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本間 悠介 院長の独自取材記事

桶谷耳鼻科クリニック

(新潟市中央区/白山駅)

最終更新日:2021/10/12

本間悠介院長 桶谷耳鼻科クリニック main

新潟県中央区にある「桶谷耳鼻科クリニック」。1951年に開業し、長く地域に根差してきた同院を3代目として継承したのが、院長である本間悠介先生だ。本間院長が就任したタイミングで名称を「耳鼻咽喉科桶谷医院」から現在のクリニック名に変更し、院内外ともにリニューアルを実施。感染症対策のために隔離室を設置したり、駐車場にはロードヒーティングを設けるなど、患者の安心・安全を重視した設計を取り入れた。多くの大規模病院で研鑽を積んだ本間院長は、従来の診療スタイルを維持しつつ、さらに高度な医療の提供をめざしている。そんな本間院長に、一新したクリニックについてや、今後の意気込みなどを語ってもらった。

(取材日2020年11月11日)

祖父、母から続く耳鼻咽喉科を3代目として継承

クリニックについてお聞かせいただけますか。

本間悠介院長 桶谷耳鼻科クリニック1

当院は私の祖父が、1951年に「耳鼻咽喉科桶谷医院」として開業しました。その後母がこのクリニックを継ぎ、私は3代目になります。継承するにあたり、「桶谷耳鼻科クリニック」に名称を改め、院内外ともにリニューアルしました。実は改装の設計を検討していた時に、新型コロナウイルスが日本でも蔓延しはじめたんです。当院にはインフルエンザなどの感染症の方も多くいらっしゃるので、患者さんには安心して受診していただきたいと常に考えていました。そのためリニューアル後の院内には、隔離室が設けてあります。現在は隔離室への動線もリフォームしていて、院内を移動する際、他の方と接触しないような造りにしようとしています。またこの地域は寒いので、駐車場とクリニックの入り口に続くスロープには、ロードヒーテイングを施しました。祖父の代から通われている患者さんにも「きれいになりましたね」と言っていただけて、うれしいですね。

どのような患者さんが多いのでしょうか。

この地域は高齢の方が多いですが、お子さんからお年寄りまで、幅広く診療しています。主訴は咳や喉の痛みなどが多いですね。新型コロナウイルスの影響で、外で咳をすると周囲の目が気になるから、早めに治療したい、とおっしゃる方が増えてきました。風邪やインフルエンザなどで受診をされる方も多いですね。また長くこの土地に根差したクリニックであるため、「指を切ってしまった」「転んでしまった」というような、耳鼻咽喉科以外の内容で受診される方もいらっしゃいます。町のかかりつけ医のような役割も担っているため、さまざまな症状を受けつけていますよ。

診療の際に心がけていることはありますか。

本間悠介院長 桶谷耳鼻科クリニック2

できるだけ患者さんが話しやすい環境をつくることですね。診療の際も、萎縮せずに話せるような雰囲気づくりを心がけています。実は子どもの頃に「昔ながらのお医者さん」という感じの祖父が、寡黙に真面目に診療している姿を見ていて、耳鼻咽喉科はちょっと怖いな、と思っていました(笑)。特に意識したことはありませんが、私のことを話しやすいと思ってくださる方もいらして、これまで患者さんやスタッフにも、「先生だから言えるんだよね」と言ってもらえたこともあり、とてもうれしく思っています。医療を提供するにあたり、その個性を生かすことで、患者さんの負担が少しでも減るような診療ができたらと思っています。

時代や社会事情を考慮した医療を提供し、地域に貢献を

先生はなぜ、耳鼻咽喉科の医師をめざされたのでしょうか。

本間悠介院長 桶谷耳鼻科クリニック3

やはり祖父や母、そして同じく耳鼻咽喉科の医師である伯父や伯母の影響が大きかったように思います。物心ついた頃から、周りの大人が医師として、患者さんの病気を治療するために尽力している姿をずっと見てきましたので、医師の仕事はすごいことなんだな、と子どもながらに思っていました。いざ大学を卒業し研修が始まる際には、幅広く診療をしたいという思いがありました。そのため興味を持ったのは耳鼻咽喉科ともう一つ、外傷やがんの治療なども行う形成外科だったんです。しかし耳鼻咽喉科の診療分野もとても幅広く、首から上の部分のうち、脳、脊髄、頸椎、目を除くすべての部分の診療を行います。医学生として勉強をしたり、研修医を務めていくうちに、家族を通して見ていた耳鼻咽喉科という分野が奥が深いものだと改めて肌で感じ、耳鼻咽喉科の医師として患者さんの役に立ちたいと思うようになりました。

これまでのご経歴をお聞かせいただけますか。

2004年に近畿大学の医学部を卒業した後、2年間旭川厚生病院で卒後臨床研修を行いました。その後は新潟大学医学部耳鼻咽喉科学講座に入局し、新潟大学医歯学総合病院、佐渡総合病院、長岡赤十字病院など、さまざまな病院で勤務していたんです。そして2017年から2019年まで、再び佐渡総合病院に勤めたのですが、この時、患者さんが以前勤めていた時よりもだいぶ減ってしまっていました。それまでは病院に足を運ぶ元気のあった方たちが、高齢となり、今では病院に来ることができなくなってしまったんですね。そんな状況を目の当たりにして、外来や入院、手術の診療スタイルも、患者さんの年齢や状況によって変化させなければならないと感じるようになりました。改めて地域医療に貢献する重要性を実感し、祖父の代から続いているこのクリニックを継承していこうと思ったのです。

さまざまな病院に勤務されていましたが、特に影響を受けた考えや言葉などはありますか。

本間悠介院長 桶谷耳鼻科クリニック4

研修医の頃に、研修先の耳鼻咽喉科部長の先生に「社会の医療事情を踏まえて診療をするように」と言われたんです。病気に対する考え方なども、その先生から受けた影響が強かったですね。現在は新型コロナウイルスが蔓延していますが、「味がわからない」「咳が止まらない」といった症状は、耳鼻咽喉科への受診のきっかけとなります。私たち耳鼻咽喉科は肺炎の専門家ではありませんが、最初の窓口となる可能性が高いです。そのため隔離室の設置や院内のリニューアルを行うことで、今後も社会的に不安材料となる、感染症対策をしっかりと行っていきたいという思いがありました。患者さんが安心して受診できる環境をつくることで、このクリニックを訪れるメリットにもつながると良いですね。

「ここに来て良かった」と思えるクリニックでありたい

先生の得意とする診療はなんでしょうか。

本間悠介院長 桶谷耳鼻科クリニック5

大学在籍時には、内耳や幼児の難聴を専門にしている先輩たちのもとで勉強していました。ですので子どもの難聴や突発性難聴、老人性難聴などの感音難聴が得意分野です。この新潟県中央区の古町という場所は、かつては活気のある街でしたが、現在では高齢化が進み、お子さんが少ないエリアになっています。しかし子どもにとって、聞こえはすごく重要なもの。コミュニケーションを取る際や、言葉を覚える手段として、音や声を聞くことはとても大事なツールです。そのため今後は、お子さんの診療もさらに積極的に行いたいと思っていて、今では遠方からお子さんの受診に来てくださる方も増えています。当院にはキッズスペースもありますので、気軽に受診していただけたらうれしいですね。

お忙しい日々だとは思いますが、どのようにリフレッシュされているのでしょうか。

子どもが2人いるので、子どもたちと過ごすことが趣味ですね。一緒にクワガタの面倒を見たり魚釣りをすることもあります。以前住んでいた佐渡は魚釣りがさかんで、カブトムシやクワガタもたくさんいるような、自然が豊かな土地だったので、そういった遊びが好きなようです。健康のために週1回、水泳をするようにもしていますが、これはなかなか時間が取れず、苦戦しているところです(笑)。

最後に読者の方にメッセージをお願いします。

本間悠介院長 桶谷耳鼻科クリニック6

当院では子どもから働き世代・子育て世代、そして高齢者の患者さんまで、幅広く診療を行っています。地域に貢献できるクリニックでありたいと常に考えていますので、何か困ったことがあれば、たとえそれが直接耳・喉・鼻に関わることでなくても、相談していただけたらと思います。耳鼻咽喉科が怖い、というお子さんや親御さんもいらっしゃるかと思いますが、できるだけ恐怖心を抱かせないような診療を行っていますので、ご安心ください。また内視鏡や聴力、レントゲンなどの検査データを、過去のものも含めて一元化できる「ファイリングシステム」を取り入れたことで、検査結果をすぐに知ることができ、実際の画像を見ながらわかりやすく丁寧に説明するように心がけています。「このクリニックに来て良かった」と思ってもらえるようなクリニックづくりをめざしていますので、ぜひ気兼ねなく受診していただけたらと思います。

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