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中井 義典 院長の独自取材記事

東海眼科

(津市/津駅)

最終更新日:2023/11/10

中井義典院長 東海眼科 main

近鉄名古屋線の津駅から歩いてすぐの立地にある「東海眼科」。1986年に開業し、2018年からは2代目にあたる中井義典先生が院長を務める。継承するタイミングで建て替えを行ったという院内は、暖色系でまとめられた落ち着いた雰囲気で、長くなりがちな待ち時間を少しでも快適に過ごしてもらいたい、という思いが反映されている。「世界基準の眼科医療を三重の地で」というスローガンのもと、救急患者や入院患者の受け入れ、日曜・祝日の診療も行う。医療機器や設備への投資を惜しまず、自らも学び続ける中井先生。京都府立医科大学附属病院眼科にも勤め、多忙な日々を送る中で感じる医師としてのやりがい、地域や患者への想いなどを語ってもらった。

(取材日2020年10月04日)

継承と同時に医院を建て替え、医療機器と設備を増強

医院の歴史と現在の診療体制について教えてください。

中井義典院長 東海眼科1

三重大学医学部附属病院で眼科の医師をしていた私の父が1986年に当院を開業しました。2018年に父は理事長となり、私が院長を継承しました。開業当初から眼科救急医療機関として24時間365日、救急患者の受け入れを行っています。入院設備も備えていますので、網膜剥離など緊急の手術を受けた方もそのまま入院していただけます。現在、医師は常勤が6人、非常勤が8人で金曜以外の毎日、日替わりで診察・手術を担当しています。

大きな建物ですね。内装もきれいで居心地が良いです。

父から院長を継承する際に、隣の土地から移転をして建て替えました。1階がコンタクトレンズの検査室、2階が受付と診察室、3階に手術室とリカバリールームがあります。リカバリールームは日帰り手術の前後にソファーでゆっくりしていただけるように広めに取りました。4階と5階が入院設備、6階には研修室があります。外来では、いつも待ち時間が長くなり申し訳なく思っています。患者さんに少しでも快適に過ごしていただけるよう、内装は暖色を取り入れ、落ち着ける雰囲気を心がけました。また、4つある診察室の扉は青、紫、ピンク、黄色の4色に色分けしました。この4色は補色といって、色相環で正反対に位置する色の組み合わせで、お互いの色を引き立て合うため見ていて心地良いのだそうです。視力が悪い方にもわかりやすく、小さなお子さんに説明する時も「黄色のお部屋に行ってね」と言うとすぐに伝わります。

そのほか建て替えの際にこだわった点はありますか?

中井義典院長 東海眼科2

一番こだわったのは、手術室です。スペースを広く取り、内装はピンク色にして、明るさにも気を配りました。手術前は誰しも緊張しますよね。その緊張を少しでも和らげたいという思いからです。また、白内障手術の安全性をより高めるために、先進のフェムトセカンドレーザーを導入しました。多焦点眼内レンズを用いた白内障手術に使用可能です。さらに、診察室も私の手元にあるスイッチで部屋の照明をつけたり消したりできるようにしました。最初から暗い診察室へ入っていくより、必要なときだけ暗くするほうが小さなお子さんも恐怖心を抱かずに済みますし、スタッフの負担が減り、時間の短縮につながると考えたからです。電子カルテも導入して、診察室で撮影した画像や検査結果もその場で患者さんと共有しながら確認します。一つ一つは小さなことですが、良さそうな物はどんどん取り入れています。

先進の眼科医療で地域医療に貢献したい

患者さんはどのような方が多いですか?

中井義典院長 東海眼科3

幅広い年齢層の患者さんが来院されますが、ほかの眼科医院と同じく、高齢の方が多いです。手術件数で最も多いのは白内障です。白内障の場合、手術時間も10分程度で済むことがほとんどで、9割以上の方が日帰りですが、遠方などの理由でご本人が希望される場合は、入院も可能です。また、私の専門は、白内障や屈折矯正に加えて、小児眼科をライフワークとしていますので近視や斜視のお子さんもよく来られます。救急の患者さんも多いですが、実際は、緊急性の高い症状の方はごくわずかで、次の日の外来でも間に合うケースがほとんどなんです。それでもすぐに診ることができれば、患者さんの安心につながりますので、今後もできる限り、救急患者の受け入れを続けていきたいと思っています。

経営理念をお聞かせいただけますか?

「世界基準の眼科医療を三重の地で」というスローガンを掲げています。津は交通の便が良く、大都市へのアクセスがしやすい土地柄のため、普段の診療は地元でしても、いざ手術となると大阪や名古屋など近隣の都市へ行こうとされる方が多いんですね。わざわざほかの都市へ足を運ばなくても、地元で先進の医療を受けられるようにしたいと思っています。新しい機器もできるだけ早く導入していますし、そのための投資は惜しみません。先進機器を使いこなすためにも私自身、日々学び続けていますし、スタッフとも定期的に勉強会を行っています。今はこういう状況なので、出勤しているスタッフと自宅にいるスタッフ約40人をオンラインでつないで話をしています。

普段の診療では、どんなことを大切にされていますか?

中井義典院長 東海眼科4

わかりやすい説明を心がけています。外来の限られた時間の中で、患者さんのお話をゆっくり聞き、かみ砕いて説明するのは難しいので、受付スタッフや検査技師がまずは症状をお聞きします。診察室では、スタッフが患者さんからお聞きした内容をもとにポイントを絞ってお話しすることで、聞き忘れ、伝え忘れの防止に努めています。また、今はコロナ禍で開催できていませんが、6階にある研修室に患者さんとご家族に集まっていただいて、市民講座を開催したこともありました。普段の診察ではなかなか聞けなかったことを医師やスタッフに質問し、しっかり納得した上で治療や手術を受けていただくことを目的としています。加えて、普段の診療では、できるだけ通院回数を減らせるよう、検査を別の日に回すのではなく、その日のうちにできるように配慮しています。

子どもの近視を減らしたい想いから、小児眼科を専攻

先生のこれまでのご経歴を教えてください。

中井義典院長 東海眼科5

祖父も外科医師なんです。医師の家庭で育ったことで、子どもの頃から医師の道に進むだろうな、と思っていました。ただ最初から眼科をめざしていたわけではなく、ほかの科への憧れもありました。どの科に進むか決めかねていた日本大学医学部在学中に、京都府立医科大学の木下茂先生に出会ったことをきっかけに眼科の道へ。私自身、強度の近視で、視力が悪いことの不自由さを感じていました。子どもの近視を少しでも減らしたい、という想いがあり、専攻は小児眼科を選びました。京都府立医科大学附属病院に研修医として1年間勤務した後、バプテスト眼科クリニックでの6年間の勤務を経て、同大学大学院へ進学。院長を継承する以前は、週2日ほど当院の診療も手伝いながら、京都府立医科大学附属病院で勤務をする日々でした。今でも、同大学附属病院での診療を週に1日半、続けています。

毎日お忙しくて大変ではないですか?

平日は朝7時半頃から入院患者さんの診察が始まりますし、午後も8時まで外来の受付をしていますので夜遅くまで診療にあたっています。日曜・祝日も午前中は診療がありますし、午後も緊急手術が入ったり、勉強会の日もあるので、丸一日休みの日はないですね。熱意があるスタッフに支えられていて、感謝しています。京都府立医科大学の先生方と過ごす時間も充実していますし、津と京都を行き来するのもリフレッシュになっていると感じます。忙しい日々ですが、患者さんの喜ぶ姿を目にすると、頑張っていて良かったなと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中井義典院長 東海眼科6

若くても目の病気がある場合もありますし、症状があれば放っておかないことが大切です。緑内障の場合は、自覚症状がないうちに進行しますので、症状がなくても40歳を過ぎたら検診を受けてほしいですね。検診で指摘されたら、きちんと精密検査を受けることが重要です。また、日本だけでなく海外でも近視の方が増えています。お子さんの場合、近視をまったく進ませないようにすることは難しいですが、医師の診断のもと、眼鏡をかけるなどして適切に矯正を図りましょう。屋外で過ごす時間が短いと視力に影響する、というデータもありますし、読み書きをする時には机と目の距離をしっかりあける、など生活習慣も気にしていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

多焦点眼内レンズを用いた手術費用:片眼35万円~

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