命に関わる重大なリスクともなる
生活習慣病とその治療について
永田外科
(高座郡寒川町/倉見駅)
最終更新日:2025/04/07


- 保険診療
「健康診断で数値の異常を指摘されたが忙しくて病院へは行っていない」「血圧が高めだが、以前からであり、特に症状もないので治療は不要」など、高血圧症などの生活習慣病リスクを抱えながら受診を避けている人もいるのではないだろうか。「生活習慣病を放置してしまうと、脳梗塞や心筋梗塞などの深刻な病気につながることも。早期に適切な対応を取ることが重要です」と話すのは、寒川町倉見で「永田外科」を運営する永田真一院長。高齢者はもちろん、働き盛りといった比較的若い世代でも、生活習慣病のリスクは見逃せないと警鐘を鳴らす。そんな永田院長に、高血圧症、脂質異常症、糖尿病を中心とする生活習慣病の概要と、予約不要で受診でき、即日検査も可能な同院の診療について、詳しく話を聞いた。
(取材日2025年3月7日)
目次
40代以上で肥満の人は特に要注意。年に1度の特定健診で命と健康を守って
- Q高血圧症とはどのような病気なのでしょうか?
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A
▲一人ひとりに合わせた丁寧な説明を心がける永田院長
診察室での繰り返しの測定により、140/90mmHg以上であれば、高血圧症と診断されます。病院では緊張により血圧が高く出る人も多いため、自宅での測定であれば135/85mmHgが目安です。一部、頭重感や肩凝りなどの症状を訴える方もいますが、高血圧症患者の多くは自覚症状がなく、健康診断で数値が高いのに気づいたという方が大半です。血圧が高い状態を放置すると血管の内皮細胞が圧力により厚く、硬くなってしまいます。これが動脈硬化です。動脈硬化は脳出血や脳梗塞、大動脈瘤、心筋梗塞などの原因となり、中にはこうした合併症が起きて初めて高血圧症であることに気づく方もいます。
- Q脂質異常症とはどのような病気なのでしょうか?
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A
▲呼吸器外科と呼吸器内視鏡を専門と、幅広い疾患に対応
脂質異常症は、以前は高脂血症と呼ばれていたもので、血中のコレステロール値や中性脂肪値が高まる病気です。コレステロールには悪玉コレステロール(LDL)と善玉コレステロール(HDL)があり、善玉コレステロールが少なすぎる場合もこれにあたります。家族性の原因から脂質異常症になることもありますが、食生活の乱れや運動不足、喫煙といった良くない生活習慣により引き起こされるケースも少なくありません。基本的に自覚できるような症状はなく、高血圧症と同じく、動脈硬化を引き起こすことから脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気につながります。脂質異常症の状態を放置することなく、早期の適切の対処が、命を守ることになるのです。
- Q糖尿病とはどのような病気なのでしょうか?
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A
▲疾患を早期発見早期治療につなげるためにも検査をすることが大切
糖尿病は、慢性的に血液中の糖濃度が高くなる病気です。1型と2型があり、1型は膵臓からインスリンがほぼ出なくなって血糖値が上がる状態。2型は食べすぎや運動不足で余分な脂肪が肝臓や筋肉に蓄積し、インスリンの働きが低下して血糖値が上がる状態です。高血糖を放置すると動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。細い血管がダメージを受け、三大合併症といわれる糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害になるリスクも。改善に向けては食事療法、運動療法で効果が十分でなければ、薬物療法に移行します。糖尿病の方は、診察室血圧130/80mmHg、家庭血圧125/75mmHgを目標にする必要があります。
- Qどのような人が生活習慣病に罹患しやすいのでしょうか?
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A
▲内視鏡検査も気軽に受診できる
世代としては40歳代以降、特に肥満のある方で罹患しやすい傾向があります。腹囲が男性で85センチ、女性で90センチ以上あり、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の基準に当てはまる人は、合併症のリスクが高いといわれています。定期的に健診を受けてご自身のリスクをしっかりと把握し、必要に応じて対策を取ることが大切です。治療や指導を受けての取り組みにより、どんな変化が見られるのか、また見られないのか、経時的に変化を追うことが大切です。せっかく健診を受けるのですから、結果を健康に反映させられるよう頑張りましょう。
- Qこちらで行う治療や生活改善のアドバイスについて知りたいです。
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A
▲アットホームな雰囲気の院内
血液検査の結果と基準を照らし、基本的にガイドラインに従って治療を進めますが、極端に数値が高くないなら、一度基準を超えてもすぐ薬物療法に移らず、1〜2ヵ月食生活などに気をつけつつ様子を見ることもあります。運動は有酸素運動がお勧め。1日40分程度歩くだけでも良い影響が望めるでしょう。また食事をいつも用意するご家族にも、糖尿病なら1日の摂取カロリーの目安、脂質異常症なら食べるべき物と避けるべき物など、具体的にお伝えする機会を持つこともあります。生活習慣病の治療では、数値改善がゴールではなく良い習慣の維持が大切ですので、放置するリスクをご理解いただき、生活背景に合う継続可能なアドバイスをお送りします。