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働き盛りに多い生活習慣病
高血圧は循環器内科に早めの受診を

しきファミリークリニック

(岡崎市/岡崎駅)

最終更新日:2025/01/08

しきファミリークリニック 働き盛りに多い生活習慣病 高血圧は循環器内科に早めの受診を しきファミリークリニック 働き盛りに多い生活習慣病 高血圧は循環器内科に早めの受診を
  • 保険診療

健康診断で生活習慣病を指摘されても、多くの人は自覚症状がないため、軽く考えて放置してしまう。しかし、場合によっては重篤な疾患につながることもある。特に、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、脳卒中など血管性の病気は要注意である。なお、生活習慣病の発見に有用な健診は、医師と一般の人では捉え方が異なる。一般の人は、各項目の異常の有無だけを見て、正常の範囲内だから心配ないと考えるが、医療従事者は経過を重視し、総合的に判断しているという。健診を有効に活用するためにも、その後の医療機関の受診はとても大切である。そこで、不整脈を専門とする「しきファミリークリニック」の志貴祐一郎院長に、受診のタイミング、全身を診ることのできる循環器内科と生活習慣病の関係などを聞いた。

(取材日2024年12月11日)

健診の結果を軽視せず、まずは医師に相談を。放置すると重篤な血管性の疾患につながる可能性も

Q生活習慣病は自覚症状がないことも多いそうですね。
A
しきファミリークリニック 日本循環器学会循環器専門医の志貴祐一郎院長

▲日本循環器学会循環器専門医の志貴祐一郎院長

高血圧や脂質異常、糖尿病などは自覚症状がないことが多いため、ほとんどの人は健康診断で指摘されて初めて気づきます。不整脈も、健診の心電図検査で指摘されることが多いですね。さらに健診で指摘されたとしても、症状や変化がないため、軽く考え放置してしまいやすい。そして、いつの間にか重症化するパターンが非常に多いんです。実は、医療従事者と一般の方で、健診の意味合いが異なります。一般の方は、その時の異常の有りなしだけを見て、正常の範囲内なら良いと考えますが、医療従事者は経過を重視します。正常の範囲内だとしても2年前と比較してどうなのかを見ているんです。健診を有効に活用し、生活習慣病を予防してほしいですね。

Q生活習慣病を放置すると、どのようなリスクがありますか?
A
しきファミリークリニック 放置せず早期に治療することが大切

▲放置せず早期に治療することが大切

生活習慣病自体が命に関わることは少ないのですが、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、脳卒中など血管性の病気へと進行しやすい点には注意する必要があります。現在は症状がないからと放置しがちですが、それによって命に直結する病気につながることがあるんです。一方、早めに気づくことができれば、投薬治療までせずに改善をめざすことも可能です。成人病を放置する方は、薬を飲むのを嫌がることが多いんです。だからこそ早めに受診していただければ、生活習慣の改善のみで予防可能な状況をめざせるわけです。「何も症状がないんですけど」と患者さんに言われることがよくあります。そんな時は「何かあった時は手遅れなんですよ」と説明しています。

Qどのタイミングで受診すれば良いのでしょうか?
A
しきファミリークリニック 自己判断せず、かかりつけ医に相談を

▲自己判断せず、かかりつけ医に相談を

絶対に受診すべきなのは、健診で「要治療」や「要精査」になった時です。「要観察」は「観察だから大丈夫」と思わないでほしいですね。放置して良いという意味ではなく、気をつけながら様子を見ていくという意味ですから。例えば、去年は大丈夫だったけれど、今年は引っかかってしまったという人であれば、一度相談に来てほしいと思います。健診は個々の項目で判定されますが、医師は各項目を単独でチェックするのではなく総合的に判断するため、医療機関の受診がお勧めなんです。安心にもつながりますので、ご自分で判断せず、かかりつけ医にご相談ください。何の問題もない人には、成人病にならないためのアドバイスをしています。

Q高血圧などの生活習慣病は、どのように治療しますか?
A
しきファミリークリニック 専門の医療機関と連携し、検査・診察を行うことも

▲専門の医療機関と連携し、検査・診察を行うことも

来院して即治療が必要というケースはあまりありません。脂質異常症もよほど数値が悪くないと症状に表れないので、まずは生活指導をし、2、3ヵ月たって数値がどう変化するかを見ます。生活習慣の改善で数値が良くなりそうならそのまま継続していただき、そうでなければ薬を処方します。生活習慣病ではなく、思いがけない病気が原因の場合もあるため、年齢や基礎疾患を考慮して、エコー、24時間心電図、高度な性能のエックス線などの検査で、原因や治療が必要な状態かを判断します。不整脈の場合は、症状が出ている時しか診断がつきませんが、私は不整脈を専門としていますので、必要に応じて専門の医療機関と連携した検査・診察を行います。

Q循環器内科が専門の医師に診てもらうメリットを教えてください。
A
しきファミリークリニック 気軽に相談してほしいと話す

▲気軽に相談してほしいと話す

循環器に限らず、どの領域でも専門の医師でないとわからないことが多いんです。ただ、循環器内科の医師は心臓や血管だけでなく全身を診ることが多いので、他科に比べると「何でも屋」としての役割が強いですね。そのため、最初に相談する窓口として有用です。患者さんの話だけで原因がわかることも、検査をして判明することもあります。肩凝りだと思って整形外科を受診された方が、検査をしてみたら心筋梗塞だったこともあるので、「こんな症状で、循環器内科にかかっていいのだろうか」などと考えずに受診してください。専門分野の経験値の高い医師は幅広いアドバイスができるため、最短で適切な医療機関にたどり着くことにつながるのです。

ドクターからのメッセージ

志貴 祐一郎院長

生活習慣病に関しては健診の結果を自己判断せず、医療機関を受診してほしいですね。治療よりも予防のほうが簡単ですから、薬を飲まなくても済むように、まずは一度ご相談ください。循環器内科というと、ピンとこないかもしれませんが、実は全身を診ています。心臓や血管と関係がないと思われる不調でも、循環器疾患だったということもあるのです。特に当院は「何でも相談できる」をモットーにしていますので、気軽にお話しいただきたいですね。また、私は不整脈を専門としていますので、胸の辺りに普段と少しでも違うものを感じたら、安心感を得るためにも、ぜひご来院ください。

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