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全身に影響を及ぼす腎臓疾患
数値の異常は放置せず早期に相談を

さわい内科医院

(京田辺市/松井山手駅)

最終更新日:2025/12/23

さわい内科医院 全身に影響を及ぼす腎臓疾患  数値の異常は放置せず早期に相談を さわい内科医院 全身に影響を及ぼす腎臓疾患  数値の異常は放置せず早期に相談を
  • 保険診療

最近、耳にする機会が多い慢性腎臓病(CKD)。日本では成人の約8人に1人が該当するともいわれており、決して珍しい病気ではない。それにもかかわらず初期はほとんど自覚症状がなく、気づかないまま徐々に腎機能が低下し、進行すると人工透析や腎移植なども必要になる恐ろしい病気だ。尿タンパクや血尿といった健康診断での異常をきっかけとして発見につながるケースが多いという。「将来の透析を回避するには、早期に発見して適切な治療を行うことが重要です」と話すのは、「さわい内科医院」の澤井和信院長。腎臓疾患の診療に携わってきた澤井院長に、慢性腎臓病の特徴や受診のタイミング、早期発見に向けた注意点について詳しく聞いた。

(取材日2025年12月2日)

健診で数値をチェックして早期に受診を。医療と生活の両面からコントロールして、将来の病気や透析の回避へ

Q腎臓病はどういった病気でしょうか?
A
さわい内科医院 腎疾患の発見の難しさを患者に伝えている

▲腎疾患の発見の難しさを患者に伝えている

腎臓の重要な働きの一つは、血液をきれいにして老廃物を尿として身体の外に排出すること。それだけではなく、血液を作る、酸やアルカリのバランスの調整、カルシウムの活性化などにも関係し、全身の健康を支える重要な役割を担っています。ですから腎臓の機能が低下すると腎臓だけの問題にとどまらず、心臓や脳、血管など全身にさまざまな影響を与えます。慢性腎臓病(CKD)は、この腎臓の働きが弱くなる、あるいは尿検査の異常が続く状態を指します。初期の自覚症状がほとんどなく静かに進行するため、健診の数値から偶然見つかることが多いのも特徴です。自覚症状が出る頃にはかなり進んでいることが多いので、早くからの注意が必要です。

Q健康診断ではどのような数値に着目するべきですか?
A
さわい内科医院 グラフ等使用しながら、数値でわかりやすい説明を心がける

▲グラフ等使用しながら、数値でわかりやすい説明を心がける

クレアチニン値をもとに導き出される「老廃物を尿として排泄する能力」を示すeGFRの数値と、尿検査による尿タンパク・尿潜血の検査結果で、腎臓の働き具合や傷み具合を知ることができます。ガイドラインでは、eGFRが60未満、または尿タンパク陽性が続く場合に慢性腎臓病(CKD)として注意が必要とされています。健診でeGFR低下や尿タンパク陽性が指摘された場合は、早めに医療機関を受診しましょう。また腎臓病の発症には、糖尿病や高血圧症、脂質異常症など生活習慣病と深い関わりがあるとされています。そのため、血圧、血糖、HbA1c、コレステロール・中性脂肪、尿酸などの数値も腎臓を守る上で非常に重要です。

Q数値の異常を放置するリスクはどのようなことでしょうか?
A
さわい内科医院 健康診断で血液検査と尿検査に違和感を感じたら早期受診を

▲健康診断で血液検査と尿検査に違和感を感じたら早期受診を

腎臓病は静かに進行する病気です。痛くもかゆくもないからといって「ちょっとクレアチニン値が高いだけ」「尿タンパクが少し出ているだけ」と放置してしまうと、自覚症状が出る頃にはかなり進行しているケースが多いです。将来的に透析や腎移植に至ってしまうことも少なくありません。また、腎機能の低下は全身のさまざまな機能に影響を与えるため、心筋梗塞や脳卒中、心不全など心血管系のリスクも上昇します。健診でeGFRの値が60未満と言われた、尿タンパク陽性や尿潜血が続いた場合はもちろん、頻尿、血圧の上昇、むくみ、貧血などの症状があれば、放置せず医師に相談しましょう。早めの受診が大きな病気を回避することにつながります。

Qこちらでは腎臓病の検査や治療はどのように行うのでしょうか?
A
さわい内科医院 放置していると合併症につながる恐れのある腎臓病

▲放置していると合併症につながる恐れのある腎臓病

腎臓病は全身の病気でもあるため、クレアチニン値や尿検査で腎機能評価を行い、生活習慣病についてもしっかりと確認します。例えば、趣味などで激しい運動をしている場合はクレアチ二ンの値が高くなったり、習慣的に飲んでいるサプリメントが腎臓の数値に影響を及ぼしていたりする場合もあります。また、泌尿器的な問題で腎機能が低下している場合もあるので、エコー検査も実施。検査では本当に腎臓が悪いか、そして原疾患を見極めることが重要です。糖尿病、高血圧症などの生活習慣病の厳密な管理と併せ、腎不全に対する薬で治療していきます。重度の腎機能低下や専門的治療が必要な場合は、専門医療機関と連携して治療を行います。

Q食生活や運動はどのようなアドバイスをされていますか?
A
さわい内科医院 患者に適した治療法を一緒に考えながら治療を進める澤井先生

▲患者に適した治療法を一緒に考えながら治療を進める澤井先生

食生活の改善は簡単に見えて最も難しいところです。当院では食事の内容や量、時間などをお聞きして、ただ単に量を減らす、間食を減らすのではなく、その方にとって一番影響しているポイントを把握し、無理のない範囲で続けられるような提案を心がけています。運動は有酸素運動がいいとわかっていても時間が取れない方がほとんど。ですが、筋肉をつけて基礎代謝を上げることが重要なので、短い時間でも日常生活の中で取り入れやすい運動をアドバイスしています。腎臓病は早く気づいて生活と医療の両面から整えることが、コントロールの秘訣。ひいては将来の透析を避けることにもつながるので、一緒に取り組んでいきましょう。

ドクターからのメッセージ

澤井 和信院長

総合病院の腎臓内科で診療していた頃、後戻りできないポイントを過ぎた方を多く見てきました。それまで指摘されていなかったわけではないと思いますが、痛くもかゆくもないからと放置して、結果透析が必要になる患者さんが多く、早期発見・早期治療の大切さを痛感しました。現在では、eGFRの数値が60を下回った初期の腎不全から使える薬がありますので、早くそこにたどり着いてほしいという思いです。早くからコントロールできれば、透析や腎移植を回避することにもつながります。また腎臓は全身に影響しているので、心臓や脳の大きな病気の予防にも有用ですので、まずは気軽に相談していただけたらと思います。

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