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通院での術後ケアで日常へ早期復帰を図る
日帰り可能な硝子体手術

北川眼科

(丹羽郡扶桑町/扶桑駅)

最終更新日:2025/01/14

北川眼科 通院での術後ケアで日常へ早期復帰を図る 日帰り可能な硝子体手術 北川眼科 通院での術後ケアで日常へ早期復帰を図る 日帰り可能な硝子体手術
  • 保険診療

失明の危険がある網膜剥離の治療にも用いられる硝子体手術。局所麻酔を使用し、痛みに配慮しながら手術が行われる。傷口は小さく、手術にかかる時間は1時間程度と短い。患者への負担が少ない手術といえそうだ。とはいえ、硝子体手術は聞きなじみがないため、不安を抱く人が多いだろう。愛知県丹羽郡扶桑町にある「北川眼科」では、日帰りで硝子体手術が受けられる。硝子体手術を行う医師には、専門的な技術と経験が求められ、さらに日帰り手術を実現するためには、院内設備や手術器具の整備が必要だ。院長の北川周太先生は、これらすべての条件をクリアし、患者の不安解消と負担軽減をめざしながら手術や診察を行っている。「気軽に相談していただける医師でありたい」と話す北川院長に、硝子体手術の内容や流れ、術後のケアまで解説してもらった。

(取材日2024年12月13日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q硝子体手術とは、どのような手術なのでしょうか?
A

硝子体手術では、白目に3ヵ所、約0.5mmの穴を開け、手術器具を出し入れして硝子体や網膜前膜、出血の除去を図ります。内視鏡を使った腹腔鏡手術のようなイメージです。硝子体とは眼球内にあるゼリー状のコラーゲン線維のことで、トラブルが生じると物が見えにくくなったり、視野が狭くなったりします。硝子体手術では病気の治療のほか、除去した硝子体を解析し、診断に役立てることもあります。手術時間は症状によって異なりますが、1時間半ほどです。以前は長時間に及ぶ大がかりな手術でしたが、手術道具や技術が進歩し、患者さんの負担を軽減しながら行える一般的な手術になってきました。手術後は、継続的な診察とケアが必要です。

Qどのような病気に対して硝子体手術を行うのでしょうか?
A

網膜剥離や糖尿病網膜症、網膜裂孔、黄斑前膜などに対して、硝子体手術を行います。特に緊急性が高いのが、失明の危険性がある網膜剥離です。網膜剥離の手術には、硝子体手術と網膜復位術の2種類があり、症状によって医師が手術方法を選択します。また、原因が多岐にわたるぶどう膜炎では、硝子体手術により、ぶどう膜が炎症している原因の究明や状態の把握を行います。硝子体手術が必要な病気になると、目の出血や見えにくさなどの自覚症状が現れることもありますが、網膜剥離の場合、病気が進行してから症状が出ることも少なくありません。定期検診で偶然病気が見つかることもありますので、日頃からの眼科での目の健康チェックが大切です。

Q目の手術が怖いのですが、硝子体手術では痛みを感じますか?
A

硝子体手術では局所麻酔をするため、手術中に痛みを感じることはほとんどないでしょう。麻酔は、点眼麻酔後に注射で局所麻酔を投与します。注射麻酔は痛みに配慮したものを使用しますので、麻酔中の痛みもそれほど気にならないと思います。手術中に医師が目を押すこともありますが、痛みが出るほど強くは押しません。ただし、麻酔の前に行う消毒時に痛みを感じるかもしれません。消毒液で目の周りを拭き、洗眼液で目を洗います。痛みの程度は、洗髪時にシャンプーが目に入ってしみるような感覚です。手術当日は1時間から1時間半ほどかけて、診察、消毒、麻酔をします。しっかりと準備を整えてから手術を行いますので、ご安心ください。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診・診察
北川眼科 問診・診察

問診表を記入し診察へ。症状や症状が出た時期など、目の不調を医師に伝える。視力検査や屈折検査、眼圧検査などの一般的な眼科検査のほか、硝子体手術の対象となる病気が疑われる場合、瞳孔を広げるための点眼を行い、目の奥を見る散瞳検査を受ける。点眼後は見えにくい状態が数時間続くため、車で来た場合は後日の検査、または車を置いて帰宅する。検査後、手術の実施時期を決定。場合によっては、半年ほど経過を見ることもある。

2手術当日の検査、診察
北川眼科 手術当日の検査、診察

手術前日に自宅で炎症を抑える目的の薬を点眼し、当日クリニックへ。まずは診察を受け、検査用に点眼した後目の状態を検査。さらに全身の健康状態も確認し、問題がなければ手術の準備を行う。同院では2階で手術を実施。階段の昇り降りに不安がある人のために、昇降機を設置している。病衣に着替え、目や目の周囲を消毒。その後、点眼麻酔と局所麻酔を受けて手術室へ。診察から手術開始までの準備時間は、1時間から1時間半ほど。

3手術
北川眼科 手術

リクライニング式の手術チェアに座り、背もたれを後ろに倒した状態で手術を受ける。白目に3ヵ所穴が開けられ、細い手術器具が挿入される。穴の大きさは0.5mm程度で、傷口は極めて小さい。硝子体手術では、硝子体や網膜前膜、出血の除去などが行われる。所要時間は1時間前後で、軽度の手術であれば30分程度で終了。手術後の感染症や出血を防ぐための処置も行われる。

4術後のリカバリー
北川眼科 術後のリカバリー

手術後はリカバリー室へ移動し、脈拍、血圧などのバイタルサインをチェック。必要に応じてしばらく休んでから帰宅する。バイタルに問題がなければ、短時間のリカバリーで帰宅することも可能だ。術後は眼帯を装着。翌日以降は、医師の指示に従い保護用眼鏡を使用する。手術の内容によっては、術後にうつ伏せの姿勢を取る必要があるため、同院ではリカバリー室で姿勢の指導を行っている。

5経過観察
北川眼科 経過観察

日帰りで硝子体手術を行う同院では、経過観察のため、1週間ほど毎日通院する。仕事復帰は術後1週間から1ヵ月後を推奨。また、術後1週間程度は傷口への影響と感染症のリスクがあるため、洗顔と洗髪を控えるよう指導される。術後1週間の経過が順調であれば、その後は2週間に1度から1ヵ月に1度ほどの頻度で通院する。目の状態が安定するまで半年から1年ほどかかるため、定期的な経過観察が必要だという。

ドクターからのメッセージ

北川 周太院長

当院では、硝子体手術のほかに白内障や緑内障の手術にも対応しています。手術はあくまでも目の健康を保つために行うサポートの一つ。手術が必要になる前に、気になる症状や困ったことがあれば気軽に相談していただきたい。それが私の願いです。相談しやすい環境と日帰り手術が可能な設備を整え、患者さんの不安解消や負担軽減につなげています。日帰り手術の利点は、日常生活に早く復帰が見込めることです。介護や家族などの家庭の事情で、入院による手術が困難な方も少なくありません。入院手術を希望される方には、対応可能な医療機関を紹介します。患者さんの負担軽減、不安解消を意識した診療を心がけていますので、安心してご相談ください。

北川 周太院長 北川眼科
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