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森本 美典 院長、森本 典行 先生の独自取材記事

森本内科・循環器科

(伊勢市/伊勢市駅)

最終更新日:2022/03/16

森本美典院長、森本典行先生 森本内科・循環器科 main

近鉄山田線の伊勢市駅から徒歩6分ほど、数多くのクリニックが建ち並ぶ伊勢市河崎にあるのが「森本内科・循環器科」だ。1989年に院長の森本美典(よしのり)先生がこの地に開業して以降、30年以上地域に密着した医療を提供し続けている。さらに、2019年からは、息子の森本典行(のりゆき)先生も非常勤として勤務を開始し、美容皮膚科とペインクリニック内科の診察も行っている。「優しさと思いやりを大切にしている」と朗らかな笑顔で語る森本院長と、典行先生にクリニックの強みや今後の展望など幅広く聞いた。

(取材日2022年2月10日)

笑顔で優しく、患者を待たせずに医療の提供を

このエリアに決めた理由は何でしょうか?

森本美典院長、森本典行先生 森本内科・循環器科1

【森本院長】私はここから10キロほど離れた度会町の出身ですが、高校は伊勢市だったのでこの辺りには土地勘がありました。ここはもともと市立伊勢総合病院の駐車場跡地で病院の移転の話が出た時に、町内会から総合病院のように各科のクリニックがほしいという声が上がり、声をかけてもらったという経緯です。そのため、周囲には小児科のクリニック、歯科クリニック、内科のクリニックとさまざまな科がそろっています。当時はまだ医療モールという概念はありませんでしたが、それに近いイメージですね。患者さんは周辺にお住まいの方が多いですが、二見町や鳥羽市から通ってくれている方もたくさんいます。
【典行先生】循環器の診療を希望する方は、60代以上の高齢者が中心で、2021年に美容皮膚科を標榜してからは、30~40代の少し若い世代の患者さんも増えてきましたね。

医師をめざしたきっかけを教えてください。

【典行先生】曾祖父から続く医師の家系で、祖父も父も兄も叔父も医師ですし、小さい頃からその背中を追いかけてきました。田舎だったので、学校の先生が祖父のクリニックをかかりつけにしていたり、周りから言われたりすることもあったので、自然と意識していきましたね。
【森本院長】祖父は明治時代の人なんですが、東京で2年勉強して、その後名古屋でも勉強して医師になって、田舎の度会町に戻って開業したんです。父は太平洋戦争の時に、7年間中国の野戦病院で院長をしていた後に、度会町で院長として働き始めたんですよ。父は基本優しいんですが、軍医時代の患者との接し方が抜けない部分がありました。そんな父の姿を見て「患者さんにもう少し優しくて、待たせない医者になりたいな」と思うようになりました。私の怒らない、どんなことがあってもニコニコするという精神はここから来ています。

先生方は、なぜ循環器科と麻酔科を専門に選ばれたのでしょうか?

森本美典院長、森本典行先生 森本内科・循環器科2

【典行先生】私は、一つの分野に絞るより、複数の科に関わりたいと思ったので、麻酔科を選びました。例えば、消化器、血管などのように特定の部位を突き詰めていくより、多くのことに携わるほうが私の性に合っていると考えました。
【森本院長】三重大学へ行っていた時、専門を何にするかというのは正直悩みました。その当時の三重大学医学部附属病院は、今みたいに消化器科、循環器科と細かく分かれていなかったんですよ。しかし最終的には、心臓が専門って何となくかっこいいかなとか、患者さんの命を救えたら喜びもひとしおかなという考えで選びました。その時、担当していた講師の方が尊敬できる方で、心筋梗塞や心不全の勉強を楽しくできたというのも大きいです。その先生との出会いが、循環器を選んだ決め手でしたね。

それぞれの得意分野を生かした幅広い診療内容が強み

このクリニックの強みは、どんなところだと思いますか?

森本美典院長、森本典行先生 森本内科・循環器科3

【森本院長】私は循環器科、長男は小児循環器に詳しく、次男は美容皮膚・麻酔・抗加齢医学とそれぞれ得意分野が違うので、互いにアドバイスをもらえたり、相談できたりするところですね。長男は、名古屋で常勤の医師をしていますが、子どもの患者さんが来たときは電話して聞けるので、ちょっとしたときに助かります。次男には、週3日来てもらっているので、ワクチンの対応とかを任せています。私一人だったら全部自分でしなくてはいけませんが、サポートしてもらえることで患者さんとゆっくり向き合って、丁寧に診察できます。あとは、スタッフの良さですね。患者さんは、皆さん不安を抱えて当院に来るわけですが、見ていると笑顔で帰っていく方が多いようです。「おはよう」とか「こんにちは」を笑顔で言って、患者さんには思いやりと優しさの心を持って接するように言っていますので、そこはきっちりしてくれていると思います。

患者さんと接するときはどんなことを大切にしていますか?

【典行先生】患者さんだけではありませんが、年齢が上の方でも下の方でも関係なく、どんなときでも誠意を持って接することと、言葉遣いに気をつけています。これって当たり前のことだと思いますが、だからこそきちんとやるようにしています。正直すごく疲れているときもありますが、そんなときでも笑顔と優しい言葉づかいは忘れません。
【森本院長】私も丁寧な言葉遣いを大切にしています。大学時代の3つ年上の先輩が私を「森本先生」と呼んで、丁寧な言葉を使ってくれた経験があり、私も自分なりに人には丁寧な言葉を使うようにしようと思いました。最初は意図的に言葉を変えていましたけど、今ではすっかり慣れてしまって、患者さんに対しても当たり前にそういう対応をしていますね。

注力していきたい治療について教えてください。

森本美典院長、森本典行先生 森本内科・循環器科4

【典行先生】地域医療というのは、広く多くいろんなものを診られるのが良いと考えていますので、特にこれというように限定はしていませんが、新しいことにフットワークを軽くして取り組んでいくことがこれからの時代には必要だと思っています。今は、オンライン化に積極的に取り組んでいて、すでに兄が担当している小児循環器のオンライン診療を行っています。実際、直接患者さんに会わなくても診断できることもたくさんありますし、患者さんにとっても来院しなくて良いというメリットもあります。以前から、オンライン化の時代は近々やってくると思っていたんですが、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに一気に周知されたので、私たちもどんどん取り組んでいくべきだと思います。

オンライン化に注力し、多様化する社会に対応していく

美容皮膚科の診療を行うようになってから、どのような変化がありましたか?

森本美典院長、森本典行先生 森本内科・循環器科5

【森本院長】私の医療に対する考え方が広がったのが、一番の変化でしょうか。私は昔から、医療というのは病気を治すことだと思っていて、検査で見落とさないことを大事にしてきました。循環器内科は、数分対応が遅ければ命に関わることもある世界ですので、命が助かれば良いと教えられてきましたが、美容皮膚科の診療が増えてからは命をつなぐだけが医療ではないのだと気づかされました。病気になる前の状態に戻したり、戻れるという希望を持たせたり、生活の質を上げていくことを考えていくのも医療が関われるところなのだと思いました。実際、美容皮膚科にいらっしゃる患者さんたちには、笑顔が多く見られますね。それを見て、命を救うだけではなく、その先を考えなければいけないという考えになりました。

今後の展望をお聞かせください。

【典行先生】今後の展望としては、やはりオンライン診療ですね。今は小児の循環器系の診療だけですが、他の科のオンライン診療も視野に入れていますので、それを周知しながら、懸念点の改善を考えていく予定です。例えば、循環器科の患者さんは年齢層が高めですので、オンライン診療を行った際に機械の操作面の問題も発生するかなという懸念もあります。しかし、患者さんにとっても時間に関係なく診てもらえるオンライン診療は、選択肢の一つとしてあったほうが良いと思いますので、何かその課題を解決していく方法を考えていきたいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

森本美典院長、森本典行先生 森本内科・循環器科6

【森本院長】胸が苦しい、痛いなど、ご自身で悩んでいる症状や違和感があれば、とりあえず医療機関へ行ってみるようにしてください。電話でも良いので、とにかく早く相談してほしいです。あとは、普段からかかりつけ医をつくっておくのも良いですね。何でも相談できるかかりつけ医がいれば、大事な時期を見落とさずに、必要に応じて高度な医療機関へ紹介してもらうこともできますしね。聞くのが迷惑だと感じている方もいるかもしれませんが、遠慮する必要はありませんので、どこの病院へ行ったら良いかなども聞くのも良いと思います。まずは、いつでも相談できるところをつくって、ご自身の体を第一に考えてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

美容皮膚科/しみのケア:2万円~、ペインクリニック/1万円~

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