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術後のケアと再発防止に注力
安全性に配慮した肛門手術

いまにし医院

(千葉市花見川区/新検見川駅)

最終更新日:2025/02/05

いまにし医院 術後のケアと再発防止に注力 安全性に配慮した肛門手術 いまにし医院 術後のケアと再発防止に注力 安全性に配慮した肛門手術
  • 保険診療

肛門分野の手術では、術後出血が最も危険な合併症である。「いまにし医院」の今西啓先生によると、手術の方法や術後の管理でさまざまなリスクを軽減させることが図れるそうだ。入院可能な肛門外科のクリニックは数少ないが、同院では19床の入院設備を備えて安全性に配慮した手術を行っている。再発防止にも力を入れる同院では、毎週水・日曜に院内で「痔の教室」を開催。痔の仕組み、手術の方法、術後のケアの必要性、改善すべき生活習慣などを知るこのプログラムは、手術前でも入院中でも参加可能だ。痔に関する注意すべき症状や、同院での診療について、詳しく話を聞いた。

(取材日2024年6月28日)

19床の入院設備を備え、安全に配慮し行う痔の手術。お尻に悪い生活習慣を探り、改善し、再発防止を図る

Q肛門の疾患について教えてください。
A
いまにし医院 消化器外科で専門的な研鑽を積んできた今西啓先生

▲消化器外科で専門的な研鑽を積んできた今西啓先生

肛門外科で扱う症状のほとんどが、痔核、裂肛、痔瘻(じろう)といった「痔(肛門部で起こる病気の総称)」に関するものです。それぞれが異なる病気でありますが、原則的にはその発生には生活習慣が大きく関与しています。例えば、トイレに長く座っていたり強くいきんでしまう方は肛門に強い圧がかかり、痔核が飛び出しやすくなります。下痢便を繰り返す方は肛門で炎症が起こり、肛門の周囲に膿がたまりやすく、痔瘻になりやすいといった具合です。肛門部の病気で致命的となり得るものは、がんや痔核からの大出血、大きな膿瘍(膿のたまり)などです。

Qどのような症状があれば、受診を考えればいいのでしょうか?
A
いまにし医院 患者一人ひとりに合った適切な治療法を提案する

▲患者一人ひとりに合った適切な治療法を提案する

来院される患者さんの症状は出血、肛門やお尻の痛み、腫れなどが多い印象です。これらの症状があれば早めに肛門科を受診してください。出血がある場合は大腸がんの可能性もありますし、出血量が多ければ輸血や止血処置が必要なこともあります。また、お尻の痛みが24時間持続しているような場合も大きな膿瘍の可能性があり要注意です。とにかく軽症のうちに治療を開始することが大切なのです。平日はお仕事で受診できない方のために日曜も診療を行っています。また、恥ずかしさから受診をためらう女性の方もいらっしゃいますが、当院では毎週金曜を肛門科のレディースデーとし、女性の方のみを対象に女性の医師が診察を行っています。

Q痔の場合の、診察や治療について教えてください。
A
いまにし医院 生活習慣から痔が引き起こされることも

▲生活習慣から痔が引き起こされることも

診察時は、患者さんの痛みや羞恥心などの苦痛が最小限になるように心がけています。当院では女性医師による女性の方のみを対象としたレディースデーを設けておりますので、ぜひ活用していただきたいです。また治療においては、当院ではなるべく手術せずに治療することをめざしています。どの痔疾患も軽度の状態であれば、薬や生活習慣の見直しで改善が期待できることも多いです。残念ながら手術になってしまうような状態でも日帰り治療が可能なケースもあります。内痔核に関しては注射治療にも対応しています。当院では安全性に十分に配慮した上で、治療計画を立てます。また院内にて「痔の教室」を開催し、痔に関する勉強会を行っています。

Qこちらでは手術後に入院することも可能なのですね。
A
いまにし医院 安全性に配慮して、手術を行っている

▲安全性に配慮して、手術を行っている

はい。もともと入院予定ではなかった場合でも、検査処置や手術後のリスクに応じて緊急で入院することができます。例えば、初回の大腸内視鏡検査の方でポリープが複数個見つかり、それらをすべて切除したようなケース。通常は1泊での退院が可能です。また、膿瘍によるお尻の大きな腫れに対して緊急手術となるような場合です。当院では19床の入院設備を備えており、緊急の手術や処置も行っております。入院中の食事にもこだわり、入浴用に温泉を用意して、少しでも快適に過ごしていただけるような環境づくりに取り組んでいます。入院中は1日2回の創部診察や処置を行いますから、安心してゆっくり体を休めてください。

Q術後のフォローについても教えてください。
A
いまにし医院 19床の入院設備を備えており、手術後も安心して休める

▲19床の入院設備を備えており、手術後も安心して休める

術後合併症で最も危険なものは出血です。術後出血のほとんどが「硬い便」や「排便時に強くいきんでしまうこと」で創部に強い圧がかかって起こります。術後の一定期間は便はペースト状くらいにやわらかくし、いきむことなく排便をする習慣を身につけてもらう必要があります。排便後にゴシゴシとお尻を拭くことも厳禁です。当院では創部を清潔に保つために座浴器を用いて、創部を中心にお尻を洗う座浴を指導しています。座浴は創部の痛みを軽減する効果も期待できます。通常の経過であれば、おおむね1ヵ月ほどで創部もしっかりしてくることが見込めるので徐々に運動やアルコールなども解禁となり、2ヵ月程度で通院も終了となります。

ドクターからのメッセージ

今西 啓先生

痔に悩む方のほとんどに「お尻に悪い生活習慣」が見られます。日々の生活の中で気づかぬうちにお尻に負担をかけているかもしれません。トイレに座る時間が長い方、アルコールや辛い食事を好む方は要注意です。もちろん注意すべき生活習慣はそれだけではありません。まずは痔が生活習慣から引き起こされるということを、多くの方に知ってほしいと思います。お尻に違和感を感じたら早めにいらしてください。当院では不必要な手術はしませんし、もし手術が必要な場合には安全性に十分配慮しながら進めています。最後に、私は患者さんが喜ぶ姿に大きなやりがいを感じています。今後も励んでまいります。

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