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田渕 保夫 院長、田渕 大策 副院長の独自取材記事

田渕眼科

(桑名市/桑名駅)

最終更新日:2020/02/19

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桑名駅西口を出ると、すぐ右手に見える「医療法人廉明会 田渕眼科」。田渕保夫院長が1992年に開院し、区画整理に伴って2019年3月に東隣へ移転して開業したものだ。前医院より1.5倍広くなった建物は、鏡のような反射ガラスで覆われた3階建て。1階が入り口で、エレベーターで2階の受付・診療スペースへと向かう。3階には手術室と病室も設置。広々とした待合室はシンボルカラーのグリーンで統一され、木肌の天井や壁面もあり、自然の中にいるような演出だ。院長の妻が選んだ絵画も空間に華を添えている。一昨年の秋には息子の田渕大策副院長を迎え、2人体制で診療と白内障や緑内障などの日帰り手術に対応。新たな歩みを始めた二人に、診療についての考えと今後の抱負について話を聞いた。
(取材日2020年1月23日)

2人体制で、白内障・緑内障などの多様な手術に対応

こちらにはどんな患者さんがいらっしゃいますか?

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【院長】患者さんは地元の桑名市、北は岐阜県海津市、東は四日市と幅広い地域から来てくださいます。当院へは通院している患者さんから話を聞いて、新しく患者さんが来てくださることが多いんです。広告を出すよりも、やはり患者さんの評判が一番ですね。年齢層は白内障や緑内障などで来院されるご高齢の方と、コンタクトレンズ関連の若い方がほとんどですが、お子さんに多い斜視や弱視の診療にも対応させていただいています。また最近では、二重のりなどを使った後に目の不具合を覚えた方が県外から来院されるケースもありますね。

白内障や緑内障、眼瞼下垂などの手術にも対応されているそうですね。

【院長】はい、月火水金土の午後の昼休みに、副院長と2人体制で手術を行っています。3階に手術室があり、ほぼ日帰り手術ですが、手術前後に休んでいただくリカバリー室と入院用の病室も2部屋備えています。最新の硝子体手術などは当院では行っていませんが、大抵の手術には対応できると思います。緑内障では、レーザー治療と手術の両方を行っています。緑内障は進行していく疾患で、レーザー治療ではめざす眼圧にまで達しないこともありますので、そうした時は手術を行っています。

お2人で対応していけるのが強みですね。

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【副院長】医師が2人いるので、診察で患者さんをお待たせする時間が短くしていけるメリットもあると思います。また、院長は長く経験を積んでいるため、手術の技術で学ばせてもらうことが多いですね。白内障の手術の場合、私は機械を使った手術を行いますが、院長はあまり機械に頼らずに行っています。私も手術が好きなので、それを目の前で勉強できることはありがたいことですし、これからの強みになると思います。院長の技を継承しつつも、同時に新しい手術や治療を学ぶためのアンテナも張っていけたらと思います。

コンタクトレンズの発展に関わる初代から3代続く眼科

院長が医師をめざされたきっかけを教えてください。

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【院長】私は6人兄弟の真ん中に生まれました。母方の祖母が「6人もいるんだから、1人ぐらい医者にしたら」と言って、なぜか私に白羽の矢が立ったんですね。幼い頃から「医者になれ」と口癖のように言われていて、私も抵抗がなく、小学校の文集には「将来は、船で世界をまわる旅行医になりたい」と書いていました。名古屋市立大学医学部に進学後、両親は内科か小児科の医師になってほしかったようですが、当時は今と違って診療範囲が広く、覚えることがたくさんありました。全部覚えるのは自分には荷が重く感じましたし、たまたま海外でも知られた教授が学内にいる眼科に興味を持ち、これから眼科を専門にするのもいいかなと思いました。

副院長もやはりお父さまの姿を見て、医師に?

【副院長】父以外にも、母方の祖父が眼科、祖母が内科、伯母が皮膚科の医師をしていました。小さい頃から、医師になるのが当然と思っていたので、九州の大学の医学部に進学したんですね。でも、途中でどうしても建築がやりたくなって退学し、自分で運送の仕事をしながら学費をためたりしていたんです。そうした時に、父が体調を崩したので、桑名に戻り、将来についての話をしました。そして、自分も社会に出て改めて「医師の仕事っていいな」と感じていたので、医学部に戻る決意をしたんです。一時は、両親に迷惑をかけましたので、ほかの科に行くことは考えず、父と同じ眼科の道に進みました。

では、眼科の医師としては、3代続いているわけですね。

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【院長】初代の義父は、名古屋駅前のビルで開業していて、まだ出始めたばかりだったコンタクトレンズの製品化にも携わっていたようです。手術をするというよりは、眼鏡やコンタクトレンズの屈折について研究し、本も書いていましたね。だからというわけではありませんが、当院では乱視用・二重焦点・医療機器承認されたサークルレンズなどの多様なコンタクトレンズを取り扱っています。今春には、院内で眼鏡の取り扱いも始める予定で、トータル的に目に関わっていくことをめざしています。

コンタクトレンズの使用で気をつける点はありますか?

【副院長】今は雑貨店やインターネットで購入する人が増えていますが、コンタクトレンズの扱い方や消毒方法などの教育ができないこともあるので、できれば眼科医院で処方されることをお勧めします。若い方だと度数の変化や、花粉アレルギーが影響することもありますので、定期的な検査も大切ですね。
【院長】使い方によっては角膜に傷がついたり、レンズの汚れで結膜炎になることもありますからね。インターネットで購入するのもいいけれど、大事なのは、目がおかしいと思ったら、すぐに眼科にかかること。それさえきちんとわかっていれば大丈夫です。

患者から信頼され、患者の満足度を上げる診療をめざす

診療時に心がけていることはありますか?

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【副院長】私は桑名で生まれ育ったので、子どもの頃からよく顔を知っているおじさん、おばさんも患者さんとして来院されます。年齢は私より年上になるので、医師と患者という立場の前に、一人の人間として話し方には注意しています。説明も威圧的にならないように心がけています。
【院長】私の場合は、患者さんに信頼いただけるように話をよく聞いて、時間をかけて丁寧に診るということでしょうか。そのように時間をかけて信頼関係を築けば、何かあった時に患者さんには必ず相談に来ていただけます。そうすれば病気への対応や治療も遅れずにすむと思います。

診療を支えるスタッフさんへの指導はどのようにされていますか?

【副院長】当院のスタッフは言葉遣いや接し方も丁寧ですし、私たち以上に患者さん一人ひとりのことをよく把握していてくれるので、助かっています。それだけじゃなく、私たちに気を遣って、診療に専念できるような環境をつくってくれるんですよ。
【院長】特に20年以上も勤めてくれている主任は、ほかの病院勤務の経験もある人で、とても助かっています。医療現場の現状をよくわかっていますし、部下や後輩に対しても独断的な指導はしません。だからか、新しくスタッフさんが入ってきても、みんな、自然と主任のやり方を見習って実践してくれているようです。スタッフにはとても恵まれているクリニックだと思いますよ。

最後に、今後の目標がありましたらお教えください。

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【院長】患者さんから信頼される、地域社会で頼りにされる眼科医院でありたいですね。患者さんたちに、うちへ来たらなんとかなるというような認識ができればいいなと思っています。
【副院長】父がやってきた診療は、ある意味完成形だと私は思っています。手術設備が整っていて、優秀なスタッフがいて、一定の患者さんが来院してくださいます。それを維持しながら、さらに患者さんに「何かあったら、あそこへ行こう」と思っていただくためには、患者さん一人ひとりの満足度を上げることが必要です。そのためには自分が患者さんや家族の立場だったらどうだろうかということを常にベースにして、これからも診療に取り組んでいきたいと思います。

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