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馬嶋 順子 院長の独自取材記事

馬嶋医院

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日:2019/08/28

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厚木市下荻野の閑静な住宅街の中に、お屋敷の風情を残した「馬嶋医院」がある。中に入ると、畳張りの待合室がぬくもりを感じさせ、スタッフや患者さんが作ったという馬嶋順子院長のマスコットが置かれており、なんとも微笑ましい。馬嶋院長は、小児科と内科の医師であるだけでなく、厚木市の教育委員や医師会会長なども務めている他、発達障害の親御さんが立ち上げた療育機関の相談役として参加するなど、地域医療や子育て環境の発展に貢献している。「未来を担う子ども達の心身の健やかな成長を願い、地域のつながりを大切にしていきたいです。」熱意あふれる馬嶋院長に、クリニックのことや厚木市の医療事情についてなど、さまざまな事柄について話を聞いた。(取材日2016年1月5日)

スタッフが一丸となり、患者に寄り添う医療を

とても歴史のあるクリニックだそうですね。

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明治維新の頃、主人の4代前がこの付近で開院しました。主人の祖父の代になり1931年に当地に建て替えて再スタートを切りました。義祖父は産婦人科医で難産があると人力車で往診に行っていたと聞いております。義父は内科医です。私が馬嶋家に嫁ぎ、1989年より当院で働き始め、小児科を中心に診療するようになり、5年後に院長になりました。

同院で大切にしていることはありますか?

日々研鑽に努め、適切な医療を行うこと、そして患者さんに寄り添った医療をしたいと考えています。月曜・水曜・金曜の午前中と16時から18時までを小児科と内科の外来診療時間に充て、13時半から15時半までは予防接種や乳児健診のみ受け付けています。予防接種をすることは、とても大事です。例えば、ヒブや肺炎球菌の予防接種が導入されてから、ヒブ菌や肺炎球菌による髄膜炎や重症髄膜炎は激減しました。これは、予防接種をきちんと受けられるお子さんが増えているからです。また、月曜・水曜・金曜には、子どもの心相談を行っており、学校の教室に入りづらいお子さんや発達に不安のあるお子さんなどのご相談を受けています。毎週木曜日の午前中は北里大学病院より内科の医師に来ていただいています。

院内に置かれている「まじまじ通信」とは、どのようなものですか?

当院で毎月発行している院内誌です。最近の医療についての情報や子育てに関する話、絵本の紹介など、その時に必要だろうと思う情報を、私や看護師たちが書いています。以前はお母さんたちの勉強会などを開催していたのですが、忙しくなり開催が難しくなってしまったので、情報発信をしていく手立てとして始めました。

スタッフはどのような方たちですか?

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私の考えをよく理解してくれて一緒に患者さんたちと向き合ってくれています。みんな熱心で、講演会や勉強会にも積極的に参加しています。木曜日の内科を担当している別當先生は若く真面目な方で、患者さんにもしっかりと向き合ってくれています。毎月第4水曜日に子どもの心相談のために来てくださっている松尾先生は、私の大学時代からの友人です。東京小児療育病院や横浜にある重症心身障害児施設などで勤務されている専門医で、とても頼りになる方です。また、看護師は5人います。私が診療をする前に患者さんから病状をお聞きし、診断後、お母さんたちにお子さんのどういう症状に気を付けたらいいかなど、自宅で看病をする際のポイントなどを看護師が伝えています。私を含め、スタッフがチームとなり、コミュニケーションを密に図りながら診療を行っております。

子育て応援や地域医療発展のための活動にも精力を注ぐ

子どもの心相談の他にも、子育て応援に取り組まれているそうですね。

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子どもたちの心身ともに健やかな成長が、小児科医の共通の願いだと思います。近頃は医学の進歩、薬の開発、治療法の進歩により、個人診療所においては重症の患者さんが来ることは減少しました。しかし、それに反比例するかのように、心の病気の方は増加しています。私は「子どもたちの心」についてもともと興味があり、15年近く前に、中学校の養護教諭の先生たちが開いていた勉強会への参加をきっかけに、お母さんたちに向けた勉強会を月に一回開いたり、お母さんとお子さんが過ごすサロンを提供したりしていました。当時は少しでも子育てのお役に立てればという思いでした。しばらくして市で行う子育てサロンや子育て支援センターに行かれる方が増えてきたのでサロンは閉めて、発達障害のお子さんを育てていらっしゃるお母さんが立ち上げた療育機関に場所を提供し、応援団として参加させていただいています。

厚木医師会の会長をされているそうですが、どのような活動をされていますか?

高齢者対策を一つの軸として、在宅医療の推進や地域包括ケアシステムについて検討することが多いです。在宅医療や福祉サービス、病床機能についてなど、課題はたくさんあります。今後も地域で安心して住み続けていただくことが地域包括ケアシステムの根底にあるので、そのための考察と実現が大きな仕事の一つです。また、厚木医師会では地域の方との交流が昔から盛んで、医療フェスティバルや各種講演会などを積極的に開催しています。これら情報発信の活動を通して、それぞれの分野において専門性の高い先生方のお力を貸していただき、さらに地域医療に貢献していきたいと思っています。他に、三師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会)との連携状態も良いですし、厚木医療福祉連絡会も15年ほど前から活動し、介護や在宅医療についての勉強会もできています。学校保健では、保健の先生たちやPTAの方たちとの連携もしっかり取れていると思います。

未来を担う子どもが健やかに育つようなサポートを

医師をめざしたきっかけや、小児科医になってからのお考えについて、お聞かせください。

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父が内科医、母が小児科医でした。医師として働く父と母の姿を見て憧れていたというのが大きなきっかけです。大学に入った頃は内科医に興味があったのですが、小児科の実習をしているうちに「子どもっていいな」と思うようになり、小児科医になりたいと思うようになりました。子どもって、具合が悪くなるのも早いけれど回復も早いし、何よりパワーをもらえますよね。大変だけれどやりがいがありそうだと思いました。実際に小児科医になってみて、赤ちゃんの時から関わってきた子が成長していく姿を見られて、とても幸せです。子どもの時から診ていたお子さんがお母さんになって、お子さんを連れてきてくれることもあります。内科では、年を重ねていく事について、患者さんから教えていただくことも多いですね。

お忙しい中、休日はどのようにお過ごしでしょうか?

休日はフラダンスをしたり、料理をしたり、旅行をしたりしています。料理については、作っているだけでストレス解消になります。農協に行って新鮮な野菜を買って、季節の野菜を美味しくいただければ満足です。たまに友人を招くこともあります。友人は多い方かもしれません。厚木医師会や女性医師会の友人、若い先生たちとも一緒に遊んでいます。旅行は、北里大学で薬理学を研究している主人が海外の学会に行く際に同行することもあります。国内旅行は歴史ある街へ行くのが好きです。海外旅行でも国内旅行でもその土地の風土や歴史を感じることができるときが一番楽しいです。

今後のクリニックの展望について、教えてください。

子どもたちが健やかに育つために、今後も学び伝えていきたいと思っています。悩みが深いお子さんや色々な問題を抱えたお子さんにも安心していらしていただけるようにしたいです。より専門的な対応が必要だと判断しましたら、児童精神科の先生にご紹介させていただいています。また、診療時間だけではお伝えしきれないことを、まじまじ通信を通して発信し続けたいと思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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子育てには不安なことが多いと思います。一人で抱えていると不安が増してしまうので、保健師さんやわれわれのような地域の医療機関などに気軽に相談してください。子育ての軸はお母さんですが、それをもっと周囲の人たちが支えていくべきだと思います。当院も、そんな手助けの一つと思っていただければうれしいです。

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