「あらたまこころのクリニック」は、新瑞橋交差点から徒歩2分の場所にある。環状線の1本裏通りに面して立つ洋風一軒家のような建物だ。学び舎をイメージして建てられたこの建物は、上階には緑に彩られたパーゴラやベランダ植物があり、学校や図書館をほうふつとさせる。「治療する場所というより学ぶ場所と思っていただけたらいいですね」と話すのは、院長の加藤正先生。開業してからの29年間で数多くの患者を診てきたり、認知行動療法の指導に従事した経歴も持つ経験豊富な医師だ。クリニックの診療だけでなく、さまざまな研究機関と協力し、抗うつ薬や認知行動療法についての論文も発表している。最新の医学を一般診療にも生かしたいという熱い想いを抱く加藤院長に、診療理念や治療内容について聞いた。

（取材日2020年7月16日）