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高橋 涼子 院長の独自取材記事

たかはしクリニック

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2023/12/27

高橋涼子院長 たかはしクリニック main

藤沢駅から少し離れた落ち着いた住宅地にある「たかはしクリニック」は、長く地域密着の診療を続けてきた前院長から高橋凉子院長が受け継いだもの。日本内科学会総合内科専門医として高血圧、糖尿病といった生活習慣病、風邪やインフルエンザなどの感染症、気管支喘息などの呼吸器疾患をはじめとする一般内科を中心に診療に取り組んでいる。また狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全などの循環器疾患は高橋院長の得意分野だ。「患者さんからじっくり話を聞き、一人ひとりに合った治療を」をモットーに、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の患者を診ている高橋院長に、地域密着の診療のポイントについて聞いた。

(取材日2017年12月6日)

子どもから高齢者まで幅広い年代の多様な病気に対応

こちらは地域で長く続いているクリニックと聞きました。

高橋涼子院長 たかはしクリニック1

私の義父の高橋登が1968年に開院した高橋医院が始まりで、2004年から一緒に診療するようになりました。その後、私が院長となって建物全体をリニューアルし、2011年には「たかはしクリニック」として新たなスタートを切りました。長く地域に根づいた医院で昔からの患者さんも多く、私が診療に加わった当初は慢性疾患で何十年も通院されている方が中心でしたね。やがて当院の代替わりが知られるようになり、周囲の住宅地の再開発で若いご家族が増えてきたこともあって、最近では子育て世代の方やそのお子さんなど、幅広い年齢層の方が受診されるようになっています。

皆さんはどういった病気で受診されるのですか?

やはり、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の管理や治療を目的に、定期的に受診される方が多いです。私は日本循環器学会循環器専門医でもあるのですが、狭心症、心筋梗塞の危険因子である生活習慣病の治療は、心疾患の再発を防ぐためにもとても重要なんです。循環器疾患の中でも不整脈は専門の外来を置いていることもあり、遠方からも受診される方がいらっしゃいます。その他、風邪やインフルエンザなどの感染症、気管支喘息、花粉症などのアレルギー疾患をはじめとする一般内科の診療も多いです。当院では感染対策として発熱者専用の外来を設け、他の症状で来院される患者さんとはスペースを分けて診療をおこなっています。

診療の際に心がけていることなどを教えてください。

高橋涼子院長 たかはしクリニック2

なるべく患者さんにたくさん話していただくことです。病気のことに限定せず、普段の生活での困り事などを伺っているうちに、思いがけないところで問題が見えてくることもありますから。たとえば動悸やめまいなどの症状が実は重篤な病のサインだったということがよくあります。「相談するほどではないかもしれない」「内科の範囲ではないかもしれない」と思う症状でも、不安なことがあればなんでもお話ししていただけるとうれしいです。

患者一人ひとりの生活の質まで考えて診療する

診療についてはどのような点を重視されていますか?

高橋涼子院長 たかはしクリニック3

患者さんが相談に来られた症状については、その後の治療についてしっかりと道筋を立てるようにしています。かかりつけ医として見落としのないようにすることはもちろん、患者さんの不安をなるべく取り除いて差し上げられるよう心がけていますね。かかりつけ医の役割の一つに適切な診断によって病気を早期発見することが挙げられます。心電図、レントゲンといった基本的な検査に加え、心臓、頸動脈、甲状腺、腹部、下肢の超音波検査を行っています。心筋梗塞や脳梗塞のリスクを知るには頸動脈の超音波検査(エコー)が有用ですが、血管がどの程度詰まり始めているのか、すぐに治療が必要なのかといった進行度を見極めるには、精度の高い検査が欠かせません。このほか血流の具合を検査して動脈硬化の程度、いわゆる血管年齢を調べる検査も行っています。

生活習慣病の管理で注意されていることはありますか?

生活習慣病というのは、長年にわたって通院治療を継続する方が多いのですが、年齢とともにさまざまな病気を併発し、薬の種類や量が多くなってしまうことをしばしば経験します。このため当院では食生活や運動など日常生活のアドバイスも含め、なるべく必要最小限の薬で生活習慣病をコントロールするよう工夫しています。生活習慣病は食事や運動など患者さんの日常生活と深く関係するため、生活の改善を第一に、薬は必要最低限で、というスタンスでうまくつき合ってほしいと考えています。ただ、患者さんに合わせたお話をする必要がありますので、その方の背景や事情も考慮しながら、ケースバイケースで対応を行っています。例えばご高齢で甘いものが好きな方の場合、日ごろ頑張っている分、たまのご褒美として許可することもありますし、逆に40代の患者さんの場合、これからの人生を考えて少し厳しい言葉でアドバイスをすることもありますね。

そのほか診療面での特徴を教えてください。

高橋涼子院長 たかはしクリニック4

私の専門は循環器分野ですが夫も同様で、現在は不整脈治療のエキスパートとして病院での診療を続けていますので、ご相談いただければ連携が可能です。また禁煙についての専門の外来にも力を入れ、循環器疾患や呼吸器疾患に悪影響のある喫煙をやめるため、これまでの事例などをもとに治療を行います。これまで禁煙しても続かなかった、頑張っても無理だったという方に受診していただきたいですね。睡眠時無呼吸症候群については、ご自宅での機器を使った簡易検査に対応しています。必要に応じ専門の診療科を持つ医療機関にご紹介して確定診断やCPAP(シーパップ)の導入を行っていただきますが、CPAP導入後の継続治療は当院でも可能です。

病気の早期発見にも役立つ、身近なクリニック

先生がこちらに来られるまでの経緯をお聞かせください。

高橋涼子院長 たかはしクリニック5

実父は体が悪く、私が高校生の頃には度々治療を受けていたので、そうした患者さんを支えたいと思ったのが医師をめざしたきっかけです。医学部を卒業して現場で研修を受け、興味を持ったのが循環器分野でした。それから大学病院や総合病院で循環器診療にあたっていましたが、次第に慌ただしさに疑問を感じるようになったんです。患者さんの話をじっくり聞いて診療をする道を考えていたとき、ちょうど義父の医院を手伝う話をもらい、こちらで診療を始めました。住宅地の中で長年診療してきた医院で、地域に密着した診療ができる点がとても良かったですね。

こちらで診療を始めてからの感想はいかがでしょうか?

前院長と一緒に診ていた時期から10数年たちますが、患者さんの年齢層も広がり、さまざまな病気を診るようになって、自分が思い描いていた開業医のイメージに近づいていると感じます。それだけに幅広い分野の勉強が常に必要で、資料を読んだり勉強会に参加したりと意識して新たな情報を吸収するよう努めています。また地域活動としては藤沢市医師会に所属する女性医師の集まりに参加して交流を深め、女性特有の疾患や治療方法に関する情報交換も行っています。このほかプライベートの面では健康管理のため、週1回のゴルフで体を動かしています。私がゴルフ好きというのもありますが(笑)、患者さんには「健康のために運動を」といいながら、自分は実践できていないと説得力がありませんからね。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

高橋涼子院長 たかはしクリニック6

「具合が悪いけど、どの病院に行けばいいのかわからない」といったとき、まずは相談してみようと軽い気持ちで受診していただければと思います。当院で対応できることは責任もって診断・治療しますし、必要に応じて適切な医療機関もご紹介するのもかかりつけ医の大切な役割ですから。

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