという。「手術と聞くと身構えてしまうと思いますが、歯医者さんの治療に行くような感覚できていただければ」と語る長谷川院長に、同院の日帰り手術について詳しく話を聞いた。
(取材日2025年12月2日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q日帰り手術の適応となるのはどのような疾患がありますか?
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A
日帰り手術の適応となる代表的な疾患には、指を曲げる屈筋腱と腱鞘が引っかかって痛みや動きの障害を生じるばね指、正中神経が圧迫されてしびれや痛みを引き起こす手根管症候群、肘の内側の神経が圧迫される肘部管症候群、さらに腱の付着部に炎症や微細な損傷が起こって慢性的な痛みを生じるテニス肘(上腕骨外側上顆炎)などがあります。ただし、これらの疾患がすべて早期に手術が必要となるわけではありません。まずは安静やリハビリといった保存療法を丁寧に検討し、十分な改善が見込めない場合に、負担の少ない治療の選択肢の一つとして日帰り手術を提示するのが当院の方針です。
- Q手術にはどうしても不安があります。
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A
手術に対して不安を感じるのは、とても自然なことです。当院ではその気持ちに寄り添いながら、少しでも安心して治療を受けていただけるよう努めています。まず、痛みに関しては、局所麻酔でしっかり対応しますので心配ありません。さらに傷は数ミリ程度と非常に小さく、体への負担が少ない手術です。ほとんどの場合3日ほどで手を洗うこともできるようになりますし、日常生活への負担もさほど大きくないと思います。また、術前・術後には超音波検査装置で患部を一緒に確認し、どこが原因で、どのように治療したのかを視覚的に理解していただけるようにしています。視覚的に理解していただくことで、不安の軽減に努めています。
- Q手外科の専門家による手術を受けるメリットはなんですか?
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A
手は細かい動作を担う非常に繊細な部位であり、その構造も複雑なため、診断・治療には高度な専門性が求められます。特に手術では、細かな神経や腱、関節を扱うため、患部の状態を適切に把握し、必要な操作をしっかりと行う技術が不可欠です。私はこれまで手外科にて経験を重ね、こうした専門的な技術と知識を磨いてきました。そのすべてを患者さんの治療に惜しみなく還元できることが、手外科の専門家のもとで手術を受ける大きなメリットだと考えています。また、手術だけではなく、漢方やサプリメント、リハビリテーションなど、多角的な治療方法を組み合わせて提案することができるのも、専門の医師のいるクリニックならではの強みです。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1問診・触診
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まずは問診票に、痛みやしびれを感じる部位や、症状が現れた時期、きっかけなどを記入。同院では最初の問診を非常に重視し、患者との対話を通じてどのような治療が適切か丁寧に見極めていく。続いて触診を行い、手や指の動き、痛みの出る動作、腫れや熱感の有無などを詳しく確認する。「痛みの出方や可動域、筋肉の張りなどを丁寧に触れて確かめています」と長谷川院長。
- 2超音波検査装置を使用した術前検査
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問診・触診で得た情報をもとに、エックス線やMRIなどの画像検査を追加し、状態を多角的に評価する。さらに超音波検査装置を使用して、靱帯・腱・神経といった軟部組織の動きや損傷の程度をリアルタイムで確認。痛みの原因をより精密に把握し、良質な治療・手術計画へとつなげていく。エコー検査は痛みもほぼなく、患者自身も手を動かしながら画像を一緒に確かめられるため、治療への納得感が生まれやすいそうだ。
- 3治療方法の選択
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各種検査で把握した症状の原因と程度をもとに、治療方法を検討する。同院では、まず安静、装具、リハビリ、注射といった保存療法で改善が見込めるか丁寧に判断し、それでも十分な効果が期待できない場合に手術を選択肢として提示している。長谷川院長は手外科での経験を生かし、症状の進行具合や日常生活への影響、患者の希望を踏まえながら複数の治療パターンを提案し、より負担の少ない方法を一緒に決めていくスタイルを取る。
- 4日帰り手術
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手術を決断したら手術日を決定。当日は指定された時間に来院し、準備を整えた上で手術を実施する。手術は超音波検査装置で患部をリアルタイムに確認しながら行うため切開範囲が小さく、体への負担も少ないのが特徴だ。ばね指の手術であれば所要時間はおよそ10分と短く、抜糸も不要。保険適応のため、経済的な負担も抑えられる。「歯科医院で治療を受けるような感覚で、気軽に来てもらえたらうれしいですね」と長谷川院長。
- 5手術後の通院とケア
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術後は医師の指示に従って安静に過ごし、患部への負担を減らすことが大切。日帰り手術の場合、傷はわずか3mm程度と小さく、概ね3日ほどで手洗いが可能となり、日常生活へも徐々に復帰できるという。治療経過を確認するため、指示されたタイミングで受診し、回復の度合いや動きの状態を丁寧にチェック。必要に応じてリハビリも行っていく。気になる症状や不安があれば、受診時に遠慮なく相談することも忘れずにいたい。

