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森 義明 院長の独自取材記事

耳鼻咽喉科森医院

(横須賀市/横須賀中央駅)

最終更新日:2025/07/18

森義明院長 耳鼻咽喉科森医院 main

横須賀市の「耳鼻咽喉科森医院」は30年以上にわたって子どもから高齢者まで多くの地域住民の健康を支えてきた医院。現院長の森義明先生は、2023年に父の後を引き継いで院長に就任した。森院長はこの地域の中核病院である横須賀共済病院の耳鼻咽喉科に15年間勤務。そのすぐ目の前にあるという立地もあって、現在もさまざまな症例で連携しながら治療にあたっている。先代と同様にアレルギー性鼻炎、花粉症、中耳炎、めまい、風邪など、耳・鼻・喉の症状に幅広く対応しており、森院長が勤務医時代に多く治療していた睡眠時無呼吸症候群の患者も増えているという。近隣の病院と連携を深めながら、耳鼻咽喉科の立場から地域医療を担っている森院長に診療方針などを聞いた。

(取材日2025年6月9日)

横須賀で地域医療を担ってきた耳鼻咽喉科を父から継承

長い歴史がある医院をお父さまから引き継がれたそうですね。

森義明院長 耳鼻咽喉科森医院1

はい。私は横須賀共済病院耳鼻咽喉科に勤務していまして、10年以上前から週1回程度は手伝いに来ていましたが、2023年から常勤になり、院長を引き継ぎました。父は昨年亡くなりましたので、継承を見届けてもらえた形になります。見届けてもらいながら継承できたことには少しほっとしています。父がちょうど30年やっていたので、それも合わせると、今開院32年目になりますね。といっても、父が途中で場所を変えているので、この建物になってからは10年ちょっとでしょうか。スタッフも父の代からの方に基本的にはそのまま残っていただいています。任せられる部分は安心して任せられますし、そういう意味ではすごく恵まれていると思いますね。

院長に就任されるまでのご経歴を、もう少し詳しく教えていただけますか。

横須賀共済病院には15年ほど勤務していました。その前は出身大学である東邦大学医療センター大森病院の腎センターという腎臓移植をするチームに13年間ほどおりました。その分野に興味があり進路に選びましたが、多くの学びと経験を得ることができたので、親孝行といいますか、継承のことを見据えて耳鼻咽喉科に転身し、横須賀共済病院に入りました。そちらで耳鼻咽喉科の幅広い症例の臨床経験を重ね、特に睡眠時無呼吸症候群などの治療には多く関わってきました。

医師をめざしたのは、やはりお父さまの影響が大きいのでしょうか。

森義明院長 耳鼻咽喉科森医院2

うちは祖父も医師で、千葉で内科と耳鼻咽喉科の医院を開業していました。やはり祖父と父の姿を見て、そういう生き方がかっこいいというか、こういうふうになれるといいなと思ったというのが率直な動機ですかね。父はすごく優しい人で、僕は怒られた記憶がないんですよね。優しいというか、甘いところがあったのかもしれませんが(笑)。院長を引き継いで、父の頃からの患者さんから話を聞くと、「優しくしてもらって、すごくいい先生だった」とおっしゃる方が多く、やはりそういう人だったんだなと改めて認識しています。そして、僕も父のように患者さんに慕われる医者になりたいなと思いますね。

アレルギー検査、睡眠時無呼吸症候群での来院が増加

耳鼻咽喉科にかかる機会として花粉症などのアレルギーがまず浮かびます。患者さんは多いですか。

森義明院長 耳鼻咽喉科森医院3

多いですね。春先は特にアレルギー症状の患者さんが多いです。スギ花粉も含めて、ヒノキやブタクサなどの植物、ハウスダストなど41項目のアレルギーを調べられる検査機器を導入しているので、検査を希望される患者さんもここ最近増えましたね。アレルギーと診断された場合は、薬物療法の他に、スギ花粉とダニアレルギーのみの適応にはなりますが、減感作療法も行っています。舌下免疫療法といって、舌の下に薬を置いておくことでアレルギー物質に体を慣らしていくことでアレルギー反応を起こさせなくすることをめざす治療です。花粉が飛んでいない時期も1年中やり続けなくてはいけないので、ちょっと根気のいる治療なのですが。有用な治療法ですので、重症のスギ花粉症やダニのアレルギーの方にはいいとは思います。

先生は睡眠時無呼吸症候群の治療経験も豊富だと聞きました。

勤務医時代に睡眠時無呼吸症候群の治療を多く手がけていたので、僕が院長になってから、その患者さんもすごく増えました。まず、自宅でできる簡易検査をやってもらって、それで診断がついてしまう重症の方はCPAPという装置を装着する治療になります。そこまで重症でない場合は、さらに1泊入院でのPSG検査という精密検査を横須賀共済病院でやってもらい、その結果で最終的にCPAPの適用かどうかを判断します。軽症の方は歯科、口腔外科にお願いしてマウスピースを作り、寝るときに装着してもらう治療法もあります。手術で良くなることが見込める人は横須賀共済病院で手術してもらうことにはなりますが、そういう方はほとんどいなくて、CPAPを使う方が圧倒的に多いですね。僕は今も週1回は横須賀共済病院に勤務していて、すぐ目の前で患者さんが行きやすいこともあり、睡眠時無呼吸症候群に限らず、さまざまな症例で密な連携体制が取れています。

それ以外に、先生の代になってから変わられたことはありますか。

森義明院長 耳鼻咽喉科森医院4

エコー(超音波)検査の機器を導入したので、甲状腺の病気とか耳下腺の病気とか、いわゆる頭頸部腫瘍の診断と、術後のフォローアップができるようになりました。そんなに数は多くありませんが、横須賀共済病院で手術した患者さんの術後のフォローアップを頼まれたり、他の病院からの紹介で患者さんがいらっしゃっています。

地域の医療機関と密に連携を取り、地元密着の診療を

日々どういったお考えのもと、治療していらっしゃいますか。

森義明院長 耳鼻咽喉科森医院5

医師として一番気をつけるべきは、万が一大きな病気があった時、それを見逃さないということです。でも、耳鼻咽喉科の場合はそういうことはあまり多くなく、軽症の患者さんできちんと治療をすれば良くなることが見込める方が多いので、そういう方たちに対して「ここに来て良かったな」と気持ち良く帰ってもらいたいとは思っています。そのためには、症状などについてわかりやすく説明することは心がけています。検査一つをとっても、何のためにこの写真を撮っているのか、その結果どうなっているのかなどを丁寧に説明することで、納得して帰ってもらえるかなと思いながら、日々取り組んでいます。

先生の休日のリフレッシュ方法は何ですか?

僕は野球観戦が好きでしてね。応援している球団があるので、東京の球場にもよく行きます。負け続けていたとしても、僕が観戦に行くと勝つことが多いんですよ。野球好き、子ども好きが高じて2018年から2022年まで少年野球の監督、コーチを務めていました。良い成績を納めることもありましたし、チームの成長が感じられてとても思い出に残る経験でした。あとは、父がすごくゴルフが好きだったので、生前に付き合いで始めて、まだまだ下手ですが、頑張って練習している最中です。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

森義明院長 耳鼻咽喉科森医院6

父も開院前に横須賀共済病院に勤務しており、そこで働くことになった時に家族で横須賀に引っ越してきたので、この辺りは僕にとっても幼い頃からなじみのある地域です。患者さんは市内在住の方が中心ですが、横浜、逗子、鎌倉、三浦からもお見えになります。横須賀共済病院との連携が緊密であることも当院の大きな特徴です。難聴やめまい、アレルギー性鼻炎や扁桃炎、中耳炎、蓄膿症など耳鼻咽喉科全般、なんでも幅広く診ています。「これは内科なの? 耳鼻咽喉科なの?」と迷うような症状もあるかもしれませんが、あまり深く考えずに、取りあえず来てもらえれば対応しますので、何か気になる症状があれば、気軽にご来院ください。

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