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近藤 公一 院長の独自取材記事

こんどうクリニック

(柏市/柏駅)

最終更新日:2021/10/12

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JR柏駅東口から徒歩3分。エレベーターで直行できるビルの4階にある「こんどうクリニック」は内科、外科、整形外科を掲げ、全身の病気すべてを診て対処する一次診療を意味する「トータル・プライマリケア」を方針とするクリニックだ。院長の近藤公一先生はさまざまな病院で消化器外科の経験を積み、開院。10年にわたり内科、外科に加え整形外科治療を実践してきたベテラン医師だ。患者との対話を重視した丁寧な診療で、子どもから高齢者まで幅広い需要に応える一方、訪問看護ステーションなどと連携した在宅医療にも力を入れ、増加している認知症などの患者のケアにもあたっている。近藤院長に、開院にあたってのこだわりや診療の際に大事にしていることなどについて聞いた。

(取材日2015年7月13日)

「トータル・プライマリケア」を実践

まずは開院までの経緯から教えてください。

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大学卒業後、千葉大学医学部附属病院や船橋中央病院の消化器外科を中心に診療していました。ただ何年も続けていくうちに、消化器で手術だけを担当するのではなく、1人の患者さんの全身を診ていきたいという思いが強くなり、開業医になりたいと思うようになりました。そして民間の病院で勤務医をしながら、開院に関して情報を集めていたところ、南流山で後継者をさがしているクリニックの話が来たのでそれを受け、2002年に「わかば整形外科」を引き継ぐ形で「わかばクリニック」として整形外科・内科・外科のクリニックを開院したのが始まりです。現在のようなトータル・プライマリケアを始めたのもここからですね。そちらが10年契約だったので、悩みましたが、自分の経験からより良い新しいクリニックをつくろう!と思ったのが当院の設立につながりました。

具体的にはどのようなクリニックをめざしたのでしょうか?

まず1つ目は、リハビリテーション室までの動線です。以前のクリニックでは、2階・3階に階段で移動しなければならず、足の悪い方や高齢の方にとっては移動が大きな負担となっています。そこで、当院をつくるにあたっては受付・診察室と同じフロア内にリハビリ室を設置し、一度エレベーターで上がってきていただければ障害なくそのままリハビリを受けていただけるようにしました。また、電車やバスで来られる患者さんが受診しやすいように、駅から近い場所を選んだのも改善点ですね。あと院内環境という点では、医療機関にとって当然ですが、清潔であることと、患者さんが移動する際に危険がないように物を配置し、動線をすっきりさせることにはこだわりました。

診療方針の「トータル・プライマリケア」について教えてください。

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一言で表すなら、「一次診療」ということですね。大学での専門は消化器外科だったので、体の一部だけでなく、全身を診る必要があり、患者さんの体全体を診て対処するということは、医師になった当初から心がけてきました。そういった経験を踏まえ、当院では専門の医師の治療が必要な特殊なケースを除き、一般的な病気については全部対応します。実際、腰痛で来院された患者さんでも、ご高齢だと高血圧や糖尿病などの病気をお持ちのことも少なくありません。そんな時、例えば整形外科だけのクリニックなら、高血圧と糖尿病はまた別の所で治療を、ということになるため、患者さんによっては、病気ごとに3〜4つの医療機関にかかっており、2〜3ヵ所から同じような薬が処方されているというケースもあります。そのような処方上の不適切な内容を避け、薬のトラブルを減らせることも、患者さんに大きなメリットだと感じていただけている方針だと思っています。

リハビリテーションにも力を入れる

どんな患者さんが多いのでしょうか。

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開院当初は高齢の方が多かったのですが、今は若い方の割合もだんだん増えてきました。一番多いのは整形外科的ニーズ、特に腰痛で来られる方で、このほか社会人では捻挫などの外傷、子どもさんなら肘が外れる肘内障などで来院される方もいらっしゃいます。また、ご高齢の方だと、診療を重ねるうちに、認知症が疑われるケースも多いですね。そうなると通常は、ご家族にもお話を伺ったりして、介護体制などを考えていくんですが、一人暮らしだと、離れて暮らすご家族も認知症があることに気づいていないこともあります。今後は、そのような場合でも、スムーズに治療していくことが求められると思います。開院4年目で地域のニーズが見えてきて、地域包括支援センターや訪問看護ステーションと連携した在宅診療の取り組みも軌道に乗ってきました。今後も在宅医療のニーズは大きくなると思いますので、積極的に応えていきたいです。

診療の際にどんなことを大事にしていますか?

まずその患者さんが、治療のゴールとして何を求めているのか。特に高齢の患者さんの場合、完全に症状を取り去ることは難しいので、その患者さんが満足のいく状態に持っていくことを目標として、患者さんの希望をお聞きした上で診療を行っています。そのためにも、まずは問診をしっかりすることが出発点になりますね。患者さんの口からお聞きしないとわからない情報がたくさんあるし、患者さん自身は話す必要はないだろうと思っている部分に重要なことが隠れていることもありますので、病状を判断する上で必要な情報を整理して把握できるように、こちらから必要な質問を投げかけて、答えていただく形でお聞きするようにしています。もしかすると、患者さんの中には根掘り葉掘り聞かれていると感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは診断をする上で必要な行為なので、ご理解いただけると助かります。

リハビリの方法の一つとして、関節運動学的アプローチにも注力していると聞きました。

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リハビリテーションの需要は多いですね。関節運動学的アプローチは、器具などは使わず、施術者が特殊な押し方で関節面を動かすことによって、関節の引っかかりが原因のさまざまな症状にアプローチしていくというものです。十数年患者さんに実践していますが、適応のある患者さんの場合には良い結果につながっていると思います。ただ、この方法はすべてのケースに対応できるものではありません。あくまで、一人ひとりの患者さんの症状を診させていただいた上で、正しい方法を選ぶ中の選択肢の一つ。診療では常に原因に対してベストな方法を選ぶという形で対応しています。当院のリハビリスタッフ3人は、私の指導のもとで10年以上関節運動学的アプローチを実践してきたので、経験は豊富だと考えていただいていいと思います。

先入観を持たず、あらゆる可能性を考慮することが重要

心に残っているエピソードはありますか?

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私にとって教訓になる話で、腰痛とともに両下肢のしびれと痛みが続いて来院された患者さんがおられました。医療機関を回って腰の治療をいろいろやってきたけれど、脚の症状が全然良くならないと私の所に来られたんですね。腰痛と脚の痛み・しびれというと、どうしても腰が原因という先入観を持って診療しがちなんですが、腰とともに脚の状態も診た際に、足の血流障害の所見が非常に強く出ていました。そこで閉塞性動脈硬化症という足の血管が詰まる病気と判断し、専門の医師に検査を依頼したところ、適切な治療につながったということがありました。先入観にとらわれることなく、他の原因の可能性を念頭に置きながら診断する重要性を感じています。

先生が医師をめざしたきっかけも教えてください。

私ぐらいの年代だとよくある話だと思いますが、中学生の頃に連載されていた、天才外科医が活躍する漫画を愛読していて、「ドクターは非常に興味深い仕事だ」と思ったのがそもそものきっかけです。実際になってみても、非常にやりがいのある仕事だと思いました。ただ、気になるのは、マスコミやドラマで取り上げられるのは、実際の診療の中のほんの一部。術前に検査をして正しく診断し、術後には管理をきちんとやらなければ患者さんの回復にはつながりません。見えない部分でも、ドクターの仕事は非常にたくさんあり、それに伴う悩みやストレスもありますが、やりがいもたくさんあるということは日々実感しています。

最後にメッセージをお願いします。

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当院では一次診療として、総合的に診た上で対応する診療を心がけております。どこか具合が悪くなった時、最初に当院を受診していただければ、対応できる病状はすべて対応しますし、専門的な医療機関の診療が必要と判断すれば、すぐに適切な医療機関にご紹介しておりますので、何か不調を感じたら気軽に受診して、ご相談ください。

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