経験豊富な専門医師が担当
白内障の日帰り手術とは
こうの眼科クリニック
(藤沢市/辻堂駅)
最終更新日:2023/06/19
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目のかすみや視力低下などを感じながらも「年のせいだから仕方がない」と放置している人はいないだろうか。主に加齢により進む白内障は、生活の質に大きく影響を及ぼすほか、急性緑内障のリスクにもつながるものであると、藤沢市辻堂「こうの眼科クリニック」の河野智英子院長は指摘する。「視界が暗くなることで段差に気づかず転倒してしまったり、よく見えない世界に興味を失い認知症状が進行してしまうことも。早い段階で手術を受け、視力を取り戻すことをお勧めします」と話す河野智英子院長に、白内障の概要と手術について、同院での手術のメリットなどを聞いた。
(取材日2023年6月7日)
目次
高齢になるほどリスクも向上。白内障手術は早めに受けることが重要
- Q白内障に関して教えてください。
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A
目の中でレンズの役割を果たしている水晶体がさまざまな要因でにごり、見えづらくなる病気です。病名に「白」とつくため視界が白くにごると思っていらっしゃる方も多いようですが、実際はレンズが黄色っぽくにごる病気です。視力低下や目のかすみのほか、視界が薄暗く見えたり、反対にまぶしく感じたりといった症状が出る場合もあります。加齢による白内障は白髪と同様、誰にでも起こるものです。しかしその症状は徐々に進むため、これといった自覚症状のないまま長く放置されてしまうことも多くあります。高齢の方では見えづらさに起因する転倒から寝たきりの状態になることもあり、生活の質を大きく低下させてしまうといったリスクがあります。
- Q白内障治療において手術を勧めている理由を教えてください。
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A
白内障には点眼薬もありますが、あくまで初期に病気の進行を抑えるためのもので、水晶体のにごり自体を取る効果はありません。現時点でにごった水晶体を元に戻す薬はなく、一度白内障になってしまった目の視力を取り戻すためには、手術によりにごった水晶体を取り出し、眼内レンズを入れる方法しかないのです。白内障は水晶体のどの部分ににごりが出るかにより、症状に大きな違いが出ます。レンズの中央ににごりが出た場合、明るい場所では瞳孔が縮まり極端に視力が下がります。仕事でどこを見たいのか、運転、運動するかなど、日常生活での困り事の有無を確認しながら挿入レンズの度数を決定していきます。
- Q白内障手術のリスクに関して教えてください。
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A
昨今の白内障手術は技術進歩により受けやすくなっています。とはいえ、手術である以上、合併症のリスクはゼロではありません。また、高齢の方で水晶体が肥大・硬化しているようなケースでは、水晶体を取り出すために切開創を大きくせざるを得ず、リスクが高まることもあります。認知症の症状により手術中にじっとしていられない方もいるため、高齢になるほど手術が難しくなる傾向があるといえるでしょう。いずれにしても、感染症対策を徹底したクリーンなオペ環境で手術を受け、術後の点眼も欠かさず行うことが大切です。
- Q貴院では白内障手術を専門とする医師が担当するそうですね。
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A
現在、当院では4人の医師が白内障手術に対応しており、経験豊富なベテラン視能訓練士が術前の検査を担当します。月に一度手術日を設けて執刀していただいている先生は、九州を拠点に関西、関東と全国を飛び回っていらっしゃる手術専門ドクターです。他にも、大学教授などを務める先生方に執刀をお願いしています。手術は外来とは別に設けた専用クリニックで対応しており、硝子体手術にも対応できる機器を取りそろえているので、万が一術中にアクシデントが起きた際も対応可能です。
- Q手術後の注意点に関して教えてください。
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A
術後はしばらく休憩した後に透明の眼帯をしたままご帰宅いただきます。翌日診察を受け、問題がなければ眼帯を外せます。術後の移動が心配な方のために送迎車を用意しており、予約により術後の帰宅や翌日の受診の際にもご利用いただけます。術後に使用する3種の点眼薬は、使い方をわかりやすくまとめた表とともにお渡ししています。眼球に3mm弱の小さい切開創がついた状態ですので、触ったり抑えたりしないようにし、洗顔や洗髪も手術直後は控え、運動や運転もしばらく避けていただきます。術後3ヵ月で安定するので、運転免許の更新を希望される方には更新したい6ヵ月前までの受診、3ヵ月前までの手術をお勧めします。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点眼内レンズ/33万~35万円 ※レンズ代に、別途手術費用が掛かります。詳しくはクリニックにお問合せくださいませ。