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森本 悦司 院長、森本 幸子 副院長の独自取材記事

森本医院

(大阪市天王寺区/玉造駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR環状線玉造駅からすぐ、駅出口の目の前にある「森本医院」。こじんまりとしたセンスの良いビルのワンフロアで、森本悦司院長がペインクリニック(麻酔科)、森本幸子副院長が内科という、夫婦で診療するクリニックだ。エレベーターを降りるとすぐ待合室と受付という造りで、すべてバリアフリーになっている。明るく広々とした受付と待合室、診療室と検査室、廊下にもずらりとならんでいる低めの椅子など、いずれも清潔感の中に温かさが漂い、院長・副院長の几帳面さや患者への気持ち、少しでも楽になってほしいという思いやりが見て取れる。患者の痛みをとにかく早く取ってあげたいという院長と、内科として総合的に広く受け付けるという副院長の二人三脚の話を、じっくり聞いた。
(取材日2017年6月13日)

ともに内科を出発し、別々の道ながら同じクリニックに

玉造での開業の理由はなんでしょうか?

1

【院長】特に玉造を選んだというわけではなくて、交通の便がいいところを探していました。ペインクリニックというのは遠方からいらっしゃる方が多いですね。なので交通の便が重要だと考え、駅からすぐという物件をかなり探しました。ペインクリニックには、痛みでお困りの方が来られますので。また、僕は高校がこの近くで、この地域の雰囲気が好きというのもありました。

ペインクリニックと内科の患者数の割合はどのぐらいですか?

【副院長】7割がペインクリニックですね。ただ、両方受診される方も多いです。腰が痛くて血圧が高い、糖尿で膝が痛いなど、いくつか症状が重なっている方が多いです。ご自分から、「両方いっぺんに診てちょうだい!」という患者さんもいます。
【院長】ペインクリニックはやはり、腰痛と膝の痛みでいらっしゃる方がとても多いので、ご年配の方が多くなりますね。駅から近いからという理由でいらっしゃる方も多いです。

漢方治療も行っていると伺いました。

2

【院長】ペインクリニックにいらっしゃる方が、一度漢方を試したいということが多いです。西洋医学でいい効果が出なかった方に、通常のお薬に付随して、足りないところを補うという処方が多いですね。漢方治療がメインという方もいますが、基本的には不足分を補う治療だと認識しています。
【副院長】内科でも処方することはあります。風邪やインフルエンザでも漢方薬が効くことがあります。たとえばインフルエンザの場合でしたら、通常のお薬も処方しますが、プラス漢方薬で早く楽になれるように、という形ですね。これからの季節なら、夏バテでいらっしゃる方にも、漢方薬で気を上げていくとか、食欲を出して元気を出して行く、という形でよく使いますね。

痛みを取ってあげたいというのがいちばんの気持ち

ペインクリニックとはどういうクリニックなのでしょうか?

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【院長】基本的には、ブロック注射がメインです。痛みというのは知覚神経から起こるものなのですが、それだけではなくて、交感神経も一緒にブロックするという効果もあります。血液の循環を良くしていく作用もあり、注射一本で痛みの軽減、血流の改善を行っていくというものになります。痛みの根本に注射をするというふうに思ってもらいたいです。痛みを発している部分の一番元になっているところにブロック注射をするという形になります。腰痛の人が一番多く、次に首・肩、そして膝の痛みの訴えが多いです。帯状疱疹や三叉神経痛、テニス肘の方もよくいらっしゃいます。リウマチの痛みを取る治療も時々あります。

治療法はどのようなものなのでしょうか?

【院長】最も簡単なブロック注射は、トリガーポイント注射と言って、押さえて一番痛いところを見つけ、そこに局所麻酔薬を打つというものです。これは若い方のぎっくり腰など、押さえて痛いところに的確に注射を当てるとよく効きます。しかしこれで効果がない場合は、硬膜外ブロック、神経根ブロック、と進んでいきます。硬膜外ブロックまでは通院治療ができますが、神経根ブロックや硬膜外脊髄刺激療法になると入院しての施術となります。入院する場合や、レントゲン透視下ブロック注射など高度な機械が必要な場合は、近畿大学病院をご紹介しています。僕も週一回診察を行っていますので、紹介は可能です。

ペインクリニックを探す時に何に気をつければいいでしょうか?

3

【院長】麻酔科・麻酔医と併記されていると、ブロック注射に慣れている先生が見つけれられると思います。痛み止めを飲んでも治らない、となった時にペインクリニックを探してもらえるといいかなと思います。
【副院長】皆さん麻酔科というと、手術のときの麻酔のイメージが強いですね。麻酔科医は、局所麻酔薬を使って痛みを取る治療に長けています。しかし、患者さんに認識してもらいにくいです。たとえば腰が曲がってしまうと、もう手術しない限り治らないです。でも手術しないで痛みを軽減しながら、日々過ごしていけるように治療してほしいという方も多いです。その場合は、麻酔科と書いてあるペインクリニックを探してもらったほうがいいですね。

23年間のペインクリニックと内科併設の歩み

お二人とも内科出身でいらっしゃるのですか?

5

【院長】5年ほど内科の医師として働いていました。父は婦人科でしたが、最終的にペインクリニックの前身のような診療所になっていました。兄も医者で、現在近畿大学で麻酔科の教授をしています。その影響ももちろんあります。加えて内科では、患者さんが痛みを訴えているのに、まず検査をして、薬を出して、場合によっては食事制限の指導を行い、患者さんの「痛み」の原因はあまりふれていないと感じました。結局痛み止めの薬を処方して終わりという。僕がめざしていたものとは違い、ペインクリニックの道に進みました。
【副院長】私はたいそうなきっかけはありませんが、最初からずっと内科でした。父が整形外科の医師だったので、畑違いではありますが、影響はあったと思います。

内科についてお聞かせください

【副院長】内科というのは総合的なものですので、すべてを引き受けているという感じです。ここ独自の特色としては、もともと急に腰が痛くなって通われていた患者さんが、「実は私高血圧なんですけど、ここで一緒に治療してもらえませんか」というようなことがよくあります。逆に、高血圧で通院している患者さんが、腰が痛くなり一緒に治療することもあります。また、病気の種類によっては、漢方を勧めることもあります。大きな病院と違って、小回りがきくというのは日々感じますね。まずはここに来て、相談していただくというのを大事にしています。万が一重篤なことが見つかれば、提携先を紹介しています。

ペインクリニックと内科が併設されていることで、メリットはありますか?

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【院長】あります。病気というものは原因が一つではありません。内科からくる痛みもありますし、痛みが原因で内科的に体調を壊しているということもあります。内科と一緒だと治療しやすい、ということはすごくありますね。ときには2人で患者さんを診るということもあります。
【副院長】患者さんのその時の訴えによって、どちらかが主治医になる、というふうにしています。狭い診療所ですので、3歩歩けば次の診療室に行けることも、患者さんにとっては楽だと思います。

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