外来と在宅をつなぐかかりつけ医
地域ニーズから広がる訪問診療
加藤医院
(世田谷区/豪徳寺駅)
最終更新日:2026/04/10
- 保険診療
「加藤医院」の加藤徳介院長は、予防から看取りまで幅広く担う地域のかかりつけ医。外来や在宅診療では、風邪や花粉症といった一般的な症状にも対応しつつ、特に成人の腎疾患に力を入れている。働き盛りの世代では、健康診断で腎機能低下やタンパク尿、血尿を指摘されて受診に至るケースも一定数見受けられるという。さらに高齢の患者では、腎機能の悪化を契機に他院からの紹介で通院する例も少なくない。講演や医療連携、地域連携にも積極的に取り組む加藤院長に、かかりつけ医としての姿勢や訪問診療に対する考えを詳しく聞いた。
(取材日2026年3月23日)
目次
地域のかかりつけ医として外来から訪問診療まで一貫対応。患者の生活に寄り添い最期まで支える
- Q地域のかかりつけ医として、診療の際に何を大切にしていますか?
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A
▲患者自身が気づいていない不調に気づくため話をしっかり聞く
とにかく患者さんが話しやすい雰囲気をつくることを大切にしています。医師を前にすると言いたいことを言えないこともあると思うので、「どんな些細なことでもいいので話してください」とお伝えしています。お話が一度終わった後でも、「他に言い足りないことはありませんか?」と必ず確認し、言い忘れや本音を引き出せるよう心がけています。また、病気のことだけでなく、普段の暮らしについても丁寧に伺います。食事や運動、睡眠の状況に加え、日々を楽しめているかといった点も重要です。そうした背景の中に思わぬリスクが潜んでいることもあるため、患者さん一人ひとりの生活に寄り添いながら診療するよう意識しています。
- Q専門分野のほかに、幅広い疾患を診ている理由を教えてください。
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A
▲腎臓を中心に患者の全身の健康に気を配る
もともと全身を診る医療に関心があり、幅広い疾患に対応したいと思っていました。以前は総合診療科や総合内科が一般的ではなかったため、自分なりに全身を診られる分野を考えた結果、腎臓内科を選びました。腎臓は体の恒常性を保つために重要な臓器であり、心臓や脳、腸など多くの臓器と密接に関わっています。いわば血管の塊のような臓器で、全身の血管の状態が反映されやすい特性があります。そのため、生活習慣病をはじめ、心血管疾患や脳疾患、骨の異常に至るまで、腎臓を通じて全身の状態を把握することができます。腎臓の専門性を深めながら、全身を診る意識を持って日々丁寧に診療にあたっています。
- Q訪問診療も行っているそうですね。
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A
▲地域の高齢化が進み、訪問診療の相談も増えている
この1年で、長く通院されてきたご高齢の患者さんが通えなくなる場面を多く目にし、訪問診療の必要性を強く実感しました。「これからも診てほしい」という患者さんの希望に応え、これまで診てきた方を自宅でも継続して支えていきたいと考えています。在宅でも採血や超音波検査、各種処置など幅広い対応が可能で、腎臓の専門家として腹膜透析にも取り組んでいきたいと考えています。まずは通院が難しくなった既存の患者さんを中心に対応し、必要に応じて新たな受け入れも広げていきます。高齢化に伴い腎不全の患者さんが増える中、ご本人やご家族の意向に寄り添いながら、自宅で最期まで穏やかに過ごせる医療をめざしています。
- Qどのような体制で訪問診療を行っているのでしょうか?
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A
▲関係機関と連絡を取りながら地域の患者を支えている
訪問診療は、地域のニーズに応じて体制を整えています。最近ではケアマネジャーや訪問看護ステーション、地域包括支援センターなどから「この患者さんをお願いできますか」といったご相談をいただく機会が増えています。通院が難しくなった方や、大きな病院に通えなくなった方など、さまざまな背景を持つ患者さんに対応しています。訪問診療ありきではなく、地域の中で必要とされる医療として自然に広がっていくものだと感じています。関係機関と連携しながら、地域全体で支える体制を築いていきたいと考えています。
- Q今後地域でどのような役割を担っていきたいですか?
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A
▲地域に密着したかかりつけ医としてこれからも地域医療に貢献する
腎臓内科と総合内科の二刀流として、予防からお看取りまで一貫して見守る役割を担っていきたいと考えています。まだ十分な状況とはいえませんが、無理に広げすぎず、地域のニーズに合わせて少しずつ体制を整えている段階です。特に予防の面では健康診断のフォローアップに力を入れ、腎機能低下やタンパク尿を指摘された方を丁寧に診ることを大切にしています。実際には問題のないケースも多いのですが、不安を抱えて来院される方に対して「大丈夫ですよ」ときちんと伝えることも重要な役割です。地域のかかりつけ医として、早期発見からその後の経過まで、安心して任せていただける存在でありたいと考えています。

