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河西 信勝 院長、河西 玲央 副院長の独自取材記事

医療法人社団誠信会 かさい医院

(さいたま市浦和区/与野駅)

最終更新日:2020/04/01

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どんなことでも相談できるかかりつけ医として地域で信頼されている「かさい医院」。常に最新の医療情報を吸収しつつも幅広い知識を持ち、あらゆる疾患の相談窓口の役割を果たしている。河西信勝院長は甲状腺疾患、河西玲央副院長は消化器及び循環器系の疾患について専門性の高い診療を得意としている。院内は温かく家庭的な雰囲気で、待合室は一般と感染症の疑いがある患者とで分けられている。院長、副院長ともに、話しているだけで元気がもらえそうな活気ある人物。そんな2人に、得意分野の話からお互いに関することまでさまざまに聞いた。
(取材日2017年1月11日)

高度な専門治療を行う病院での経験がベース

こちらは1989年に院長が開業なさったとのことですね。

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【信勝院長】この地はもともと私の出身地でして、私の両親と3人の子どもたちと合わせて7人家族で賑やかでした。開業前はがん専門の大規模病院で甲状腺疾患を診ていました。甲状腺疾患についての治療実績が知られる病院でしたので、勤務していた間にも多くの患者さんを担当させていただきました。甲状腺疾患の担当がほぼ私一人だったこともあり、たいへん忙しかったですね。大晦日から新年にかけて勤務したこともありますよ。開業してからもしばらくして24時間365日対応の在宅診療を始めましたから、ある意味忙しさは変わりませんが、昨年息子である副院長が戻ってきてくれましたので、随分楽になりました。これからは彼の思うように進めていってくれたらいいと思っています。

副院長は東日本大震災の時、福島の郡山で消化器外科を担当されていたそうですね。

【玲央副院長】大学卒業後は初期研修を都内のがん専門病院で行い、その後福島県郡山市の基幹病院で勤務していました。その間に東日本大震災がありまして、震災の被害はさほどではなかったものの、避難などで職員も少なくなってしまい寂しい思いもしましたね。しかし人手が少なくなってしまったぶん、患者さんのお役にも立てましたし幅広く豊富な経験を積むことができました。胃がんや大腸がん、膵がんから胆管がん、膵島十二指腸切除や肺がんまで、あらゆる消化器系疾患だけでなく呼吸器疾患も、また腹腔鏡下術の経験も積むことができたのは、当時まだ20代の若手にしては有り難いことでした。

心臓血管外科の医師としても研鑽を積まれたとか。

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【副院長】後期研修の一環で心臓血管外科の手術を見学させていただいたとき、その難易度の高さなどに興味をもちまして、郡山の病院のあとは川崎にある大動脈瘤疾患を得意としている病院に勤務しました。ここではステント術も含めてかなり豊富な経験を積むことができましたね。大学病院の心臓血管外科のベテラン医師でも、大動脈に関する手術は年間数十例程度と聞いていますが、私が勤務していた3年間でそれ以上の手術を担当させてもらえたのは得がたい財産になりました。

父と息子がお互い尊敬しあいつつ真摯に医療に向き合う

医師になろうと思われたのはどうしてですか?

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【院長】軍医をしていた私の叔父から「お前は医者に向いている」と言われたのが直接のきっかけです。私自身は建築家をめざしていたのですが、叔父の意見も聞いて建築系と医学系と両方受験したら、どちらも合格して、進路を叔父に相談したところ、私の性格が医者に向きだと言われたのでこちらの道に進みました。どういったところが向いているのかという詳細は、今となっては不明ですが。
【副院長】やはり父の影響です。弟も私と同じ心臓血管外科の医師をしています。子どもの頃から周囲からなんとなく言われていましたしね。

親子で同じ医師として活躍されていますが、お互いにどう思われていますか?

【院長】私も開業時に経験したことですが、外科医というのは手術を中心とする勤務医の立場からメスを置いて開業するのに少なからず抵抗があるものなんです。それを思い切って戻ってきてくれたので、副院長には感謝しています。消化器疾患や循環器系疾患は副院長の得意分野で新しい知識も豊富ですので、不明な点はすぐに相談しています。在宅医療に関しても随分助けられています。
【副院長】内科系も含めた幅広い知識と常に新しい知識を得ようと努力している姿勢には、本当に感心させられます。また医師として随分と後輩の私に、患者さんの症状や薬の処方の仕方を確認してくるんですが、そんなところもさすがだなと思っています。父親として、先輩医師として、なかなか教えを乞うたりは難しいのではないかなと思うんですけれど、そんなことが全然ないんですよ。果たして自分が院長の立場ならこんなに素直に対応できるのか、と考えると院長の偉大さを感じます。

こちらにはどのような疾患の患者さんが通っていらっしゃいますか?

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【副院長】地域のかかりつけ医ですので、お子さんからご高齢の方まで幅広い世代の方がいらっしゃいますし、疾患も風邪から関節の痛み、皮膚疾患など多彩な症状の方がみえます。ただ院長は甲状腺疾患の経験が豊富で、がん専門の医療センター勤務時代に執刀した患者さんが今でも当院に通っていますし、私も消化器外科と心臓血管外科の経験が豊富ですのでその関連のご相談もありますね。心エコーや心臓の超音波検査なども可能ですので、病院で心臓血管外科やがんを含めた消化器系の手術を受ける前後のフォローもしています。手術をしなければならないタイミングなどを見極め、病院へのご紹介などもしています。おかげさまで医師としての経験年数以上の手術経験を積ませてもらえているので、患者さんからの手術の相談についても術式によるメリット・デメリットを含めてお話ししています。在宅医療では、在宅での疼痛コントロールを含めた緩和ケアも行っています。

消化器・循環器・甲状腺疾患に強い、医療よろず相談所

日々の診療で気をつけていることはなんですか?

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【院長】在宅診療については、とにかくできる限り早く診に行く、ということですね。実際に診させていただければ、緊急度もわかりますし的確な診断・処方が可能です。そのための24時間365日体制ですから。当院は訪問介護ステーションも併設しているで、連携体制が円滑なのも患者さんやご家族に安心していただけていると思います。
【副院長】できる限りわかりやすく説明することですね。図を書いたり、説明用紙を用意したりして工夫しています。また特に循環器系の疾患では薬の処方などにも繊細な注意が求められます。入院しているなら毎日顔が見られますが、外来ですと次の来院まで間隔が開きます。初診から間がなくて症状がまだ安定していない患者さんに対しては、その間が気になって電話で様子を聞くこともあるんです。

今後の医院について、何か構想はありますか?

【副院長】やはり一番大切なのはなんでも相談できる「町の医療相談所」としての役割ですが、院長がその役割をきちんと果たしながらも甲状腺疾患の高い専門性も発揮して患者さんのお役に立ってきたので、私も総合診療の分野の知識や経験も高めつつ、これまで培った心臓血管系や消化器系の専門性も生かして患者さんのお役に立ちたいと考えています。クリニックでも近年はCTの導入がすすんでいますので、折を見ながら導入できればと思っています。これから院長のもとで幅広い経験をしながら、イメージを煮詰めて行こうと思います。まだまだ若輩者ですので。

最後に読者へ健康上のアドバイスをお願いします。

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【院長】甲状腺疾患は、気分の落ち込みを招いたり不妊の症状など、周辺症状が目立ってしまってなかなか甲状腺の病気だと気づかない場合が多いものです。躁うつ病や統合失調症だと思って治療を進めていたが実際は橋本病であったり、不妊や流産を繰り返している原因が甲状腺疾患であったりすることもあります。そんな場合、甲状腺ホルモンを補充するだけで元気になることもできます。気になる場合は、ぜひ気軽に相談してください。
【副院長】狭心症や心筋梗塞などで、典型的な胸の痛みならすぐ患者さん自身で気がつかれるのですが、肩や首の痛みといった関連痛しか症状が出ていない場合は要注意です。時折強い痛みが出る、などという時に狭心症が隠れていたりします。また心房細動をちょっとした動悸と捉えて見逃してしまい、突然脳梗塞を起こしてしまうことがあります。動悸の頻度が少し多いかな、と思ったら気をつけていただきたいですね。

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