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内ヶ崎 周子 院長の独自取材記事

いとう医院

(さいたま市浦和区/浦和駅)

最終更新日:2021/10/12

内ヶ崎周子院長 いとう医院 main

浦和駅西口より徒歩5分。多くのお店が建ち並ぶ、さくら草通りを抜け、中央公園に向けて1分ほど進んだ場所に「医療法人社団建元 いとう医院」がある。古くからこの町で、多くの地域住民の健康を支えてきた同院は、現在の内ヶ崎周子院長で4代目になる。患者が自ら進んで治療に励めるよう、時には熱のこもった指導も行う内ヶ崎院長だが、患者への深い愛情の表れなので、院長の話を聞いて治療に励むようになった患者も多く存在するという。また、患者の待ち時間の軽減に役立てるため、インターネットを使った自動予約システムや電子カルテも導入したばかりだ。明るく気さくで、ハキハキと言葉を発信してくれる内ケ崎院長に、診療への思いや展望など、楽しい話をたっぷりと聞いた。

(取材日2016年9月8日)

曾祖父の時代から4代目。地域の健康を代々見守る医院

古くからこの土地で開業されていると伺いました。

内ヶ崎周子院長 いとう医院1

そうですね、曾祖父の時代から数えて私で4代目になります。開業の歴史を遡ると、昔、当院の隣が芸者さんたちがいらっしゃる置屋だったんです。そのため、曾祖父の時代に泌尿器を診療する医院として始まり、昭和初期から中期にかけて泌尿器科と皮膚科の診療、昭和後期からは皮膚科の診療にシフトしてきました。私の両親は父が外科、皮膚科、母が小児科の医師なので、以前は、父の皮膚科に加えて、母が小児科の診療を行っていました。それから、正式に私の代になって皮膚科だけの標榜を掲げるようになりました。当院の場合は、代々、開業医を家業として営んでいるというイメージですね。実は浦和はそのような開業医が多く、繋がりが深く密に連携を取りながら、開業医同士で支え合って地域医療に携わっています。

かけがえのない繋がりですね。昔と今、この町の変化についでどうお考えですか?

私もこの町で生まれ育ちましたが、以前は古くからこの土地にお住まいの方々が多く、のほほんとした静かな町でした。ところが、ここ5年くらいで、上野・新宿ラインが通ったり、急速にマンションの建設が進み、若い世代の家族がとても増えて活気づいたように思えます。当院の患者さんも、以前からお越しのご年配の方に加えて、小さいお子さんやお母さんたちが通院してくださるようになりました。あとは区役所があるので、お住まいは別な場所でも、以前区役所にお勤めて、退職された後もこの町が好きで、引き続き通院してくださる患者さんもいらっしゃいますよ。

先生が医師を志したのは、やはりごく自然な流れだったのですか?

内ヶ崎周子院長 いとう医院2

さきほどのお話しした通り家業だったので、幼い頃から私たちの代でも継ぐものだと思っていました。ただ、私はふたり姉妹の妹なので、自然な流れで姉が継ぐと思っていたんですが、姉は内科の勤務医を志していたので、私しかいないという部分もありましたね(笑)。正直なところ、医学部時代は向いてないのではと悩む時期もありましたが、その後の研修医時代は仲間に恵まれて楽しかったですし、今となっては、とてもありがたい職業に就けたと感謝するばかりです。患者さんやご家族に、純粋に喜んでいただけることも多いので、誰かの役に立ててるという実感があります。それに、細く長く続けられるのが皮膚科医の魅力なので、産休や育児で現場を離れても、本や図を見て勉強できますし、女性に向いている職業だと思います。患者さんを見て、触れて診察をすることがほとんどなので、近い距離感で接することができるのもポイントですね。

患者への深い思いやりから熱のこもった指導も行う

現在、来院されている患者さんは、どのような症状が多いですか?

内ヶ崎周子院長 いとう医院3

女性の方は、原因はわからないけど顔や首まわりがかゆい、小さいお子さんはカサカサしてかゆい、ご年配の方は全体的にカサカサしてかゆいなどの症状で多いですね。皮膚科の病状は季節や湿度によって変わりますし、汗でもかゆくなります。夏が終わりかけの時期は患部のじゅくじゅくで悩んでらっしゃる方もいらっしゃいます。病状が進むと二次感染を引き起こして膿むこともあるので、季節に変わり目は特に、気になる症状があれば、すぐに来ていただきたいですね。

診療の際に心がけていることを教えていただけますか?

自分が患者だったら、どうしてもらうのが一番楽かな、どうしてもらったら迷わないかなど、とにかく患者さんの立場になることですね。皮膚病は自分で薬を塗ったり、アクションを起こしてもらわないと症状が改善されない疾患です。アクションを起こしてもらうために、患者さんのモチベーションをいかに上げられるかを大切にしています。どうやって塗ってもらうのか、どこで止めさせるか、皮膚のいい状態をどうやってキープしてもらうか、そこを考え指導しながら診察しているので、時には厳しいことを言ってしまう場合もあります。また、皮膚の状態とメンタルはとても密接な関係にあるので、皮膚に症状が出ている場合はもちろんのこと、お話をする中でメンタルケアの必要性を感じた患者さんに対しては、地元で繋がりのある心療内科や精神科を迅速にご紹介しています。

これまで患者さんとの印象的なエピソードについて聞かせてください。

内ヶ崎周子院長 いとう医院4

例えばアトピーのお子さんとお母さんがいらして、お子さんにステロイドの薬を塗る必要があってお母さんにご説明をしました。それでも、「どうしても薬を塗りたくない」とおっしゃられていたので、その薬を塗る必要性を何とかわかってもらおうと熱心に話しました。すると私が話している姿がお母さんの母親のように映ったらしく、泣かせてしまったこともありましたね……笑。このような話をすると厳しい医師のようですが、診察後にご自身で薬を塗ったりアクションをすることで病状がどのように良くなるか、全体の展望をしっかりご理解していただいた上で治療に励んでいただきたいので、どうしても説明にはしっかり時間をかけてしまいます。多くの説明が必要だった患者さんも次にいらっしゃった時は納得してくださり、治療に励んでくださるので、とてもありがたく思っています。

自動予約システムや電子カルテの導入でよりスムーズに

お忙しい毎日だと思いますが、休日の過ごし方やリフレッシュ方法はありますか?

内ヶ崎周子院長 いとう医院5

週に1~2回、卓球のレッスンに行っています。学生時代に卓球をやっていたので、最近になってまた始めたいと思ったのがきっかけで、今は中国の講師からレッスンを受けているんですよ。今はまだ卓球の技術的にも、時間的にも試合への出場は難しいですが、1時間のレッスンでとても効率よく体を動かせ汗もかけるので、良いリフレッシュ方法になっています。

それでは、今後の展望についてお聞かせいただけますか?

患者さんの待ち時間を減らすために、4月から自動予約システムを導入しました。いつ・どこにいても電話やインターネットに繋がるパソコン・携帯・スマートフォンがあれば来院予約ができて、当日の順番受付や診察状況も確認できるので、待ち時間がほとんどなくて済むのとご好評いただいております。このシステムを活用して、もっともっと患者さんの待ち時間を減らしていきたいです。また電子カルテも導入したので、今はまだ慣れるのが大変な時期ですが、とても便利で効率の良いシステムなので、診療中にカルテばかり見ず、効率良くたくさんの患者さんと接したいと思っています。

最後に読者の方々へのメッセージをお願いします。

内ヶ崎周子院長 いとう医院6

現在、30代・40代の方のご両親世代は、偏った報道などの影響でステロイドに対してあまり良い印象をを持っていない方が多く見受けられます。そのため、30代・40代の患者さんは、ステロイドの入った薬の使用を嫌がられたり、ご自身は大丈夫でも義理のご両親にステロイド使用を反対されて、お子さんに薬を塗れないというケースが多いです。もちろんご家族の意見は大切ですが現在、ステロイドは正しい使用方法であれば危険な薬ではありません。ですので、ご意見は参考として聞きつつ、最新の知識を最寄りの皮膚科で身に着けて、お子さんやご自身の治療に役立ってください。もちろん、当院でよろしければお待ちしておりますので、ぜひ気になることを何でも聞いて頂けると幸いです。

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