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中山 真緒 先生の独自取材記事

中山内科クリニック

(小平市/一橋学園駅)

最終更新日:2025/03/26

中山真緒先生 中山内科クリニック main

イチョウ並木に彩られた小平団地の中にある「中山内科クリニック」。約30年にわたり近隣住民の健康を守ってきた中山光三院長の診療に、2024年春から娘である中山真緒先生が加わった。外科出身で数多くの手術経験を持つ真緒先生は、大腸カメラや肛門診療の研鑽も十分に積んできた医師である。デリケートな部位に関わることから、「これまでおなかやお尻の悩みを抱えながらも相談できずにいた方の役に立ちたい」という意欲に満ちあふれている。2024年10月からは、真緒先生の弟である西郡卓先生も循環器内科の専門の医師として診療に加わり、循環器疾患の悩みにも対応している。内装も一新してやわらかな雰囲気になった院内で、診療にかける思いなどを詳しく聞いた。

(取材日2024年5月20日/情報更新日2025年3月12日)

家族で診療する、歴史ある団地の中の内科クリニック

まず、こちらのクリニックの歴史からお聞かせいただけますか。

中山真緒先生 中山内科クリニック1

当院は父である中山光三院長が1995年に開院したクリニックです。小平団地の中にあるのですが、私の母校である小平第九小学校はこの団地の子が多かったのでよくこの辺りに遊びに来ていた、私にとって懐かしい場所でもあります。大人になって友達の大半はここから巣立ってしまいましたが、ご両親は今も住み続けていらっしゃることが多くて、当院を訪ねてくださることもあるんですよ。父は大学病院時代、循環器内科を専門としていましたが、その後内科部長を務めた荻窪病院では消化器内科の研鑽も積み、胃内視鏡のスキルも習得しています。現在は主に診療をしているのは父で、私は週に3日ほど手伝っています。

光三院長と診療するようになってどんな気づきがありましたか。

一見クールな印象の父ですが、実はとても患者さん思いであることを、間近で見ているうちに知ることができました。約30年も診療を続けているだけあり、患者さんたちの人柄や職業や家族構成などの背景も熟知していて、一人ひとりに応じた対処ができるのは強みだなと思います。病気だけではなく「人」も診ているんですね。私は外科出身で内科診療の経験はまだ浅いこともあり、勉強熱心な父の姿から学ぶところが大きいです。また、「ほとんどの患者さんはよくある病気だが、その中に潜む重大な疾患を決して見逃したくない」と父は常々言っていて、私もそれこそプライマリケアの使命だと考えています。地域に根づくクリニックとしての役割を果たしながら、かつて自分がいたような高度な医療の現場に適切なタイミングでつなげていきたいと思っています。

真緒先生が医師を志したきっかけ、ご経歴などを教えてください。

中山真緒先生 中山内科クリニック2

医師を志したのは父ではなく母の影響なんです。母は小児科の医師であり自宅で開業していたので、働く姿が私にとって身近だったんですね。そうして母と同じ小児科を志して東京女子医科大学に進学しましたが、和気あいあいとした雰囲気や職人技への憧れから、選んだのは消化器外科でした。卒業後は同大学東医療センターに所属しながら、秋田県の中通総合病院や新潟県立がんセンター新潟病院などに出向。大腸がんなどの手術に携わりましたが、「もっと早くに発見できていれば」と悔しい思いをすることも多かったです。適切な検査による早期発見の重要性を痛感したからこそ、大学病院を辞めた後は西東京市の佐々総合病院で大腸内視鏡の研鑽をしっかりと積みました。現在も同院や八王子のおなかクリニックで、内視鏡や肛門の手術に携わり、さらなる技術の向上をめざしています。

大腸内視鏡も肛門の治療も、女性医師がきめ細かに担当

こちらでは内視鏡検査を担当しているのですね。

中山真緒先生 中山内科クリニック3

当院はもともと胃内視鏡検査は対応していましたが、私が診療に加わるのをきっかけに先進の内視鏡システムに入れ替えて大腸内視鏡検査も実施できるようにしました。患者さんが希望するならば鎮静下での検査も可能です。ただ、鎮静剤はリスクもありますし、使用しなくても、痛みが出ないようにテクニックを磨いてきたので、80歳以上の方にはあまりお勧めしていません。血便や頑固な便秘、排便のたびに腹痛を伴うといった症状があるならば、大腸がんではないことを確かめるためにも検査を推奨しています。小さなポリープを検査と同時に切除するだけで治療が終わるケースもあるので、あまり心配せずに受けていただければと思います。たとえ大腸がんだったとしても早期治療で改善が望めますので、できるだけ早く受診してほしいですね。

女性医師による痔の治療も受けられるようになったと伺いました。

女性の痔の患者さんは少なくありません。出産や生理に伴う便秘など、女性はさまざまな痔のリスクを抱えているからです。しかしデリケートな部分なだけに、これまで誰にも相談できずにいた方も多いでしょう。ただお尻は大腸と違ってがんはほとんどできませんし、たいていは一刻を争うようなこともありません。医療機関に来てみたら絶望的な状況だったといったことはあまりないので、いよいよ困ったら来てくださるのでも構いません。年月がたっていても手術が必ず必要になるわけではありませんし、薬で改善を見込めることのほうが多いです。あまり不安がらずに来ていただければと思います。また、手術が必要な場合は、当院で日帰り手術を行うこともできます。入院の必要があったり、希望される場合には適切な施設へご紹介します。

診療にあたって大切にしていることは何ですか?

中山真緒先生 中山内科クリニック4

患者さんが何をしてほしいのか、何を心配しているのかをしっかりと把握して適切に対応していくことを大事にしています。日々の診療で感じているのは、大腸も痔の治療も、お尻を男性医師に見られるのが嫌だと敬遠している女性がまだまだたくさんいることです。だからこそ、お尻に関する受診ハードルを下げたいと考えています。「女性の先生を探していました」と女性の患者さんに喜んでいただけたら幸いです。若い女性だけではなく、年齢を重ねた女性こそ長年我慢している方が多いと思いますので、「この年齢でこだわるなんて……」と遠慮せずに、女性医師を指名してください。

近隣住民が元気で長生きできるように末永く見守りたい

今後の展望についてお聞かせください。

中山真緒先生 中山内科クリニック5

大腸内視鏡検査や手術を含めたお尻の治療を新しく始めたことを、もっと皆さんに知っていただきたいと思っています。もちろん、これまでどおり一般内科の診療にも力を入れ、慣れ親しんだ地元の方々が長生きできるように、健康を支えていくことが一番の願いです。特にこの辺りは生活習慣病を抱えている方が多いので、血圧やコレステロール値の管理をしっかりと行い、大きな病気に至らないための予防にも注力していきます。そのためには続けて通院していただくことが重要なので、まずは来てもらうことを大切に、厳しすぎないよう絶妙な対応をしている父を見習いながら診療していこうと思っています。

お忙しい毎日ですがリフレッシュ法などはありますか。

診療の合間はできるだけ運動をするようにしています。お昼休みが2時間ほどあるので、近くのジムまで足を延ばしたり、団地の周りを走ったりしています。小平団地には歴史を重ねた立派なイチョウ並木があるのですが、四季折々の風景を眺めながら走ることは気分転換にもなりますね。総合病院でたくさんの手術をしていた頃は、長くて7時間立っていることもありました。今は座ったままの時間が長いので、できるだけ体を動かすように気をつけています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中山真緒先生 中山内科クリニック6

現在私は月・火・土曜日に診察しているので、女性医師をご希望の方は参考にしていただければと思います。2024年春から二診体制にも対応できるよう診察室を2つに増やしましたが、それぞれの距離を十分に空けて、鍵も取りつけました。診察の声が漏れて診療内容が第三者に知られることのないよう、プライバシーに十分配慮しています。またリラックスして過ごしていただけるように、内装も優しいベージュ系で統一しました。父は内科全般のエキスパートですし、外科出身の私はちょっとした傷の縫合もできます。2024年10月からは、弟の西郡卓が月に2日ですが、循環器内科の診療をスタートしました。心不全や不整脈など心疾患でお悩みの方もお気軽に相談いただきたいですね。これからも家族で連携し、地域医療を支えていけたらと思います。

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