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寺島 隆平 院長の独自取材記事

寺島クリニック

(京田辺市/新田辺駅)

最終更新日:2024/06/21

寺島隆平院長 寺島クリニック main

近鉄京都線・新田辺駅の東口から徒歩3分、学研都市線・京田辺駅からも徒歩7分の、便利な場所に立つ「寺島クリニック」は、高血圧症や糖尿病や膝・腰の痛みなど、幅広い主訴の患者が訪れる。通院が難しくなった高齢の患者には訪問診療にも対応するなど、柔軟な対応に取り組むクリニックだ。その方針の根底にあるのは、寺島隆平院長の「高齢化の進む地域の中で、予防医学から介護まで、一貫して地域の患者さんの健康に貢献したい」という強い思い。一方で寺島院長は国立病院の消化器外科でのキャリアを生かし、地域に少ない肛門外科を標榜することで若い患者のニーズにも応えている。2000年の開業から四半世紀近くもの間、地域医療に貢献し続ける背景にある熱意について聞いた。

(取材日2024年5月15日)

地域に根差し24年、幅広いニーズに応える

まずはクリニックについて教えてください。

寺島隆平院長 寺島クリニック1

当院の開業は2000年ですので、もう24年目になります。医師は院長である私の他にもう1人非常勤の医師がいますので、2人体制で診療をしています。現在は消化器内科と肛門外科の2つの診療科を標榜していますが、一つの病気を診るというよりは、さまざまな合併症を抱えていらっしゃる患者さんの体を総合的に診ていることが多いです。標榜科目に限らず、幅広くいろいろな症状の診療にあたっています。いらっしゃる患者さんはお近くにお住いの方が多くて、もう長く通ってくださる患者さんも少なくありませんね。

どのような年齢層の患者さんが多いですか?

当クリニックは法人として介護事業を展開していることもあり、70代や80代のご年配の方に多くご来院いただいているような状況です。ですので患者さんの割合としては、高血圧症、糖尿病、脂質異常症など、内科的な疾患のある方が高いでしょうか。外科的な疾患では、膝の痛みや腰の痛みなどをよく診療しています。定期的に通っていただく中で症状や痛みの度合いの変化を見ながら、ご様子に合わせて薬の調整を行うことで、疾患のコントロールを図ります。一方で肛門外科に関しては、若い方もたくさんいらっしゃいますね。

他にクリニックの特徴はありますか?

寺島隆平院長 寺島クリニック2

当院では、午前と午後の外来診療の間に訪問診療も行っています。患者さんのご自宅に自動車で伺い、患者さんに応じた注射や点滴といった治療に対応しています。外科的な治療はご自宅ではできないことが多いので、内科的な診療がメインですね。今のところ、当院に通っていただいていた患者さんが外来診療に足を運ぶのが難しくなった場合に、訪問診療に切り替えることがほとんどです。また、他の医療機関やケアマネジャーさんからのご相談やご紹介での訪問診療にも応じています。状況に合わせて適宜新規のご相談にも対応していますので、患者さんやご家族に何かありましたらお気軽にご連絡をいただきたいですね。診療の合間の限られた時間での取り組みですので、いつも必ずご依頼を受けられるわけではありませんが、できるだけお役に立ちたいと考えています。

地域の患者に、経歴を生かした貢献をしたい

患者さんのために、どのようなことに配慮されていますか?

寺島隆平院長 寺島クリニック3

院内の設計は、とにかく患者さんの立場で通いやすいこと、そして働いてくれるスタッフが動きやすいことにこだわりました。まず、患者さんの立場で通いやすいことについては、通路を広く取って、つえや車いすを利用していても移動がしやすいように工夫しました。待合室は10〜15人程はゆったりと座っていただくことができます。先ほども申し上げたとおり高齢の方もとても多いので、受診のハードルを少しでも減らすために段差もなくし、バリアフリー対応にしています。また、膝や腰の痛みがある方には靴の着脱も一苦労ですので、スリッパへの履き替えもなくしました。院内は土足で入ることができます。そして、働いてくれるスタッフが動きやすいことについては、ずばり動線です。スタッフがスムーズに動くことは、患者さんの待ち時間を減らすことにつながります。患者さんの利便性のためにも、スタッフの動きやすさも意識していますね。

肛門外科を標榜されているクリニックは、この近隣地域では多くありませんよね。

そうですね。肛門外科については非常勤の医師ではなく私が診ています。ちなみに標榜科目ごとに待合室や診察室を分けることはしていません。診察室に入って初めてお話をお伺いしますので、肛門外科を受診しにくいと感じられる方、例えば出産後のお尻のトラブルに悩む女性や、便秘による切れ痔などにお悩みの若い方などでも、他の患者さんに気づかれることなく安心して受診していただくことができます。肛門外科は近隣でも標榜している医療機関はそう多くありませんので、インターネットを見て遠くから来られる方もいらっしゃいますね。

子どもの頃から医師を志していらっしゃったのですか?

寺島隆平院長 寺島クリニック4

実は最初から医師を志していたわけではありません。子どもの頃はアマチュア無線が好きで、将来は電気通信大学に行って通信士の資格を取り、世界各国を回るような仕事がしたいと考えていました。医学部へ進んだのは、医師をしていた叔父の影響です。家に遊びに行って話を聞く中で、高校生の頃に医師への憧れを抱くようになりました。勤務医時代は主に消化器外科を専門に診療していました。消化器というのは消化管と肝臓や腎臓、膵臓など、つまり食道から肛門までの臓器を扱う領域です。開業して自分の城を持ちたいと考えた時に、どのような方法で患者さんのお役に立てるか考え、消化器外科で手術をしてきた経験を生かして、消化器の一部である肛門を診る肛門外科を標榜することにしたのです。

予防医学から介護まで、一貫して地域に貢献したい

先生はクリニックのある京田辺の町に、どのような印象を持たれていますか?

寺島隆平院長 寺島クリニック5

クリニックのある京田辺は、線路を挟んで東と西で雰囲気がかなり違います。西側はいわゆる新興住宅街です。新しく開発され、バスターミナルもあります。大学が誘致されたこともあり、新しい家や若い方が多く住む発展した地域です。それに対して当クリニックがあります東側は、交通の便が良いことは西側と同じなのですが、昔からこの土地に住んでいる人、いわゆる「地の人」が多い場所です。町並みも一昔前の雰囲気で、高齢者も多く住んでいます。実はここには、過去に別のクリニックがありました。開業を考えていた頃にご紹介があり、当院が継承したんです。前のクリニックが閉院されてから時間がたっていたこともあり、地域の皆さんに知っていただくまでには少し時間がかかりました。開業から24年がたち、地域の方々に支えていただいていることを肌で感じていますね。

医師として、院長として、さまざまな喜びや苦労がおありだと思います。

多くの患者さんに接し感謝の言葉をいただく瞬間が私の大きな喜びです。一方で、医療業界も介護業界も人材不足が叫ばれ久しいですが、当クリニックもご多分に漏れません。院長として、経営者として、日々奮闘せざるを得ない部分でもあります。一人の医師として地域の患者さんのために研鑽を積み続けること、クリニック全体を見てさまざまな判断を行うための努力の両方で、皆さんのお役に立つために日々勉強を続けています。

最後に、地域の方にメッセージをお願いします。

寺島隆平院長 寺島クリニック6

私の夢は、トータルヘルスケアの実現です。つまり予防医学から介護まで、一貫して患者さんを診ていきたいと考えています。開業してから約四半世紀の歩みの中で、漢方をはじめとしたさまざまな医療に挑戦してきました。患者さん一人ひとりに合った医療を模索し、推し進めてきたという自負があります。医師は誰しもそれぞれの信念やポリシーを持って診療にあたっていますが、私のポリシーは「患者さん中心の医療」です。患者さんにとってより良い医療を常に考え、取り入れていきたいと考えています。さまざまな選択肢の中から患者さんご自身に選択していただくことは、ご本人が納得感を持って積極的に治療に臨むことにもつながります。これからも患者さんの立場に立ち、地域の方に寄り添った診療を続けていきたいです。悩みや不安がありましたら、お気軽にご相談ください。

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