病気の早期発見や予防のために
年に1度の健康診断・がん検診を
小川医院
(京都市上京区/今出川駅)
最終更新日:2025/11/06
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健康診断やがん検診を前回受けたのは、いつだっただろう。普段から通院しているから、体の管理はできているだろう。そんな考え方をやめ、「定期的な健康診断で自分の体の立ち位置を知ってほしい」と話すのは、「小川医院」の小川智也副院長だ。同院では、年に1度の健康診断を勧めるだけでなく、苦痛を軽減した検査をするための先進機器の導入や丁寧な説明に尽力。副院長の専門である胆管・膵臓の病気についてサインを見逃さず早期発見につなげることも強みだ。
(取材日2025年10月3日)
目次
こまめに通院していれば「大丈夫」ではない。普段気にしていない領域こそ、定期的な健康診断で検査・確認を
- Q定期的な健康診断は、なぜ必要なのでしょうか?
-
A
▲定期的な通院をしていても、「健康診断」を受けることが重要
健康診断の目的は、現在の健康状態を確認し、病気の予防や早期発見につなげること。病気の中には自覚症状に乏しいものも少なくありません。例えば高血圧症や糖尿病では、長期間気づかずに放置することで動脈硬化が進み脳卒中や心筋梗塞などのリスクとなることがあります。定期的に自分の健康状態をチェックすることが必要です。また、高血圧症などの持病があり通院している方は、普段から検査や服薬をしているはずです。このため「病院に通っているから、自分は大丈夫」と思いがち。しかし、実際は持病に関連する検査のみで、体全体の評価はできていない場合があります。定期的に受診しているから安心なわけではないと知っていただきたいですね。
- Q健康診断ではどんな病気が見つかるのですか?
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A
▲健康診断結果をその日のうちに出せるように工夫している
例えば糖尿病で通院していて普段あまり血圧は測っていない方が、健診で高血圧だとわかることはよくあります。動脈硬化や、ゆくゆくは脳卒中などにもつながるので、未然に防ぐという意味でも大切です。また、がん検診を受けた場合には、便潜血から大腸がんの疑いを見つけたり、エックス線検査で気になる影が見られたりといった例も。また胃内視鏡検査でピロリ菌感染の有無や胃がんのなりやすさを確認したり、大腸内視鏡検査では早期発見に加えポリープを切除したりすることも可能です。普段気にしていない、検査や計測をほとんどしていない領域ほど、健康診断でカバーしておくべきだと考えます。
- Q先生は胆管・膵臓を専門とされていますね。
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A
▲見つけにくい膵臓がんだからこそ、健康診断での早期発見が重要
膵臓がんは気づいたときには7割ほどが手遅れだといわれる一方で、早期発見で根治をめざせる病気でもあります。糖尿病が胆管・膵臓の病気のリスクを上げることを伝えたり、あまり認知されていない胆管・膵臓の病気にアプローチしたりできることは、当院の強みだと思います。早期発見と事前のリスク評価をしておくために、やはり定期的な健康診断やがん検診は重要です。
- Q検査の受けやすさや病気予防のための取り組みはありますか?
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A
▲安心できる検査のため、検査機器も充実させた
私が副院長に就任するタイミングで、エコー検査と内視鏡検査の機器を新しくしました。いわゆる生活習慣病の一つである脂肪肝はよく見つかる病気で、放置していると肝硬変などのリスクになります。具体的にどれくらいのレベルの脂肪肝かを数値化できるエコー検査を導入し、治療方法の検討や経過観察に役立っています。内視鏡は以前からありましたが、なるべく楽に受けられるよう、細いカメラのものに切り替えました。人生で一度受ければいい検査ではないので、嫌な思いをせず受けてもらえるよう検査中も配慮しています。
- Q病気予防のために普段から気をつけるべきことを教えてください。
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A
▲忙しい人のために胃カメラ・大腸カメラを同日に対応可能
「運動してください」と伝えてもなかなか実践できない方が多いのですが、1日30分ほどの散歩など運動習慣をつけてほしいですね。あとは食事ですね。例えば、一人暮らしの方で「作るのが面倒でパンばかり食べている」という方がいれば、バランスの良い食事の大切さを伝えるようにもしています。繰り返しになりますが、定期的に健康診断やがん検診を受けることが病気の予防や早期発見には重要。40歳を超えたら年に1回を目安に受診するようにしてください。

