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福喜多 寛 院長の独自取材記事

福喜多眼科

(津市/久居駅)

最終更新日:2025/05/13

福喜多寛院長 福喜多眼科 main

近鉄名古屋線・久居駅から、西へ車で約5分、店舗や住宅が立ち並ぶ街で「福喜多眼科」は37年前に開業した。2020年7月に長年院長を務めていた福喜多秀二先生から、息子の福喜多寛院長に継承後、バリアフリーを意識し院内をリフォーム。トイレは車いすでも使用しやすく、2階にある手術室へ移動しやすくするために階段には座ったまま上がれる階段エレベーターを設置した。待合室は清潔感を感じられる白を基調とし、高齢者もゆったり座れる畳を使ったスペースもあり、気持ち良く過ごせる空間になっている。加齢黄斑変性の治療や白内障手術の経験が豊富な福喜多院長に、医院を継承後の抱負や得意な治療について幅広く聞いた。

(取材日2021年1月22日/情報更新日2025年3月18日)

父の意志を継いで、地域に根差した診療を

医師をめざしたきっかけをお聞かせください。

福喜多寛院長 福喜多眼科1

父の影響が大きいと思います。入院を取り扱っていた時代があり、眼科診療が日常に近い場所にあったことも影響していると思います。外来の対応や入院患者さんのために忙しく働いている父の姿にプロフェッショナリズムを感じ、医師になろうという決断に至ったのだと考えています。

どんな想いを持って医院を継承されたのでしょうか?

地域の眼科診療所として父が長年診療を行ってきたので、まずはその役割を引き継ぎたいと考えました。その上で、患者さん一人ひとりにできるだけ合った治療を提供したいと思いました。

先生のこれまでのご経歴を教えてください。

福喜多寛院長 福喜多眼科2

名古屋大学医学部附属病院で初期臨床研修を行い、三重大学医学部附属病院で眼科医員として勤務しました。その後名古屋大学医学部大学院に進学、名古屋大学医学部附属病院で眼科一般診療を行いつつ加齢黄斑変性症など網膜疾患の診断に関する光干渉断層計などを使った研究を行いました。次の赴任先は岡崎市民病院で、ベテラン部長の下で白内障手術を中心とした手術の手ほどきを受け経験を積みました。名古屋大学病院へ帰任後、加齢黄斑変性の臨床、研究をされていた先生方の治療チームの一員に加えていただき、診断、治療に従事しました。最後に、津島市民病院で眼科医長として難症例を含む白内障手術を多く行い、当院の副院長を経て現職に就任しました。

さまざまな目の悩みに幅広く対応するかかりつけ医

患者さんの主訴はどのようなものが多いのでしょうか?

福喜多寛院長 福喜多眼科3

当院の場合、特に多い主訴はなく、見えにくい、何かものが入った、乾く、異物感がある、痛い、かゆい、目やにが出るなど、さまざまな症状の方がご来院されます。どんな些細なことでも気になることがあれば、ご相談に来ていただければと思います。

先生が医院を継承してから、診療内容の変化はありますか?

以前から通われていた方もここで白内障手術を受けたい、と言ってくださる患者さんが多く、手術室や機材を全面的に整え白内障手術に対応できるようにしました。設備更新を行うにあたり、手術用ベッドも体勢が楽なものに変更し、患者さんの負担が軽減されるようにしました。他には、光干渉断層計を導入し、加齢黄斑変性、緑内障などが初期段階で発見できるようになりました。機材、治療はより新しく良いものがあれば、随時アップデートしていきたいと考えています。

先生の得意な治療を教えてください。

福喜多寛院長 福喜多眼科4

手術では、勤務医時代に多く経験した白内障手術です。白内障のため視力が落ちている方は多く、当院で最も希望者の多い手術です。白内障手術を行うタイミングは基本的に患者さんのご意思と要望に応じて行っています。しかし、病状が進むと水晶体が硬くなり合併症のリスクが高くなることや、視力の低下が進み自動車の運転免許更新が難しくなることもあるため、私から手術の提案をする場合もあります。他にも、加齢により体力が落ちると手術を受けること自体が負担になる場合もありますので、そういったことも考慮しながらお話をさせていただいています。白内障手術は、日帰りで受けられるという面ばかりがクローズアップされがちですが、糖尿病などほかのご病気がある方は状態により手術が勧められない場合があります。そのような時は状態をご説明し、かかりつけ内科など近隣のクリニック、近隣総合病院と連携を取り手術を受けられるようにサポートしていきます。

患者の病気への理解を深め、治療の継続をサポート

患者さんと接する際に大切にしていることは、どんなことでしょうか?

福喜多寛院長 福喜多眼科5

病気の事をなるべくわかりやすくお話しさせていただくことです。患者さんご自身が、どのような状態か理解することが良いと考えていますので、診療の時間があまりない中でもなるべく状態を説明するように心がけています。

ドライアイの治療にも力を入れているそうですね。

はい。パソコンやスマートフォンを使用する頻度が増えた現代では、ドライアイ症状を感じている方が多くおられます。目がしょぼしょぼするなど不快感があるが、治療を受けていない方が意外と多い印象があります。ドライアイは適切な治療を行えば不快感の軽減を図り良い状態につなげられる可能性がある病気ですので、目に不快感がある方は一度ご相談していただきたいと思います。治療は点眼がほとんどですが、目の縁の汚れがドライアイの原因になっている場合などさまざまな場合があります。そのような状態にも対応できるよう治療の一環として、目元専用のシャンプーをご紹介しています。花粉症や目やにでお悩みの方にもお勧めする場合があります。そのほか、まぶたから出る油分不足のドライアイを改善するためのIPL治療にも対応しています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

福喜多寛院長 福喜多眼科6

目の状態で心配なことがあれば、迷わず受診していただければと思います。ご自身では特に症状を感じられない初期の緑内障などは検査、診察を受けて初めてわかる病気です。緑内障は早期発見、早期治療が大切です。また、当院では緊張しがちな方でもできるだけリラックスして手術を受けていただけるよう低濃度笑気麻酔を導入しました。眠って意識がなくなるような麻酔ではなく、軽くぼんやりとする程度の弱い麻酔効果が見込めます。安全性に配慮したものでほぼすべての白内障手術を受ける方が使用しています。白内障と診断されたが、手術を受けるのが怖くお悩みの方も一度ご相談いただければと思います。

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