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前立腺肥大症は日帰り手術の選択肢も
WAVE治療のメリットとは

かとう泌尿器科・内科クリニック

(岐阜市/岐阜駅)

最終更新日:2025/04/07

かとう泌尿器科・内科クリニック 前立腺肥大症は日帰り手術の選択肢も WAVE治療のメリットとは かとう泌尿器科・内科クリニック 前立腺肥大症は日帰り手術の選択肢も WAVE治療のメリットとは
  • 保険診療

困っていても、なかなか人に相談しにくいおしっこの悩み。加齢によって前立腺の機能が衰え、尿が出にくくなる「前立腺肥大症」もその一つだろう。60歳以降の男性の半分以上に症状が見られるという。一方で、「年のせいだと諦めている方もいるかもしれません」と話すのは、「かとう泌尿器科・内科クリニック」の加藤隆院長だ。基幹病院で先進的な手術に従事してきた経験を生かし、前立腺肥大症の患者に多様な治療を提供している。特に、体への負担が少ない日帰り手術、「WAVE(ウェーブ)治療」(経尿道的水蒸気治療)を行えることは同院の大きな強みだ。前立腺がんなど、他の病気が隠れていないかを調べるためにも、「悩んでいる方は一度受診してもらえたら」と優しい笑顔で語る加藤院長に、前立腺肥大症やWAVE治療の特徴について話を聞いた。

(取材日2025年3月12日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q前立腺肥大症はどんな病気で、何歳ごろの発症が多いですか?
A

そもそも前立腺は男性だけにある臓器です。この前立腺が加齢によって肥大する、つまり大きくなってしまうのが前立腺肥大症です。肥大した前立腺が尿道を圧迫することで、頻尿になったり、おしっこの勢いである尿勢が低下したりします。場合によっては、尿閉といって尿がほとんど出なくなることもありますね。加齢とともに患者さんが増え、60歳以上の男性の2人に1人は前立腺が肥大するといわれています。中高年男性のQOL低下に直結する病気にもかかわらず、大半の方は「年だし仕方がない」として泌尿器科を受診せずにいるのが現状です。実際には、医療機関にかかる人の数以上にたくさんの方が悩んでいる可能性がある病気だと思っています。

Q前立腺肥大症の治療にはどんな選択肢がありますか?
A

まずはお薬による治療が、最初の選択肢です。それでも、思ったほどの結果が見込めないような場合には外科的手術を検討します。これまでは、電気メスで前立腺を切除する方法が標準治療でしたが、近年はレーザー手術や吊り上げ術など、手術の選択肢が増えてきています。その中でも当院が力を入れているのがWAVE治療です。レーザー手術は入院が必要になることが多いですが、WAVE治療は基本的に日帰りで済むのが大きな特徴です。保険適用ですし、いろいろなメリットのある治療ですね。前立腺の形や大きさによっては違う方法のほうが良い場合もありますので、状態をよく見極めた上でご提案するようにしています。

QWAVE治療の特徴やメリットについて教えてください。
A

肥大した前立腺を、徐々に萎縮させるために行うのがWAVE治療です。手術では前立腺に針を刺して高温の水蒸気を注入します。他の手術より出血量が少なく、時間も約10分と短いので、体への負担軽減が期待できる低侵襲な治療といえます。術中に痛みを感じないよう麻酔や鎮静剤も用います。高齢の患者さんが多いので、入院せずに済むメリットは大きいでしょう。一方で、WAVE治療は術後すぐの変化を見込めるわけではありません。1ヵ月から2ヵ月程度は経過を診ていくことを事前に説明します。また出血量は少ないものの、血液をさらさらにするための薬を飲んでいる方は一度服用を止めてもらったり、別の方法を検討したりすることもあります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診や検査により、前立腺肥大症かを調べる
かとう泌尿器科・内科クリニック 問診や検査により、前立腺肥大症かを調べる

問診では、IPSS(国際前立腺症状スコア)に沿って症状の程度を確認される。加えて、超音波検査をはじめ、尿の勢いを調べる尿波形検査や尿検査、血液検査などの検査を行う。場合によっては、尿道の狭さを診るための膀胱鏡検査も。前立腺がん、急性前立腺炎、慢性前立腺炎といった似た症状の病気ではないかどうかも調べていく。前立腺肥大症であれば、薬による治療が第一選択肢だが、患者の状態・要望により手術の提案がある。

2治療について説明される
かとう泌尿器科・内科クリニック 治療について説明される

外科的治療の方法がいくつかある中で、WAVE治療への適応があり、患者本人も希望する場合は、診断当日に改めて具体的な説明がある。WAVE治療は低侵襲手術であるものの、術後1週間程度は尿道に管を入れることや、術後すぐの変化が見込めるわけではないといった注意点も伝えられる。「再手術の可能性などについてもしっかりご説明します。短時間で終わる低侵襲手術としては、満足度の高い治療だと考えています」と院長。

3WAVE治療を日帰りで受ける
かとう泌尿器科・内科クリニック WAVE治療を日帰りで受ける

当日は手術室に入り、点滴を受けてから仙骨麻酔と尿道麻酔が行われる。手術では、先端に針を備えた膀胱鏡を尿道から挿入。その針を前立腺に刺し、前立腺の委縮を図る目的で高温の水蒸気を約9秒間注入する。その後、管を膀胱に入れて手術終了。同院では痛みに配慮して鎮静剤も用いるため、院長は「眠っているうちに終わると思います」と話す。手術自体は約10分、術後の休憩を含めてもクリニックの滞在時間は2~3時間で済む。

4経過観察のため手術の翌日に受診
かとう泌尿器科・内科クリニック 経過観察のため手術の翌日に受診

術後、問題がないかを確認してもらうため、翌日に一度受診する。手術では、前立腺への処置が終わった後、尿を外に出す目的でバルーンカテーテルと呼ばれる管が尿道に入れられている。この管の管理がしっかりされているかや、血尿などのトラブルが起きていないかを医師が診る。術後1週間はお酒や激しい運動を控える程度で、入浴も可能だ。仕事など日常生活への支障は少ないだろう。患者によっては術後1週間後の受診で済む場合も。

5間隔を空けて通院し、術後の経過を確認してもらう
かとう泌尿器科・内科クリニック 間隔を空けて通院し、術後の経過を確認してもらう

手術から約1週間後に受診し、尿道に入っている管を抜いてもらう。先述したとおり、WAVE治療は肥大した前立腺が徐々に萎縮することをめざして行われる。患者は術後翌日の後も、1週間後、2週間後、4週間後、8週間後といった間隔で受診し、チェックを受ける。尿の出方など医師が経過を診ていく。一人ひとり状況は異なるものの、「治療後1ヵ月程度が一つの目安となります」と院長。

ドクターからのメッセージ

加藤 隆院長

当院では、薬物治療から外科的手術まで幅広い治療法をご提案しています。当院で対応が難しい手術については、施設の整った病院をご紹介して、執刀は私が担うことも可能です。前立腺肥大症は、加齢とともに症状が悪化しやすい病気です。相談しづらいと感じている方にこそ、WAVE治療のような低侵襲の方法があることを知っていただきたいですね。認知症でせん妄があるような方も日帰り手術なら受けやすいでしょう。術後1週間装着する管についても、付き添いのご家族も含めて、実物をお見せして丁寧に説明しますのでご安心ください。多様な選択肢から治療を選べますので、前立腺肥大症に悩んでいる方はぜひ一度受診していただけたらと思います。

加藤 隆院長 かとう泌尿器科・内科クリニック
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