角膜を削らず将来にも配慮
眼内コンタクトレンズの視力補正
こうの眼科クリニック
(藤沢市/辻堂駅)
最終更新日:2023/06/20


- 自由診療
近視や遠視、乱視などにより、眼鏡やコンタクトレンズが手放せない人も多い中、従来難しいとされてきた視力補正をめざせる方法として、レーシックや眼内コンタクトレンズといった手術が注目を集めている。興味を持ちながらも、目に対する手術への不安から、なかなか一歩を踏み出せないという人も少なくないのではないだろうか。「レーシックに比べて高額となる眼内コンタクトレンズですが、非常にメリットが大きい手術です。将来的なメリットも考慮すると、ぜひ早めに受けていただくことを勧めます」と話すのは、藤沢市辻堂「こうの眼科クリニック」の河野智英子院長。専門の医師を迎え、質の高い手術をめざす同院の眼内コンタクトレンズ手術について、詳しく話を聞いた。
(取材日2023年6月7日)
目次
長期的に安定した視力を得るための眼内コンタクトレンズ
- Qレーシックと眼内コンタクトレンズの違いは何ですか?
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A
▲レーシックと眼内コンタクトレンズの違いについて話す河野院長
近視や遠視、乱視を矯正するための手術という点では同じですが、その方法が大きく違います。レーシックが角膜を削る不可逆的手術であるのに対し、眼内コンタクトレンズは眼内にレンズを挿入する方法であるため、万一不具合があればレンズを取り出して元に戻したり、レンズを入れ替えたりすることができます。2010年に厚生労働省から承認を受けた眼内コンタクトレンズの歴史はレーシックより古く、強度近視の方やコンタクトレンズへのアレルギーを持つ方などにも有用です。半永久的に使用でき、ほぼメンテナンスも不要で、長期的に視力を安定させることが図れるのです。
- Qそれぞれのメリット・デメリットを教えてください。
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A
▲将来を考えた際に取り外しができる眼内コンタクトレンズは魅力的
眼内コンタクトレンズのメリットは、可逆的であることと適応範囲が広いことです。レーシックは矯正度数や角膜の厚みによって難しいケースがありますが、眼内コンタクトレンズは21歳以上の方であれば強度近視や角膜が薄い方でも手術が可能です。角膜を削らないためドライアイにもなりにくく、将来白内障の手術を受けることになっても、通常どおりに受けられます。レーシックでは角膜の屈折力を変化させるため、通常どおりの方法では術後の度数に大きなずれが出てしまうのです。逆にレーシックのメリットは、費用が抑えられることですね。
- Q眼内コンタクトレンズの手術はどのように行われるのでしょうか?
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A
▲専用の手術室にて10~15分で受けられる
手術に先駆けて、適応検査とともに挿入する眼内コンタクトレンズの度数を決定するための検査を受けていただきます。この際、ハードコンタクトレンズの方は検査前1週間、ソフトコンタクトレンズの方は2〜3日、レンズの装着を避けていただく必要があります。検査で得られたデータから度数やサイズを係数に従い計算し、適切な眼内コンタクトレンズをオーダー。眼内レンズの到着を待って手術を行います。特殊な度数やサイズのものは少し時間がかかりますが、注文から1ヵ月程度での手術が一般的です。手術自体は部分麻酔で10〜15分程度で完了します。術後は院内でしばらく目を閉じて休息していただいた後、そのままご帰宅いただけます。
- Q眼内コンタクトレンズの手術後の注意点について教えてください。
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A
▲術後は安静にして過ごすことが大事になる
両眼同時に手術をするのが一般的ですが、術後も付き添いなしでもご帰宅いただけます。とはいえ、手術当日は視界がかすんだり、ピントが合いにくいと感じる方がほとんどです。異物感や軽い痛みを感じることもあるので、できるだけ目を閉じた状態で安静に過ごしてください。炎症を避けるため、処方された点眼薬を指示どおりに使い、翌日には必ず検診を受けていただきます。また、視力の安定には個人差があります。運動や旅行、カラーコンタクトの装着などは1ヵ月程度避け、無理して目に負担をかけないようにお過ごしください。
- Q安全に手術を行うための体制を整えているそうですね。
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A
▲専門とする医師や視能訓練士がそろい精度の高い治療が受けられる
はい。眼内コンタクトレンズの手術を安全に行うために、手術を専門に手がけている医師が担当しています。また、検査を担う視能訓練士も、長く総合病院の眼科で多くの眼内コンタクトレンズ手術に携わってきた経験を持つベテランであり、より精度が高い手術を行うための体制づくりに努めています。
自由診療費用の目安
自由診療とは眼内コンタクトレンズ/66万円~(乱視なし)、眼内コンタクトレンズ/77万~(乱視あり)