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大山 バク 副院長の独自取材記事

おおやま内科

(一宮市/尾張一宮駅)

最終更新日:2025/07/14

大山バク副院長 おおやま内科 main

60年にわたり一宮市大赤見で地域の健康を支えてきた「大山医院」は、2025年5月に「おおやま内科」としてリニューアル。これまで以上に医療機器が充実。新設のカウンセリング室は広々とした個室で、患者への説明や発熱の外来など多目的に使用するという。「子どもに親しみを持ってほしい」と考案された医院の新しいロゴには、動物のバクのイラストが描かれている。改装の中心を担ったのは、3代目となる大山バク副院長。呼吸器疾患とアレルギー疾患を中心に、一般内科、内視鏡検査など幅広く経験を積み、現在は大山泉院長とともに診療にあたっている。「これまでの医院をアップデートし、より高いレベルで診察できる体制を整えました」と話す大山副院長に、リニューアルの内容やこれまでの経験、診療への思いなどについて聞いた。

(取材日2025年6月9日)

大幅リニューアルで、医療機器を充実・診療体制を強化

歴史ある医院をリニューアルされたそうですね。

大山バク副院長 おおやま内科1

祖父が1965年に開業した大山医院を大幅に改装し、2025年5月に「おおやま内科」としてリニューアル開業しました。構想を考えたのは私です。重視したのは、患者さんに過不足なく医療を提供すること。私が専門とする呼吸器とアレルギーの疾患だけではなく、風邪や腹痛、生活習慣病、高血圧、糖尿病など、地域のかかりつけ医として幅広く診療できる体制を整えました。医療機器の充実だけではなく、電子カルテの導入や診療時間の見直しも図り、スムーズな診療やスタッフの働きやすさも考慮しました。これまで遅い時間帯に受診する患者さんはそれほど多くなかったので、子育て中のスタッフが働きやすいよう、午後の診療時間を午後4時から午後6時30分までに繰り上げ、リニューアルを機に変更しました。

診療内容を教えてください。

風邪や生活習慣病などの一般的内科、呼吸器内科、アレルギー科、消化器内科など幅広い診療に対応しています。父は消化器外科、私は呼吸器疾患とアレルギー疾患を専門にしていますが、幅広く診療するのが地域のかかりつけ医の役割です。診療内容を狭めず、患者さんからの相談には何でもお応えするように努めています。私の専門である呼吸器内科では、風邪やアレルギーによる咳、慢性咳嗽、COPD、小児喘息、睡眠時無呼吸症候群などの診療を行います。長引く咳にお困りの方もご相談ください。リニューアルを機に呼吸器の検査機器を充実させましたので、必要に応じて検査し、喘息が隠れていないかなど適切に診断し治療します。また舌下免疫療法などの花粉症治療やアレルギー治療も行っています。

どのような医療機器を備えていますか? 

大山バク副院長 おおやま内科2

CT検査機や超音波検査機、エックス線検査機などの画像診断機器をはじめ、胃内視鏡検査機、院内採血機、喘息かどうかを判断できる呼吸機能測定装置、呼気に含まれる一酸化窒素の濃度を測定する呼気NO検査機、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査機器などをそろえています。CTは胸部エックス線では発見が難しい病変の発見に役立ちます。また、エックス線は咳や胸痛の原因特定、超音波検査機は心肺機能の評価などに有用です。肺の機能に関する検査は健康診断の項目にありませんので、当院で検査を受けて病気の早期発見につなげていただければ幸いです。勤務医時代、内視鏡検査の経験も積みましたので、学んだ技術を生かせると思います。さまざまな検査機器を取りそろえていますので、適切な診断・治療につなげたいと考えています。

患者が納得できるまで、とことん説明し寄り添う

先生は、これまでどのような経験を積まれてきたのか、ご経歴を教えてください。

大山バク副院長 おおやま内科3

岩手医科大学を卒業後、父の母校である神奈川県の聖マリアンナ医科大学病院の呼吸器内科で10年間研鑽を積みました。一宮市に帰ってきてからは、総合大雄会病院の呼吸器内科に2年間勤務し、2025年5月から当院で診療にあたっています。呼吸器疾患とアレルギー疾患を専門にしていますが、大学病院や総合大雄会病院では、夜間の救急科外来で、内科全般の診療についても経験を積みました。新型コロナウイルス感染症が拡大する前の大型客船の頃より、客船内で働く外国人スタッフの診療にもあたりました。その後感染が拡大し大混乱の中、周辺の医療機関と連携しながら対応したことを今でも鮮明に覚えています。今となっては、医師として大きく成長できた経験でしたね。

今後、力を入れていきたい治療はありますか? 

アレルギー体質の改善につながる舌下免疫療法です。アレルギーの原因物質を含んだ錠剤を舌の下に乗せて体内に吸収させることで、徐々にアレルギー反応を弱めていくことが目的です。舌下免疫療法は花粉症の治療として知られていますが、前述の意味でアレルギー体質の改善をめざすものなので、ぜひお子さんにも舌下免疫療法を受けていただきたいです。5歳から治療が可能です。舌下免疫療法を開始する際には、治療のスケジュールを立て、治療開始日を設定します。子どもの頃に発症したアレルギーは、成長とともに改善していくこともありますが、成人するまで長引くと重症化することも少なくありません。幼少期にアレルギーの抑制や症状の改善に取り組んでいただきたいです。

先生の診療スタンスを教えてください。

大山バク副院長 おおやま内科4

「納得のいく検査・治療を受けていただくこと」を大切にしています。例えば、血圧の薬を服用している患者さんは、理由もわからず処方された薬を飲み続けていることがあります。自己判断で服用をやめてしまう方もいます。なぜ薬を飲む必要があるのかを説明し、納得して治療に取り組んでいただけるように努めています。このスタンスは勤務医時代から変わりません。大学病院などでは、がん治療を受ける患者さんに抗がん剤や治療方針などについて説明することも多く、しっかりと時間をかけて、極力わかりやすく説明するように心がけていました。医療では、患者さん自身に納得した選択をしていただくことが重要と考えていますので、説明をしっかりと行うことを旨としています。

適切に診断し、必要に応じて医療機関に橋渡しする

初代院長や2代目院長から学んだことや受け継いでいきたいことはありますか? 

大山バク副院長 おおやま内科5

初代院長の祖父はとても格好良かったです。80歳くらいまで小児科医師として診療を続け、最後は「患者さんに還元できなくなった」との理由で引退しました。頭が良くておしゃれ、勉強熱心な姿を覚えています。父は優しく患者さんと仲が良く、患者さんから話しかけられていることが多いですね。患者さんと近い距離でコミュニケーションを取ることで、得られる情報が増えると思いますし、かかりつけ医ならではだと感じています。私の幼い頃を知る患者さんも多く、「こんなに大きくなって」と声をかけられることもあります。これからも患者さんとの関係を築きながら診療したいと考えています。院内では、処置室の窓から見える庭はリニューアル前と変わらず残しています。昔から通ってくれている患者さんに、昔と変わらない部分も感じてもらえると思います。

専門の医療機関への橋渡しも重要視されているとか。

適切な医療機関に患者さんを送ることは、開業医の仕事だと考えています。ここで対応できることは検査から治療まで対応し、必要に応じて専門の医療機関に橋渡しする。トリアージのように患者さんの状態を判断し、適切な医療を提供できるように振り分けるのが、かかりつけ医の役割です。当院は検査機器をそろえていますので、しっかり診断して専門医療機関に橋渡しできると考えます。当院で対応可能な患者さんの幅を増やし、できる限りのことをするために医院も新しくしました。2025年は試験的に他の医院と夏季休業の時期をずらし、患者さんが行き場に困らないようにする予定です。

医院の新たなスタートを機に、地域の皆さまへメッセージをお願いします。

大山バク副院長 おおやま内科6

風邪や腹痛、長引く咳やアレルギーの診療から、介護や健康診断の結果に関する相談まで、お困りのことがあればお気軽にご相談ください。「最近体力が落ちました」や、「親の介護が大変」など何でも大丈夫です。患者さんやご家族にどんなアプローチをすれば良いのかを考え、医療だけではなく介護や行政などの専門機関と患者さんをつなぐ役割も担っていきます。それも開業医の仕事ですから。地域のかかりつけ医としてさまざまなことをサポートしたいと考えていますので、気軽にお越しください。

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